「与える」を通して「受ける」恵み
社会委員会援助団体
桜本教会の路上生活者支援《神奈川県》
わたしたちが主に行なっているのは、毎週2回のお弁当の配食と、衣料品や歯ブラシやタオルなどの生活用品、毛布や寝袋などの配布です。そのための物資や資金は、全国各地の教会や、桜本教会の取り組みを知ってお支えくださっている、大勢の方がたからの寄付によって支えられています。
お弁当は、日曜日と木曜日の午前10時からお配りしています。準備は7時半から。毎週欠かさず参加しているのは6、7名で、他教会などから、定期的に来てくれるメンバーもいます。
路上生活者をめぐる環境は、今では法律や制度などの社会状況も変わっているので、この活動が始まった、30年前と同じように語ることはできません。しかし、30年を経た今も、誠に残念なことに、困難な状況がなくなったわけでないのです。
わたしが赴任してからの2年1……
全国交流会を開催
第3回目の、牧会者とその家族のための相談室委員会は、日本基督教団会議室(日本キリスト教会館4階)とオンラインで、2月1日に行われた。
電話相談は徐々に増え始めており、深刻な内容も多い。牧会者の家族は、誰にも相談出来ない苦しみを抱えている場合が多く、その苦しみを受け止める貴重な場として、これからも用いられていくことを願っている。また、メール相談にも困難な相談が寄せられており、相談室として受け止めて、委員長を中心に対応をしている。
牧会者とその家族のための全国交流会を、24年11月18〜19日の日程で、教団会議室を会場に開催をする。講師に蔡香氏(牧会カウンセラー・精神保健福祉士、OMFインターナショナル宣教師、東京基督教大学非常勤講師)をお招きし、「牧会者ならびにその家族の精神的なケアを考える」をテーマとして学びと交流の時を持つ。各教区に案内をするので、覚えて祈り……
「東中国教区の4本柱」として発題
1月29日から30日にかけて、第58回西日本5教区合同宣教研究協議会が蕃山町教会で行われた。コロナ禍の影響で2020年以来、4年ぶりの開催となった今回の協議会は、東中国教区、西中国教区、九州教区の宣教研究または教師部の委員会の代表者、教団から宣教研究所委員会委員長の参加があった。
廣田崇示東中国教区教師部委員長による開会礼拝に続き、服部修東中国教区総会議長から発題がなされた。テーマは「東中国教区の4本柱」と題し、第72回東中国教区定期教区総会において承認された「将来的東中国教区宣教に関する件」の骨子となる4つの取り組みについて、提案に至るまでの経緯、現段階における取り組みの現状、将来においての宣教活動の展望が語られた。
宣教の4つの骨子とは①オンラインによる宣教活動をサポートするチームの編成、②教会会堂、敷地内の整備をサポートす……
『教師論』検討作業継続
教師養成制度検討委員会
今総会期の教師養成制度検討委員会は、総会後に任命された菅原力(委員長)、東野尚志(書記)、雲然俊美、服部修、福島純雄(教師委員会)の委員に加え、小宮山剛、小林克哉、北畠友武の3教師に協力委員を委嘱し、第4回委員会(6月5日開催)以降は、8名の委員会として活動してきた。
前総会期に可決された「教団信仰告白と教憲に基づく『日本基督教団の教師論』」に続く「教規から導き出される『教師論』」の作成に集中的に取り組み、検討作業を継続している。第2回委員会(4月10日開催)から第9回委員会(12月28日開催)までは、たたき台を作成した小委員会との合同委員会として開催し、小委員兼務の菅原、東野、服部委員のほか、小泉健、七條真明の2教師も加えた10名の委員で、検討討議を重ねてきた。
毎回、読み合わせをしながら修正を加え、版を重ねて文章を整えている……
能登半島地震、被災状況を共有
第9回常議員会が2月5〜6日、常議員30名(内オンライン4名)が出席し、教団会議室で行われた。冒頭、雲然俊美議長は、オンラインの出席を、事情に配慮して認めることを提案、賛成多数で承認した。
12月4日に行われた、第1回常任常議員会報告では、黒田若雄書記は「教団出版局将来検討に関する件」、「教団機構改定に関する件」等を扱ったことを報告。質疑応答の中で、常議員会での報告前に、教団新報(5011・12合併号)に常任常議員会の記事が掲載されたことに対する疑義が出された。特に、「雲然議長が、教規変更を伴う改定は難しいとの見解を示した」との記載があることについて、教団の方向性を規定するものと受け止められてしまいかねないとの懸念が示された。
