「そのとき私たちは?そして今」
飛田雄一さん(神戸多聞教会・神戸学生青年センター理事長)
◎日時・場所
2024年1月17日(水)午後6時
兵庫教区クリスチャン・センター
◎主催・問合せ
日本基督教団 兵庫教区
(℡078-856-4127)
◎オンライン・ライブ映像配信
礼拝用ライブ配信→YouTube
礼拝式次第→兵庫教区事務所ホームページ
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“キリスト教社会事業を覚えて祈る日”に寄せて
社会事業とは社会援助を必要とする方々への組織的な援助活動であるが、では現在わが国において、キリスト教社会事業の存在意義はどのような形で具現化されているだろう。
「キリスト教社会福祉が果たした役割は…人間の尊厳そして“このひとりの人”を見ようとした人間の精神史」であり「近代化の悪に対抗する人間愛の戦い」「他者への痛覚の発露」でもあった。(秋山智久『社会福祉実践とキリスト教』)この視座が潰えたわけではない。
しかし、なぜキリスト教界が社会問題を扱うのか…との問いは、決して過去のものではない。教会の本懐は伝道にあるという主張は変わらず周辺で耳にする。そのたびに私は、キリスト者とは何かを反芻する。現実社会で起こるさまざまな問題が私たちの上に降りかかり、生命の尊厳・人としての権利そのものが脅かされそうな時、ひとりの人間としてこれを看過すること……
▼教師委員会(神学校訪問)▲
神学生の確保、オンラインの充実、霊性の弱まり
教師委員会は教規第43条1号により「教師養成機関に関する項目」を担っている。具体的には隔年で教師養成を委託している6つの神学校への問安を実施している。今年度は次のように神学校への問安を実施した。
10月2〜3日にかけて、同志社大学と関西学院大学を訪問した。同志社大学神学部では、学内の学びのほかに、学外のあらゆる分野でフィールドワークを行っていることや、一般の学生へのアプローチなどについて伺った。
関西学院大学神学部では、伝道者コースと思想文化コースがあり、社会人経験者も含め様々な背景を持つ人が集う学び舎となっているが、しばしば他コースから伝道者コースへ変わる学生があるという。
11月14日に東京神学大学と農村伝道神学校を訪問した。東京神学大学では十字架の贖いを中心に据えた神学教育を重んじ、聖書……
▼常任常議員会▲
出版局経営責任者としての自覚必要
常任常議員会が12月4日、教団会議室で行われた。第8回常議員会で、出版局の将来検討の協議を進める議案を可決したことを受けてのもの。
出版局将来検討に関する件では、雲然俊美議長が、本件は、出版局の運営のあり方につき、成り立ち、歴史を振り返りつつ、将来像を明確にすることが目的と述べ、課題を3点(①位置づけと役割の確認、②経営責任者の明確化、③働き方に即した就業規則、給与体系の検討)にまとめた。
協議の中で、位置づけ、役割については、出版局が、教団の文書伝道を担うものであり、教団としてどのような書籍を出したいかを提案して行くことの必然性が指摘された他、事業規模が現在の教団からすると大きくなりつつあるとの意見があった。経営責任については、出版局が、讃美歌頒布の必要性から教団が法人規則30条によって始めたもので、経営責任は教団(常議員……
お知らせ
「教団新報」今号を5011・12合併号とし、次号は2024年1月27日に発行します。また、教団事務局・出版局、年金局は12月29日から1月5日まで、休業します。
総幹事 網中彰子
教団新報よりお知らせ
これまで「教団新報」は第三種郵便に、隔週土曜日発行と登録していましたが、2024年1月より毎月第4土曜日発行とし、月2回発行する場合は増刊号とします。尚、教団公式ホームページの新着情報もご活用ください。
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賢者の贈りもの
マタイによる福音書2章1〜12節
彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
東京神学大学学長
神代真砂実
愚かで幼稚な賢者
