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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4788・89号】福島を問安して

2013年12月21日
 東北教区の放射能問題支援対策室「いずみ」の開所式で、「原発は電気も産むが、同時に未だその処分方法が定まらぬ能動的毒物とも言われる『放射能』を排出する」との講演を聞いた。都会がその電気を使い、福島にそれを押し付けた慙悸の思いあり。  案内されて津波被災地の荒浜から放射能汚染地に立つ教会の問安に浜通りを南下する。復興工事の大型ダンプカーが行き交う荒れた道にあの日の被害の膨大さを見、次第に家・公園・田畑に「除染中」の立札の林立。  除染土は、黒い袋に包まれて本来秋の実り豊かな農地や丘陵に直(じか)に置かれ、その上に雨よけビニール・シートがかかる。  行き着いたそれぞれの教会に大きく立派な保育園と幼稚園があった。見る限り、そこは地域伝道の一大拠点。福音は先ず集まる子どもらと保護者と地域に向かってダイレクトに届けられる筈だ。  だが、放射能事故は正にここに集約され、「子ども……

【4787号】在外宣教師報告 カナダ♦木原葉子宣教師/ブラジル♦小井沼眞樹子宣教師

2013年12月7日
カナダ バンクーバー ギルモアパーク合同教会 神の創造の豊かさを摩擦の中にも見出す  昨年9月、思いがけず、西海岸バンクーバー空港の町、リッチモンドに位置するギルモアパーク合同教会から招聘されました。カナダ合同教会に属する多くの教会がメンバーの高齢化と財政難に苦しむ中、ギルモアパークは、15年前に教会の土地建物を再開発して、隣にシニア向けケア付き住宅を建てて財政問題を解決、さらに、その収入を基に地域への活発な奉仕活動を展開するユニークな教会です。  日曜日の礼拝出席は80名ほどで、決して大教会とは言えませんが、礼拝・牧会担当のメギー・ワッツ・ハモンド牧師と共に、教会教育・社会奉仕担当牧師としてあえてアジア系移民のわたしを招聘した背景には、リッチモンドに増え続けるアジア系移民をもっと教会に招き、その求めに応えたいという招聘委員の祈りと願いがあったと聞きます。  多文化多民族の……

【4787号】荒野の声

 神学校を卒業してから何度か中断しながらも説教の学びを続けている。教職たちの学びの会である。実際に礼拝で語った説教の録音を持ち寄り原稿に照し分析する。単に印象を語ることに終始しないよう心がけ、語られた説教を言葉に即して客観化する作業をする。分析される課題を持ち寄った当人は、自分の語ったところをすぐに客観化するのはなかなか難しい。▼学びには信頼関係が必要である。教職同士であり、同じ務めに労し同質の信仰に基づいて御言葉を語るために仕えている信頼である。この信頼があってはじめて批判は批判として、批評は批評として語り得るし聞き得る。だが逆もまたある。信頼という言葉に甘え批判すべきを批判せず、批評すべきをしなくなってしまうこともある。▼分析をすると、この言葉がこうも聞かれ得るのかと自分には無い聞き方に出会うことがある。単純ではない。御言葉に専心している者同士であってもそうである。ましてこの言葉が語ら……

【4787号】社会委員会 福島県内被災教会・施設を訪問

 第38総会期第3回社会委員会が、9月30日から10月2日にかけて開催された。  福島新町教会を会場に行った会議では、冒頭、9月21日に1名の死刑が執行されたことに伴い、即日、社会委員長名で要望書(「死刑執行を繰り返さないよう要望します」)を内閣総理大臣、法務大臣宛てに送付したことを確認した。  そのほか、EMS(旧南西ドイツ宣教会)の要請に呼応するシリア難民支援、長期療養教師へのクリスマス見舞金の取り扱い、2つの協力団体(日本キリスト教社会事業同盟、日本キリスト教保育所同盟)の報告、そして来年の全国社会委員長会議などについて協議した。  会議の前後には、福島県内、東日本大震災被災教会及び社会福祉施設を次のとおり訪ねた。  〔1日目〕磐城教会、(社福)白水のぞみ保育園、〔2日目〕会津放射能情報センター/放射能から子どものいのちを守る会、浪江伝道所(帰宅困難区域内)、……

【4787号】教師委員会 関西2神学部問安を実施

 10月1日ハートンホテル西梅田にて第3回教師委員会を開催した。  委員会開催に先立ち、同志社大学神学部と関西学院大学神学部に問安を行い、教団の教師養成に対する感謝を述べ、それぞれの学校から教団に対する忌憚のない意見を聞く時を持った。  委員長及び事務局報告について。道家紀一担当幹事より、13年度東京神学大学交付金、神学教育交付金、12年度神学校日献金送金報告、13年度神学校日献金のお願い、13年度教師継続教育研修費援助中間報告、教師養成制度検討会議についての報告を受けた。  福島県の教師問安(8月末と9月初旬の2回実施)について。吉澤永書記が記した教団新報及び、KNL(教団ニューズレター)について内容を確認した。教師委員会としては、救援対策本部会議を福島で開くことを、石橋秀雄教団議長に要望することとした。  神学校問安について。関西の2神学校問安の報告者と関東の4……

