アジア各国の性的マイノリティーの状況を共有
カナダ合同教会からの支援を受け、2月24日から28日までネパール・カトマンズで開催されたILGA(国際レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス協会)のアジア地域会議に参加した。アジア各地から約600人が集い各国における性的マイノリティ(LGBTQ+)の権利向上や制度改善の取り組み、困難な状況などを共有し互いの知識、経験から学び合った。
毎日4〜5種類の分科会があり主題講演にはネパールの担当大臣や国連のジェンダー部門代表も参加。ネパールは台湾(2019年)に続き2023年、アジアで2番目に同性婚を認めている。インターフェイス(宗教間対話)の分科会はヒンドゥー教徒、仏教徒の参加者が大半だった。宗教の伝統と反ジェンダーの考え方に基づく男女二元論や性別役割の強要に苦しめられた経験が多くの参加者から語られ、どの宗教に……
退職準備金借入を責任役員会に申請
日本基督教団出版局の第43総会期第1回理事会が、2月21日に全理事・監事の出席の中で開催された。冒頭に出版局理事会の使命と役割を共有するために、出版局より資料に基づき説明が行われ、種々意見交換を行って出版局の課題を共有した。
その後、理事長・書記選任を行い、髙橋潤理事が理事長に、飯塚拓也理事が書記理事に選任され、鈴木功男理事が常任理事に選任された。その後、諸報告を受けたが、財務報告の中で2024年度決算において厳しい決算となる旨が報告された。これに関連する形で、雲然俊美教団議長によって「出版局の経営改善会議(仮称)」が組織されたことが報告された。会議の構成者は、雲然教団議長、藤盛勇紀教団副議長、黒田若雄教団書記、髙橋出版局理事長、飯塚出版局書記理事、網中彰子総幹事、服部能幸監査とのことである。出版局の運営に関しては第43教団総会においても協議され、……
外国人住民基本法の制定を求める署名に協力
私どもの生きる社会は多種多様な人々によって構成されている。私どもはそれらのよき隣人であることが求められている。
そのような願いを実現すべく、在日大韓基督教会との宣教協約に基づき、教団常議員会のもとに「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」が設置され、それらの課題に取り組みキリスト教諸団体と思いを共有している。
2月27日に本委員会の第2回委員会をズームによって開催した。すでに第1回常議員会の休憩時間を利用して組織を行い委員長に久世そらち、書記に岸憲秀を選任しており、また、1月23日、24日の大阪で行われた「外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)」の全国集会への委員長の派遣を決めており、その報告から第2回委員会を始めた。
委員会においては外キ協から依頼された外国人住民基本法制定を求める署名について今年度も協力すること……
伝道推進室より応援した教会・伝道所
朝ごとに新たにされる主の慈しみ
本宮教会牧師 中條 康仁
福島県のほぼ中央に位置し、県内の市では最も少ない人口3万人の街・ 本宮市。阿武隈川が流れる自然豊かな場所で、古くから街道が交差する宿場町として栄えました。現在では県を代表する物流工業都市として発展し、また利便性の良さから、郡山市のベットタウンとして子育て世代が多く移住するようになりました。住みやすさランキングでは11年連続県内1位を獲得するまでに至りました。
古くもあり新しくもある本宮の地に本宮教会はあります。創立は1916年5月20日、来年は創立110年を迎えます。東北学院神学部で学びを受けた初代牧師・吉田菊太郎牧師は、阿武隈川沿いに本宮伝道所を開設し、信徒10名、日曜学校48名の方々を牧会しました。1919年吉田牧師が退くと、その後数名の牧師を経て、赤城英夫牧師(1930年〜36年……
受験者のために祈り仕える姿勢をもって
3月14日、第43総会期第1回の教師検定委員会が開催された。今期の委員会は、前総会期から春原貞光、横山良樹、川島直道の3名が継続し、新たに飯田敏勝、上竹裕子、武久盾、成田いうしの4名が加えられ計7名で構成された。最初の委員会ということで各委員の自己紹介に始まり、委員会の任務についての確認、組織の編成がなされた。互選により委員長に春原、書記に川島が選出された。
委員会の実務は、主に試験問題の作成、課題論文や説教の採点、試験当日の試験監督から採点、面接と実に多岐に渡る。しかし委員長より受験者のために祈ること、神の召しの前に共に立つこと、そして委員会が一つのチームとして誠実に受験者に仕えることが何よりも重要であると述べられた。教師を立てることは神の御業であり、それは祈り無くしては成り立たない。すべて御前に為すこととして祈りつつ畏れをもって取り組む姿勢……
