教団常議員会決議により伝道委員会のもとに伝道推進室が設置されて1年が経過した。38総会期第2回常議員会で承認された主な内容と伝道推進室の近況を報告したい。
まず常議員会で承認された主な内容2点を記したい。第1に、すべての伝道推進室の基盤となる「伝道推進室基本方針」(本文と経緯)である。本文のみ以下に掲載する。
「日本基督教団は、聖なる公同の教会に連なる福音主義合同教会である。本教団は、簡易信条と公会主義の伝統を継承しつつ、十字架と復活の主のご委託に応えて、日本伝道の幻に仕える。伝道推進室は、伝道委員会のもとに設置された機関であり、『日本基督教団信仰告白』と『日本基督教団教憲教規』に基づく信仰の一致をもって、さらには将来の『伝道局』構想を視野に入れつつ、教団全体における伝道の実践と研究に取り組み、教団内諸教会、諸団体における伝道の推進に仕えるために活動する」。
第2に、「伝道礼拝・伝道集会等への講師派遣のガイドライン」である。これは教団内諸教会における伝道推進に仕えるために、ひとつの形として提示したものである。主日礼拝の平均出席約30名以下の教会、また、地域の複数教会が合同して集会を行う場合、その諸教会を対象とすることもできる。所定の手続きを経て、講師の謝礼、交通費、宿泊費等を負担する。後日教団内諸教会に正式に案内する予定である。
次に伝道推進室の近況を報告する。発足記念大会を東京(3月31日・銀座教会)、大阪(7月13日・大阪教会)で開催した。幼稚園保育園の「子育て新システム」に関する緊急集会を、東京(4月2日・教団会議室)、兵庫(7月15日・西宮教会)、北海道(7月23日・札幌北光教会・北海教区共催)で開催した。
この夏と秋から、日米・日独ユースミッション、夏期教師研修会、鳥取伝道キャラバン、沖縄有志教会の要望に応える応援伝道が実施される。伝道推進室会報も定期的に発行する。来年夏に向けて、教団名による中高生・青年大会の準備も進められている。全国諸教会にお祈りと献金によるお支えをお願いしたい。
(岩田昌路報)