「子どもたちが外で遊ぶ姿に親も癒され」
第3回こひつじキャンプは、GWを利用した4月28日(土)~4月30日(月・祝)までの3日間、9家族31人の参加者が与えられ、東京YMCA山中湖センターのキャンプ場で行われた。
天候にも恵まれ新緑の輝くなか、野外炊事やキャンプファイヤー、ボートやカヌー体験、ハイキングなど、今まで以上に、よりキャンプらしいプログラム内容になった。
今回は、三菱商事のリフレッシュ・キャンプと連動した内容になっており、山中湖センターには期間中約80名の福島の親子が短期保養のために滞在した。
郡山を経由し会津放射能情報センターを出発した参加者たちは、大型連休中にも関わらず不思議に渋滞も無く、バスの中でも子どもたちを飽きさせない東京YMCAの巧みなバスプログラムを楽しみながら、約6時間かけて山中湖に到着した。
湖畔では「約1年ぶりのお砂場あそびです」という幼少のお子さんが延々と砂遊びをし、芝生ではゴロゴロと寝転がる子どもたちなどが見られ、日頃外遊びが制限をされている子どもたちの抑圧された生活が忍ばれた。
また、室内のクラフトプログラムでは、5月5日が近いことから、大きな鯉のぼりを制作した。それぞれ思い思いの色に仕上がったこの鯉のぼりたちは、翌日から食堂に飾られ、5月4日には、東北教区被災者支援センターのワーク基地エマオ笹屋敷で行われたイベント「雀躍り」で、「届け!こいのぼり」と題し仙台市の子どもたちに届けられた。
保護者の一人は「子どもたちが元気に外で遊ぶ姿をとてもうれしく思いました。それによって親も癒されていることを感じます」と感想を述べた。
また、やむを得ず家の中で自転車に乗ったことがあるという親子が「今度はサイクリングも楽しみたい。福島には自転車の練習が出来ない子どもたちが沢山いる」と語った。
参加者たちは、今後もこのような機会があったら是非参加したいという声が多く、福島に住む家族と共に痛みや悩みを一時でも分かち合うことのできる短期保養プログラムの営みは、今後も継続的な実施が強く求められている支援の一つである。
(前北未央報)