各個教会を支えるために
四国教区議長
寺島 謙
教区の色々な委員会に出席する機会を与えられている。四国教区は4県6分区から構成されているが、委員会は分区を超え、県境を超えて開かれる場合が多い。移動時間もそれなりにかかり、運転好きではない自分にとって負担感がないわけではない。だが、いつも楽しみにしていることがある。それは信徒たちとの出会いである。あの教会のあの人に、この人に再会出来る喜びは長距離移動の疲れを癒やしてくれる。何よりも神様から託された四国伝道の使命を果たすために共に働くことが出来るのは、牧師にとって大きな恵みであり励ましである。
神学校を卒業して四国教区の教会に赴任して23年目を歩んでいる。教区の働きを通して新たな出会いと交わりが与え続けられている。信徒との何気ない会話の中に、はっとさせられる言葉やその方自身の生きた信仰に触れる経験をすることがある。皆、決して若くはな……
「水平社100年と『わたし』そしてこれから」
第15回日本基督教団部落解放全国会議in京都を9月26〜28日京都教会を主会場に行った。テーマは「水平社100年と『わたし』そしてこれから」、副題は「きれいな言葉ではなくてもいい 一人ひとりの言葉で語ろう」。参加者は全国より91名。
基調講演では、京都で長く部落解放運動に携わった山本栄子さんが「わたしの歩み−水平社100年」と題し語った。山本さんは現在92歳。部落解放運動と出会い、「文字を取り戻せ」との教えを受け、差別と貧困の中闘ってきた。水平社創立から101年、今なお差別はなくならないが、山本さんは差別に苦しみ、差別と闘う人々との新しい出会いを求め活動を続ける。次に主題講演では地域福祉センター希望の家所長の前川修さんが「全国水平社創立大会宣言について」と題し水平社宣言成立の背景と現代から見た課題を語った。
二日目午前は前川さんが「……
教区伝道委員長会議
「これからの伝道協力を考える」をテーマに
10月18〜19日、日本基督教団会議室において「これからの伝道協力を考える」をテーマに教区伝道委員長会議が開かれた。15教区から16名、発題者3名、伝道委員・事務局総勢29名(内オンライン8名)が参加した。
⑴発題
教区内・支区内・分区内ですでに行われている伝道協力の実際。
久世そらち教師は様々なデータから北海教区の教会・伝道所の現状を分析。他教区とも比較して北海教区の特色と将来の見通しを語った。
謝儀互助や主任担任教師不在教会への礼拝支援がなされ、教区定期総会では全ての教会・伝道所の報告が共有されている。「何よりも信徒同士の濃厚な繋がりがあるのが北海教区の強みです」との言葉が印象に残った。
岡田真希教師は三宅島伝道所に2020年度、38年ぶりの定住牧師として遣わされている。東京教区東支区の伝道協力の経緯……
伝道推進室委員会
今総会期の活動について協議
第8回伝道推進室委員会が、10月6日、教団会議室で開催された。
まず、「日本伝道の推進を祈る日」への取り組みについて、全国伝道推進献金の呼びかけと『信徒の友』の各教区の記事掲載の3巡目(2022年1月〜2023年5月)会計の最終報告をおこなった。全国伝道推進献金による収入は299万6727円であり、教区・教会・伝道所への指定献金81万557円を送金し、3巡目終了時の残金は249万4591円となった。なお、全国伝道推進献金については、4巡目が6月から開始されており、全国から祈りとともに、献金がささげられている。
次いで、「42総会期の伝道推進室の活動」について協議をおこなった。これについては、本総会期において第1回委員会より協議を重ねている。
41総会期において、コロナ禍による中断があったため、あらためて本総会期において、伝道推……
お知らせ
「教団新報」今号を5009・10合併号とし、次号は12月23日に発行します。
総幹事 網中彰子
教団HPでは、毎月メッセージ動画(約10分)を配信しています
11月 ▶伊勢 希牧師(京葉中部教会)
12月 ▶︎服部 修牧師(蕃山町教会)※12/1更新予定
是非ご視聴ください。
尚、HPにはテキストメッセージもあります。
教団公式YouTubeはこちら
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2050年度予測に基づき、教団財政の危機的状況を共有
第8回常議員会が、10月23〜24日、教団会議室で常議員全員が出席して行われた。
