この度、秋南教会(秋田県横手市)から百周年記念誌の原稿を依頼された。私自身はその隣の横手教会の出身であるが、喜んで、40年程前のとても盛んであった地区青年会の交わりのことを書いた。
当時の地区青年会では、年に一度、泊まりがけで修養会をもっていた。皆、夜遅くまで、信仰のこと、仕事のことなどを熱心に話し合った。求道者であった私などは、「この人たちはお酒も飲まないでよくこれだけ話しができるものだなぁ…」と思ったほどであった。
その後私は、礼拝において召命を受け、その青年会の交わりによって献身の志を強められた。そして、将来、このような交わりを形成したいとのビジョンを与えられた。私にとって教会は、自分が所属している教会だけではなく、そのような近隣の諸教会と共にあってこその教会であった。
全国においてさまざまな伝道協力がなされている。教区においても伝道協力態勢構築のための工夫と努力がなされている。その土台にあることは、日本基督教団がキリストの体なる教会(全体教会)であるということであり、私流に言えば、教会は他の教会と共に立つ存在であるということである。
教会が必要に応じ、力に応じて支え合い、協力し合うことは大切だが、教団という全体教会の一教会として共に恵みを分かち合い、労苦を担い合い、協力し合ってこそ、キリストの体なのではないだろうか。共に立つ教会に仕え、教団全体の伝道の働きに仕えて行きたい。(教団書記 雲然俊美)