開かれた会議だったことや、速報性を重んじるべきとの理由で、事前の掲載は問題ないとする意見がある一方、常議員会の付託を受けて……
【5014号】メッセージ 神からいただいた恵み(1面)
【5014号】お知らせ・公募(1・3面)
【5014号】能登半島地震報告(2面)
【5014号】宣教研究所委員会・予算決算委員会(2面)
【5014号】教師委員会・社会委員会(2・3面)
【5014号】社会福祉施設からの声 ❶(3面)
【5014号】事務局報(3面)
【5014号】東日本大震災関連記念行事日程(3面)
【5014号】伝道のともしび(4面)
【5014号】寄せ場からの声(4面)
【5014号】人ひととき(4面)
【5014号】宣教協約40周年(4面)
……
昨年10月9日、在日大韓基督教会東京教会にて開催された、在日大韓基督教会第57回定期総会に網中彰子総幹事と出席した。これまでコロナ禍のために出席できなかったが、久しぶりに同教会の活気あふれる会議に参加し、とても励まされた。
在日大韓基督教会と日本基督教団は1984年2月8日に宣教協約を締結した。今年の2月8日に宣教協約締結40周年を迎えたことになる。そこで、在日大韓基督教会と日本基督教団の双方において、宣教協約の実質化を目指して、あらためて宣教協約の内容を確認し、その具体的な取り組みのさらなる推進を願っているところである。
協約の内容は、①職制と聖礼典を相互に認めること、②各方面で宣教協力をすること、③在日韓国・朝鮮人の人権問題の取組みに協力することである。
この40年間、宣教協約に基づいて、双方の総会への代表者の招待、宣教協力委員会の開催、宣教協議会の開催、平和メッセージの……
逃れる道を備えられて
大船渡教会員
新沼節子さん
先天性の心臓病をもって生まれ、五つ下の妹は知的障害をもって生まれた新沼節子さん。小学校6年の頃に手術を行い成功。妹と一緒に学校に通う幸せをかみしめる一方、周囲の子たちと異なる妹を持っていることに「どうして」と思うこともあった。
24歳の頃、憧れていた「普通の生活」を求めて結婚。与えられた娘・星子さんは出産時の事故で知的障害を負った。妹との生活で、障害を負った子は学校を出てからが大変になると受け止めていた新沼さんは、娘が幸せに暮らして行ける場所を作らなければならないと思い始めた。娘が小学校5年生の頃、施設を作る活動を開始し、11年後の02年に「NPO法人さんりく・こすもす」を開設。グループホームを始めた。最初は孤軍奮闘だったが、今は30人の利用者と32人のスタッフがいる。
「こすもす」が軌道に乗って来た頃、信頼していた人の不祥……
《釜ヶ崎》
あきらめずに闘う
2019年の5月から6月にかけ、それまでは南海高架下の西成労働福祉センター前の駐車場に向けられていたのに、釜ヶ崎のあいりん総合センター(以下、センターと略す)のシャッター前の団結小屋に向きを変えた監視カメラに、ゴム手袋やスーパーのレジ袋を被せた行為が、「威力業務妨害」の容疑に当たるとして、この行為を実行したとされる4人が逮捕・起訴され裁判が行われていましたが、2022年3月14日の大阪地裁判決は検察の求刑通りの不当判決でした。
この大阪地裁判決を受けて3人が控訴したのですが、2023年6月14日に、大阪高裁で判決の言い渡しがあり、斎藤正人裁判長は、監視カメラにゴム手袋やスーパーのレジ袋を被せた3人の行為は正当防衛にあたるとし、罰金10万〜50万円とした一審・大阪地裁判決を破棄し、控訴した3人全員に無罪を言い渡したのです。
大阪府は裁判の中で、監視……
伝道報告 伝道推進室より応援した教会・伝道所
城下町にある勝山教会
久世教会牧師・勝山教会代務者
宮本裕子
2018年から、私(宮本裕子)が、久世教会に赴任し、勝山教会の代務者となりました。今年で7年目です。その間、2名おられた勝山教会の信徒をお一人天にお返ししました。現在、勝山教会は93歳の信徒(宇田弘通兄)お一人となってしまいました。
勝山教会は鳥取県と中国山地が接する岡山県北部に位置します。勝山地区は、かつて勝山藩二万三千石の城下町であり、中国山地を挟んで山陰と山陽を結ぶ「出雲街道」の宿場町としても栄えた町です。出雲街道沿いには、今も白壁の商家や民家などの建物が軒を連ねて、当時の風情を残した街並みが続いています。倉敷の美観地区を思わせます。勝山地区は、県の「街並み保存地区」の指定を受けています。
勝山教会はそのような風情ある町並みの中にある小さな教会です。創設された……