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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4814号】寒さの中から

2015年2月7日
 今冬は、ことのほか寒いと言われた。東京の気温は、昨秋、天気の定点観測をビルの谷間の気象庁から皇居の堀内に移したことで、以前よりは2、3度低い発表である。だが、この寒さが加わるほど冬晴れの空の青は深まるが、それに比例して雪深い日本海側地域や今だ放射能残土そのままの被災地の荒野の厳しさを思う。  少年時代、信州・上田まで信越線のD51で汽車通学をした。朝7時、家を出ると辺り一面が木花(樹氷のことで「きばな」と言った)。明け方の零下10数度に空気中の水分が木の枝に凍りつき、雪とは違う白の世界。そこを教科書の鞄を抱いて駅へ急ぐ。それは、日曜日も同様、今度は聖書と賛美歌を手に町の坂の上にあった教会へ直行。その頃は、あの辺りも雪多く、たまに吹き溜まりでもあれば、道なのか川なのかの区別もつかなくなる。その道行は格闘ごときものと化し、たいした防寒具もない上着に雪が張りついた。それは修行僧にも似て、……

【4813号】新春メッセージ 礼拝が奇跡-最初の確信を確認し続ける- 石橋秀雄

2015年1月24日
わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです。 《コリントの信徒への手紙一3章9節》 礼拝が奇跡  わたしが尊敬する伝道者の講演を聞いた。その講演の中で「礼拝が奇跡だ」と語られた言葉が心に残っている。教会の紛争の中で赴任した伝道者の「礼拝が奇跡だ」との言葉に感動した。  どのように激しく対立していても礼拝を重んじる信徒たちだ。  一般社会では激しく対立する者同士が共に座ることは出来ない。しかし、どのように激しく対立していても礼拝共同体だ。  「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」。「礼拝で慰められ、礼拝で教会が整えられて行った」。だから礼拝が奇跡だとの講演者の言葉が心に残る。 「神の畑」 「あなたがたは神の畑、神の建物なのです」。 (コリントの信徒への手紙一3章9節)  わたしたちの教会は「神……

【4813号】三役の抱負・祈り

信仰・教会 一致にもとづく伝道協力を 石橋秀雄議長 信仰の一致と教会の一致をもって伝道協力を  第39回総会において「伝道資金規則」が制定され、その運用について第39総会期第1回常議員会において検討し方向が決定しました。全教団的に具体的な伝道協力が実施されることになりました。  伝道協力を全教団的に取り組んでいこうとする時、そこで求められるのは信頼関係です。この信頼関係は人間的信頼関係ではありません、信仰の一致にもとづく信頼関係です。  第39総会議長挨拶では、「信仰の一致と教会の一致にもとづく伝道協力を」と訴えました。日本基督教団信仰告白と教憲・教規の中に、教団の教会がどのような教会であるかということが明確に示されています。信仰告白が脅かされ、教団の教会の一致が脅かされるとしたら、信頼関係をもって伝道協力を進めることは難しいのです。「信仰の一致と教会の一致」にもとづく信……

【4813号】東日本大震災 被災地のクリスマス

釜石・仮設住宅のクリスマス  御子イエス・キリストのご降誕を被災地・釜石で仮設住宅に住む方々と共に迎えました。  釜石には現在65団地3124戸の仮設住宅があり、5086名の方々がいまだに仮住まいを余儀なくされています。徐々にではありますが復興住宅の建設が進み、釜石市分15団地261戸、岩手県分7団地232戸の募集があり、仮設住宅から復興住宅への移動が進もうとしています。仮設住宅全戸廃止されるまでは、まだ2年以上の月日がかかるものと思われます。  そのような中でも、今年も“ハートフル釜石”のお茶っこ生活応援の活動の中で、9箇所の仮設住宅、1箇所の復興住宅でクリスマス会を行うことができました。  通常、宗教活動を仮設住宅で行うことはできないのですが、クリスマスだけは特別です。111名の方々と共にイエス様のご降誕をお祝いしました。このために3名のボランティアの方々が駆けつけ……

【4813号】▼第38総会期 教師委員会▲ 福島・被災教会を問安

 10月7日から9日の日程で、第6回目の教師委員会が福島教会を会場に行われた。  教師委員会として、第38総会期最後の委員会を福島教会で開き、福島の諸教会を問安をすることによって、震災の苦しみにある教会を覚え続けることが出来たことを心より感謝している。今回の問安では特に、新しく会堂を建築したり、改修した教会を中心に問安をした。  〈福島教会〉では、会堂建築の働きについて報告を受け、福島地区が置かれている諸教会の状況を聴くことが出来た。放射能の問題や、被災地における会堂建築の大変さを伺い、その中で主が導かれ、働いておられる姿を見て、共に感謝の祈りを献げることが出来た。  〈福島新町教会〉では、修復工事が無事に終わったことが報告され、様々な困難を乗り越えて今の歩みが守られていることを聴くことが出来た。除染された土が礼拝堂横に積まれていて、撤去は2年後の予定とのことである。 ……

