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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4750号】教区総会報告-東海教区-

2012年6月16日

「ボランティアの派遣を巡り活発な議論」

第92回東海教区総会は5月22日と23日、熱海後楽園ホテルで、正議員196名中、開会時151名が出席して開催された。
第一読会では、まず、小出望議長による「2011年度議長報告」がなされた。無牧及び兼牧の状況、教区事務所移転案の見直し、2012年度から始まる新規則による互助、伝道部による「伝道応援説教者派遣制度」、教区の財政状況と「教区活動・財政検討小委員会」の発足、東日本大震災被災者救援ボランティアの派遣などについて、その概要と期待を述べると共に、財政が逼迫しているとはいえ、伝道を大いに進めなければならない、と語った。
議長報告に対する質疑応答に40分ほどの時間が割かれた。主な内容は次のとおりである。
教区事務所移転を巡る疑惑について、小出議長は経緯を改めて説明、事務所経費の新たな負担を減らしたいという切なる希望から出たことながら様々な憶測を呼んだことを陳謝し、甲府中央教会との間でもう5年間無償で使用できるという合意に達したことを報告、同教会への謝意を表した。
使い込み事件について毎回記載すべきであるとの指摘については、弁済の志を尊重し、主の赦しに基づいてあとをひかないことが望ましい、との考えが示された。
沖縄教区との関係修復、北村慈郎牧師の免職問題についての記載がないという指摘については、教団が現在対応している事柄なので、その成り行きを今は注視したいと述べた。
原発の是非を巡る議論については、神から問われていることと認識したことが答えである、出身神学校偏向の是正については現状に神様の御心がある、農村教会の衰退についてはこれから真摯に取り組んでいく、などのやり取りがあった。
その他多くの時間が割かれた主な議案は、議案13「剰余金の処分に関する件」であった。剰余金のうち130万円を、震災被災者支援ボランティア派遣費用に繰り入れる件について、まずボランティアを派遣するという議案が上程されていないことが指摘され、常置委員会記録から文書化、議案15として上程、両議案の文言の統一を巡って議論があった後、採決して可決。その後、剰余金から130万を派遣費用に繰り入れる件が可決され、予算案の審議に入ることができるようになった。
ボランティア派遣については、昨年3月12日に長野県北部を襲った震度6強の長野県北部震災の被災地栄村も対象に加える修正案が出された。取り組むべき課題であるが、被害状況の把握と必要な支援について検討する必要がある、として、常置委員会で今後審議していくことが提案され、修正案は否決された。
1日目は逝去者の記念式で終わり、2日目は按手礼式及び准允式で始まった。
第一読会の議事に続いて、原案に対して修正を審議する第二読会に入った。第二読会は、伝道・財務・教区運営の3つの分科会に分かれ、それぞれ託された議案について審議、若干の要望を加えながら、それぞれ修正なしとの結果が第三読会で発表された。それを受けて、すべての次年度計画及び決算・予算について採決を行い、可決した。
教団総会議員選挙は、教師は本選挙のみ、信徒は予備選挙と本選挙を行った。
教団総会議員選挙結果
【教職】松木田博(甲府)、小出望(長野県町)、宮本義弘(沼津)、佐々木美知夫(静岡)、小林眞(遠州)、鷹澤匠(信州)、北紀吉(愛宕町)、宇田真(岩村田)、山本将信(篠ノ井)、瀬谷寛(駿府)
【信徒】稲松義人(遠州栄光)、原田昭三(諏訪)、原田勇(伊那坂下)、八嶋由里子(沼津)、堀内敬子(長野県町)、本堂正(沼津)、塩入隆(長野本郷)、小林貞夫(日下部)、茅野真澄(山梨)、村田誠(甲府)
(秋葉恭子報)

教団新報
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