第70回定期総会は、5月31日、東京山手教会で開催され、正議員501人中、開会時328人が出席した。
議事日程の承認において、議員提案3件のうち、議案第11号『東京教区総会の「議員名簿」を事前に配布する件』、議案第12号「2012年に開催される第71回東京教区総会を2日間にする件」(いずれも提案者、小宮周一)の2件について上程しないことが議長より提案された。「議員名簿」についてはすでに事前配布が実現していること、会期の問題については、あくまでも要望として扱うべき事柄であることが理由として挙げられ、議長提案通り上程しないことを可決した。
議案第13号『「教区常置委員および教区選出教団総会議員選挙規則』の一部改正に関する件」(提案者、植竹和弘)については、常置委員選挙に先立って上程することを確認した。
続く来賓挨拶で、在日大韓基督教会関東地方会韓聖炫会長は、牧会する西新井教会また教団東支区の諸教会における交わりの実質化に感謝しつつ、地方会長として、東日本大震災の被災地にある教団の諸教区の総会に出席したことにふれ、宣教協約を結んだ教会として支援における協働の必要を語った。
三役・常置委員会報告に関する件で、長崎哲夫議長は「東日本大震災救援について、教団対策本部の決定を支持し、推進する。募金目標の5割を東京教区が達成することを目標に掲げ、募金委員会を設置する」、「支区が地域共同体として他教区に匹敵する力を持っている。交わりの場の中心は支区にあり、支区長を中心に常任委員会が各教会への配慮をなし、実をあげている。教区は5支区を統括することで役割を果たす」、「教区活動連帯金の留保解除は、伝道方策検討委員会の設置、救援基金の造成等、全教団的に伝道体制が強化されたと言う判断による。兵庫教区の教団への返金はその後であること」との追加報告をなし、質疑の後、報告は承認された。
三役選挙では木下宣世副議長が議長に選出され、議長席を降りる長崎議長の長年にわたる教区三役としての働きを感謝しつつ祈りが捧げられた。
常置委員半数改選に関する件では、前述の議案第13号が先議され、全数連記を改め、教職・信徒各1名の単記投票とすることが提案された。推薦候補者のリストがペーパーの形で配布されることの是非や、少数意見の尊重等、賛否それぞれの発言が続いたが、少数否決となり、原案通り全数連記にて選挙が行われた。教区規則変更に関する件では、合併による運営主体の変更に伴う、教区規則の信愛荘関連条項の削除を可決した。
夕食休憩前に、常置委員選挙結果の発表を待つのみとなり、休憩を取らずに進めることが議運より提案、承認され、その間、東日本大震災関連の活動について、教団幹事また各支区の活動報告を受ける等して過ごし、予定より早くに総会を終了した。
三役選挙結果
【議長】木下宣世(西千葉)、【副議長】岸俊彦(経堂北)、【書記】中村公一(代々木中部)
常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】倉橋康夫(富士見町)、張田眞(鳥居坂)、大三島義孝(碑文谷)、小橋孝一(新島)、山本裕司(西片町)
【信徒】鈴木功男(目白)、鈴木優子(小松川)、池田浩二(霊南坂)、奥山盾夫(千葉本町)、樋田利明(富士見町)
(林牧人報)