【4813号】消息

荒木 勇氏(隠退教師)  14年11月21日逝去、77歳。樺太に生まれる。63年に東京神学大学大学院を卒業、同年より大夕張、厚別教会を経て、92年に隠退。  遺族は妻・荒木とみえさん。

【4811・12号】クリスマスメッセージ 慰めの共同体 教会のクリスマス 加藤常昭

2014年12月20日
東ベルリンで祝われた降誕祭  「慰めよ、わたしの民を慰めよと/あなたたちの神は言われる」(イザヤ書第40章1節)。  ヘンデルの「メサイア」は、柔和な、しかし、透徹する、このイザヤの言葉を歌うテナーの歌声に始まる。捕囚期の預言者第二イザヤが預言した慰めの時が遂に来たのだと告げる。今来られる主のために道を備えよ、と呼びかける(3節)。  1966年、降誕の祝いの食事に、私は、他の日本やアフリカからのドイツ留学生たちと共に、東ベルリンのある家庭に招かれていた。その最中に牧師が訪ねてきた。開口一番、「遂にやりました。今年はゼロです!」と叫んだ。家族は口を揃えて喜びに溢れて答えた。「そうですか。よかった! よかった!」。  ベルリンの壁が構築され、東ベルリンはいきなり、西に住む家族、友人たちから遮断された。特に高齢者たちが孤立した。壁が造られた年、降誕祭の夜、教会堂にひとが溢れ……

【4811・12号】荒野の声

 「処女マリヤより生まれ」人知を超えた神の御業を、マリアもヨセフも受け入れた。信仰により受け入れた。だが神の御業を受け入れるまでの葛藤があった。ガブリエルの言葉の前にたじろぐマリア。許婚の変化に戸惑うヨセフ。しかし、救いの御業を受け入れてのち、神にすべてを委ねる。マリアは、わたしたちの不信仰を蹴散らすかのように力強く神を賛美し、ヨセフは、生まれ来た幼子と妻を全力で守る。▼子供たちのクリスマス・ページェントの準備が始まった。子供たちは、ヨセフやマリアの躊躇を理解するにまだ幼い。結婚を大切にするゆえ、救い主の父母となる二人が真剣に悩んだことを大人となって知ってゆく。それで良い。教会に、結婚をしていない者だけでなく、結婚が壊れてしまった者たちも、また既に妻に夫に先立たれた者たちもいる。必ずしも、マリアやヨセフの結婚への思いと同じではないかもしれない。▼しかし、たとえ結婚の祝福と困難を知らない子供……

【4811・12号】第39総会期 第1回常議員会 

伝道資金申請・交付のための手続きを決定  ここ数総会期で最も早い11月開催の第1回常議員会となった。伝道資金交付を15年度に控え早急に運用手続を開始しなくてはならないことによる。39教団総会にて決議された規則に則り運用方法詳細を決定し、小委員会を立ち上げた。東日本大震災救援対策、教師養成制度検討、キリスト教会館工事、前総会期から継続の課題もある。また新しく、2017年の宗教改革500周年記念事業、教団将来構想の検討も新しくはじまる。諸委員会の選考報告を受け、今総会期取組むべき課題が示された。  第39総会期第1回常議員会は、11月18日から2日間、教団事務局一時移転先近くの日本福音ルーテル東京教会会議室で開催され、常議員27人全員が出席した。  石橋秀雄議長の説教による開会礼拝後、議事に入り、要請陪席者として、沖縄教区を除く、16教区議長・議長代理が陪席した。  石橋秀……

【4811・12号】▼第38総会期宣教委員会▲ 台湾訪問、宣教力に触れる

 第38回総会期第6回宣教委員会は10月6日〜8日、台北(台湾)にて開催された。  初日は2つの教会を訪問。先ず、昨年2013年に創立百周年を迎えた雙連教会を訪ねた。陳文欽(主任)牧師と長老たちから教会の歴史とその働きを伺った。その後、台北の古いアパート群の一角で開拓伝道が開始され、今年創立55周年を迎えた大安教会を訪問。大安教会はこの5月に4回目の会堂(地下4階、地上8階)を献堂。羅聯昇(主任)牧師から活発な宣教活動、特にマラウイ(アフリカ)の教会への支援活動を一教会で行う大安教会の宣教力に圧倒される思いで伺った。  2日目は、台湾北部で伝道を開始したカナダ長老教会のマカイ宣教師由来の馬偕病院を訪問した。馬偕病院は創立以来、台湾における医療のパイオニア的存在として地域社会に貢献し続けている。それから、PCT総会(台湾基督長老教会本部)を訪問。林芳仲総幹事によるPCT紹介を伺っ……
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