今日どれだけ読まれているのかわかりませんが、O・ヘンリというアメリカの作家が1905年に書いた有名な短編小説に「賢者の贈りもの」というのがあります。
ニューヨークの片隅のアパートに、ジムとデラという若い夫婦が住んでいました。クリスマス・イヴの日、デラはジムのためにプレゼントを買おうとするのですが、何しろ貧しくて、どうにもなりません。何とか愛する夫にふさわしいプレゼントをと考えたデラは、自分の髪の毛(それは……
【5009・10号】第42総会期第8回常議員会(1面)
【5009・10号】お知らせ(1面・2面)
【5009・10号】伝道推進室委員会・宣教委員会(2面)
【5009・10号】教区伝道委員長会議・社会委員会(2面)
【5009・10号】第15回日本基督教団部落解放全国会議in京都(3面)
【5009・10号】教区議長コラム(3面)
【5009・10号】事務局報(3面)
【5009・10号】ガザ紛争被災者救援募金のお願い(3面)
【5009・10号】事務局よりお知らせ(3面)
【5009・10号】伝道報告−伝道のともしび−(4面)
【5009・10号】「隠退教師を支える運動」全教区推進協議会(4面)
【5009・10号】人ひととき(4面)
【5009・10号】葬られた『ぼっち』(4面)
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「高校の体育祭は地獄でした」と、ある牧師。「ぼく、『ぼっち』だったんです」と明かす。「でも、お弁当を独りぼっちで食べていても、イエス様はいてくださったんです」。問わず語りのような証しは、使徒信条の「死にて葬られ、陰府にくだり」の告白と共にこぼされた。
独りが好き、ぼっちも平気、という人も少なくないが、皆で共になすべき業の中で、孤立させられるのは辛い。「おひとりさま」と「ぼっち」は違う。私は好んで(休みが限られているので、仕方なくか)「ぼっちライダー」を自認しているが、自己紹介で「アラ還ぼっちライダー」としているSNSのフォロワーは1300人を超えてきた。ネット上には、「ぼっち弁当」を避ける方法などというものも数々紹介されている。
しかし、この世のあらゆる業を終えて主のもとに召されるとき、「共に、一緒に」はない。人はすべて「ぼっち」だ。その時になって初めて「ぼっち」を経験するとした……
主に仕える便利屋として
高知教会員
山中 誌朗さん
高知で生まれ育ち、高知教会の傍にある幼稚園に通った山中誌朗さん。幼稚園の行事で教会を訪れたこともあったが、教会に通うことはなかった。
大学では、家の商売を継ぐことを願った父の勧めで商学部に入った。卒業して広告代理店で働いた後、24歳の頃に父が経営する運送会社で働きはじめ、40歳の頃に後を継いだ。50歳になった頃、石油価格の高騰により業界が厳しくなり、会社を畳むことになる。残務処理に携わる中で債務の返済に追われ、付き合いがあった人々が離れて行く悲哀も経験。同時期に父が闘病の末に召され、相続をめぐる親族とのやり取りも加わり、精神的に疲弊しきってしまう。
この頃、相談していた法律事務所が高知教会の傍にあり、集会案内が目に留まり、45年ぶりに教会の門をたたいた。はじめての礼拝で「いつくしみ深き」が歌われ、「世の友われらを捨て去る時……
「運動の輪を広げよう」
隠退教師への感謝とともに
「隠退教師を支える運動」全教区推進協議会が、10月13日に教団会議室において、対面参加22名、ズーム参加5名にて開催された。「運動の輪を広げよう」とのテーマ設定の下で午前10時より午後3時半までの圧縮された中、恵まれた協議会を持てたことを感謝したい。協議会に先立ち礼拝が捧げられ、網中彰子教団総幹事よりマタイによる福音書22章37〜40節のみ言を通して「一方的な神の愛に生かされているからこそ私たちは生きることができる」とのメッセージに与った。協議会に移り、雲然俊美教団総会議長より、協議会あてにメッセージが届けられて励ましを与えられた。その後、山田昌人事務局長の司会の下で、昨年度諸報告、今年度事業計画および、新任推進員のための研修会開催の報告がされた。続いて中川義幸年金局理事長より、教団年金の近況説明として、特に今回は新任推進員のために「年……