【4787号】教誨師会♦研修会・教区代表者会 J・サック氏講演に聴く

 日本基督教団教誨師会「研修会・教区代表者会」が7月29、30日、日本基督教団軽井沢南教会において、33名の出席で開催された。この研修会は設立から毎年行われ、今年で4回目となった。  教団教誨師会は、教団伝道委員会の協力を得て、刑務所や少年院をはじめとする法務省所管の矯正施設において宗教教誨にあたっている教団教誨師の働きを支え合い、その宣教の使命を果たすことを目的としている。その働きの重要な一つとして、「研修会と教区代表者会」を毎年、開催している。  今年度は、都会から離れ、避暑も兼ね、自然豊かな軽井沢での開催とした。軽井沢南教会の宮澤豊牧師には、会場教会として心からのもてなしを受け感謝であった。  研修は、ルーテル学院大学教授で府中刑務所において外国人被収容者への教誨も行っているジェームズ・サック氏を講師として、「外国人被収容者への教誨」と「スピリチュアル・ペインとその……

【4787号】宣教研究所委員会 宣研管理資料の整理・保存を協議

 今総会期の宣教研究所委員会は、9月6日に第3回、10月11日に第4回を、いずれも日本キリスト教会館で開催した。  7月および8月に開かれた2度の作業部会を受けて「改訂宣教基礎理論」第一次草案の修正に多くの時間を費やし、その結果、第二次草案を常議員会に提出するに至った。  第一次草案に対する応答は、教団諸委員会や多くの教区から郵送、ファクシミリ、Eメールで既に送られて来ていたものである。当委員会ではそのすべての意見、提案等を読み合わせ、個別に検討することになった。重複している意見は特に慎重に吟味したと考えている。  その際、多数の箇所で表現の簡素化をはからねばならなくなったことは否めない。しかし、それゆえ第二次草案は、第一次草案に比して凝縮された文章になった。修正部分のすべてをここに列挙することはできないが、第二次草案を既に常議員会に提出したことから、何らかのかたちで公表……

【4787号】《東京教区・東日本大震災特別礼拝》 5支区聖歌隊が讃美

 東京教区の東日本大震災を覚える特別礼拝が、10月27日午後、銀座教会で開催された。  礼拝〈司式・鈴木秀信(船橋教会)、奏楽・草間美也子(銀座教会)〉で岸俊彦牧師(経堂北教会)は、「時」と題する説教(ヨハネの黙示録1・1〜3)で、「黙示録の著者ヨハネの『時』とは、キリストの『時は満ち、神の国は近づいた』の『時』であり、過ぎ行く時間でなく、特別な決定的な『時』だ。決定的な『時』の開始は、産みの苦しみの始まりだとキリストは語った。3・11は、まさに決定的な『時』に違いなく、ますます先行きの見えない、困難な時代となった。神の計画と必然は、私たちには計りがたい。だから、いつも目を覚ましていなければならない。ヨハネは、礼拝を考えて黙示録を書いた。神の御前に集うこと、礼拝者の幸いが分かる。教会で真の礼拝の実現する時が、終わりの時の光景だ」と述べた。  礼拝後、長崎哲夫総幹事、飯島信救援対……

【4787号】社会事業奨励日メッセージ

 東日本大震災を覚えて、多くの祈りが捧げられてきました。被災された方々を覚えて、多くの祈りが捧げられてきました。宗教法人立、社会福祉法人立、その他の法人立にかかわらず、また無認可のボランティアの皆様を覚えて、祈りが捧げられてきました。特別の思いをもって、働きを担っておられる皆様を覚えて、祈りが捧げられてまいりました。そして今も、祈りと共に、全国の諸教会から、日本基督教団東日本大震災救援募金が捧げられています。深く深く感謝をいたします。  今年も12月第一主日の「キリスト教社会事業を覚えて祈る日」を迎えます。日本全国に、多くの働き人が散らされています。十分に光の当たっていないところには、さらに光を当てようとしているわたしたちの仲間がいます。継続が大事な福祉を、心を込めてこれからも続けようと努力している仲間がいます。そして東日本大震災の中で、心のこもった福祉を実践しようと心がけている仲間……

【4787号】《東中国教区宣教部社会委員会主催》部落解放劇

東中国教区にて初めての試み  10月28日、東中国教区宣教部社会委員会主催の部落解放劇が岡山教会に於いて行われた。これは東中国教区で初めての試みであった。  今回のテーマ「希望を生みだす」(ローマ5・3〜5)によって行われるのは4度目であった。  劇の内容はある教会で過去におこった部落差別が問われるものである。  5年間無牧の教会があった。そこに転任してきたばかりの、新牧師は部落差別問題などの研修に力を入れていく。ある日役員の南森に「もっと大事なことがあるのではないのですか」と言われ教会のあるべき姿が問われていく。そんな中で牧師は教会の女性谷田から牧師になりたいと相談をもちかけられ、また狭山事件に取り組む青年やまぐちの後押しもしていくことになる。やがて牧師は近隣の居酒屋のおかみから教会で5年前にあった部落差別について聞かされる。  やまぐちの活動が問題視されるも、……
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