議事日程の承認の中で、機構改定についての議題がないことを受けて、「前進させていく手だてを考えるべき」との意見があった。雲然俊美議長は、三役で話し合った結果、提案するような事柄を出せない状況であることを報告した。
書記報告の中で黒田若雄書記が、出版局ステアリングコミッティについて、経営改善に向けて必要な協議を行う場として継続することを報告した。この報告に対して、責任役員会が責任をもって経営改善を進めるべきとの意見があった。
総幹事報告において網中彰子総幹事が、2022年度諸教会概況について報告した。「2030年度問題」(現住陪餐会員半減、教会伝道所の経常収入3分の2)の予想よりも減少傾向が加速度的に進んでいることを告げ、2050年度までの教団……
【5007・08号】2023年秋季教師検定試験(1面)
【5007・08号】公告、お知らせ(1面)
【5007・08号】社会福祉施設援助金への推薦のお願い(1面)
【5007・08号】在日韓国朝鮮人連帯特設委員会、世界宣教委員会(2面)
【5007・08号】全国財務委員長会議・予算決算委員会(2面)
【5007・08号】第63回「キリスト教教育主事」認定試験公告(2面)
【5007・08号】I Love Taiwan Missionに参加して(3面)
【5007・08号】教区議長コラム(3面)
【5007・08号】宣教委員会、教師委員会(3面)
【5007・08号】免職、戒規適用にいたる経過(3面)
【5007・08号】年金特集(4面)
【5007・08号】年金特集 2022年度日本基督教団年金局決算報告(4面)
【5007・08号】年金特集 2022年度決算概況、……
9月中旬、韓国基督長老会(PROK)と大韓イエス教長老教会(PCK)の総会に出席した。
PROKの総会の会場は、ソウルから木浦に向かい、そこからバスで橋を渡った先の島にあるホテルであったが、バスに乗っている時に、隣りにおられた在日大韓基督教会総幹事(当時)の金柄鎬牧師が突然笑い出した。どうしたのかと尋ねると、「今、バスが通り過ぎた道路沿いにある教会の名前が『初恋教会』だったんですよ」と言われた。そこで私が、「それは『初めの愛』(黙示録2章4節)ということですね?」と言うと、金牧師は、「そうなんだけど、韓国語では『初めの愛』も『初恋』も同じ言葉なんですよ」と言われた。私は、キリストの愛とそれに応える信仰者たちの初めのころの愛を名称にしている教会ということで印象に残った。
その翌日、PCKの総会においてもたれた礼拝の中で、二人の外国人の方への感謝状が手渡された。金牧師にお聞きすると、……
剣を鋤に、槍を鎌に
福島教会員、二本松営農ソーラー株式会社代表取締役
近藤 恵(けい)さん
無教会に属する両親のもとで育った近藤恵さんは、幼い頃から、子ども向けの集会に通っていた。高校で全寮制の基督教独立学園に入り、命をかけて信仰教育に当たる教職員の証しに接したことや、自然豊かな山奥で自給自足的な生活を送ったことを通して、大きな影響を受ける。
筑波大学で森林について学び、有機農家で研修をした後、福島の二本松で独立、3ヘクタールの農地で有機栽培を営んだ。東日本大震災により廃業、避難生活を余儀なくされ悔しい思いもしたが、1年後、二本松で頑張る有機農業者たちと共に暮らして行くべきと考えて福島に戻った。
福島に戻り、単に農業を元通りの形に復旧するのではなく、農家がエネルギーを自分たちの手で造る新しい形の復興を目指すべきだと考えた近藤さん。農協で総合事務職を担った後、市民が出資する営……
鴘田將雄(隠退教師)
23年4月17日逝去、95歳。兵庫県生まれ。50年神戸神学院卒業。同年より神戸再度筋、御所、神戸神愛教会を牧会し、99年隠退。遺族は娘・大橋牧子さん。
平沢 功(無任所教師)
23年4月22日逝去、75歳。福島県生まれ。99年日本聖書神学校卒業。同年より修善寺、埼大通り、北千住教会を牧会。遺族は妻・平沢芳子さん。
石原保彦(隠退教師)
23年8月22日逝去、92歳。神奈川県生まれ。57年東京神学大学大学院修了。60年より天下茶屋教会を牧会し、17年隠退。遺族は息・石原冬彦さん。
寺﨑 暹(隠退教師)
23年9月22日逝去、94歳。広島県生まれ。54年同志社大学大学院修了。同年より岡本、高梁教会、有漢伝道所、小樽公園通、同志社、梅花、城陽教会を牧会し、91年隠退。遺族は息・寺﨑純さん。
脇田眞一(東大阪教会主任担任教師)
23年8月8日逝去、……