教区伝道委員長会議に集中
第43総会期第1回伝道委員会が3月14日、教団事務局3階スタジオで開催された。主な議案は以下の通り。
(1)今期委員及び委員会組織
委員長・中西真二、書記・山口紀子。宣教委員会出席・中西、鈴木善姫。刑務所伝道担当・宮本裕子、荒井偉作。「こころの友」「信徒の友」編集委員会担当・石井佑二、山口。農村伝道担当・荒井、鈴木。青年伝道担当・片岡宝子。
さらに前総会期で活動を閉じた伝道推進室の経緯と要望を雲然俊美教団総会議長から聞き、二つの働きを引き継いだ。委員会は担当者を新たに選任した。「日本伝道の推進を祈る日」担当・石井、片岡、山口。小規模教会支援担当・中西、宮本。
(2)2024年会計報告・2025年度予算案の承認。
(3)今期委員会の方針と計画
今期委員は7名のうち5名が再任のため、継続することで精一杯であった前総会期よりも踏み込んで活動方針と計……
出版局2千万円の借入を承認
第2回、第3回常議員会(臨時)が3月25日、オンラインで、常議員30名中27名が出席して行われた。第2回の後、責任役員会を開催し、出版局についての協議を行った上で第3回を開催した。
第2回常議員会では、書記報告の中で、黒田若雄書記が、三役が東日本大震災被災教会等を訪問したことを報告。また、教団三役・総幹事が2月3日に沖縄教区を訪問し、教区四役と話し合いをしたことを報告、「次につながる協議となった」と述べた。
続いて、2025年春季教師検定試験合格者を承認した。清藤淳前期教師検定委員長が、合格者は補教師23名、正教師9名であったこと等を報告した。また、部落解放センター監事に、駒木和男(河内長野)、服部能幸(伊勢原)を選任することを承認した。
第3回常議員会では、出版局が、2名の退職金支給のため、教団から2千万円を借り入れることを承認すると共に、この……
2025年春季教師検定試験
補教師試験23名、正教師試験9名が合格
日本語を母語としない受験者にパソコン受験を実施
2月25日から27日まで、早稲田の日本キリスト教会館を会場に、2025年度春季教師検定試験が行われた。春季は、教団立及び教団認可の神学校を卒業して補教師試験を受験する方々が多く、今回の受験者数は、補教師試験32名、正教師試験12名であった。他に、他教派からの正教師転入審査2名が行われた。
教師検定試験は礼拝をもって開始される。それは、受験者も教師検定委員も共に主なる神の御前に歩み出て、御心によって我々を教師へと召し出されるお方を崇めることが何よりも大切だからである。礼拝では横山良樹委員が説教を担当し、創世記22章1〜14節から、アブラハムとイサクには見えていない彼らの背後に必要なものが備えられており、神は我々の思いを超えた先を御覧になっていることが語られた。不条理……
新任教師オリエンテーションの内容を協議
第43総会期第1回教師委員会が3月14日、教団小会議室にて開催された。委員は次の通り。福島純雄(招集者)、内城恵、願念望、齋藤篤、清藤淳、町田さとみ、宮川経宣。これに道家紀一総務幹事と新名知子担当職員が加わる。
始めに組織会を行い、委員長に招集者の福島委員、書記に清藤委員を選任した。
協議事項として3点。一つ目は「新任教師オリエンテーション」に関して、6月23〜25日、ハートピア熱海を会場に開催することを決定。対象は過去3年間の准允受領者、教師転入者、教育主事合格者など。主題は「伝道を共に担う教団の教師」。講師の選定、プログラムの検討を行った。
二つ目は「教師継続教育プログラム」に関して、8月25〜27日、関西セミナーハウスを会場として行うことを決定。主題は「説教・牧会」とした。対象は准允および転入後10年までの教師を原則とすることも……
3月11日、教団三役で、仙台から白石教会に向かい、東北教区東日本大震災14年記念礼拝に出席し、その後、髙橋真人東北教区議長の先導で小高伝道所(福島県南相馬市)に向かった。小高伝道所は東京電力福島第一原子力発電所から約18㎞に位置し、浪江伝道所(福島県双葉郡浪江町。原発から約10㎞)に次いで、原発に近い教会である。
小高と浪江に10年前に訪問した時、町の様子はまさにゴーストタウン化していた。小高伝道所では、震災時の状況そのままの礼拝堂と幼稚園の教室を窓越しに見て、草が伸びている園庭で祈りをささげた。震災前は「薔薇の教会」と称していた浪江伝道所も草が伸び放題で、放射線量がきわめて高かった。
それが、この度訪ねてみたところ、両伝道所ともきれいに草が刈られ、会堂内も整理され、礼拝がなされていた。2022年に飯島信教師が両伝道所の牧師として赴任し、東北教区をはじめ多くの方たちの協力を得て整……