自分の信仰が豊かにされた
阿佐光也さんと盲人伝道協議会の関わりは、小学生時代に遡る。全盲の父に連れられて、夏の全国修養会に遊びに行ったのが最初だった。住まいも盲学校の中。盲人がいるのが普通の生活だった。三〇歳を過ぎて信仰を持ち、献身した。在学中に主事として盲伝で働くようになる。視覚障害者の伝道に関わるというより、仲間と再会し、一緒に活動する気持ちだった。
現在、盲人伝道協議会は「教会が本来担うべき仕事、信仰教育や教会生活のケアを行っている」という。日本の視覚障害者教育は、盲人キリスト者達に先導されてきた。戦後、ヘレン・ケラーの援助を受け、盲人キリスト信仰会、NCC、日本基督教団の協議によって盲人伝道協議会が成立、現在維持会員は四五〇名。文書伝道、盲人同士の交わりや晴眼者との相互理解を深める場を提供してきた。特に旧約聖書に関しては盲人達が自分達の手で発行したという歴史もある。新共同訳……
★新刊から
『象徴天皇制と人権を考える』〈今村嗣夫=著〉今、日本では、憲法を「改正」して、戦争の出来る国にしようとする動きがある。日本国憲法と皇室典範との矛盾点や大日本帝国憲法との相違点を指摘し、日本国憲法の大切さを訴える。A5判・六四頁・九五〇円
★重版から
『傷ついた癒し人-苦悩する現代社会と牧会者』〈H・J・M・ナウエン=著、西垣二一・岸本和世=訳〉四六判・二二四頁・二〇〇〇円
▲ユースミッション2005
「日独教会青年合同リトリート」を次のように開催いたします。
明日の教会に仕える若者たちを送り出してください。
◎日時 七月二五日(月)~二七日(水)
◎場所 YMCA東山荘(御殿場)
◎主題 「明日の教会のためにネットワークをつくろう」
◎主催 全国教会婦人会連合
◎協賛 教団世界宣教協力委員会・教育委員会
◎協力 C・ゼブリー宣教師(教団)、西之園路子牧師(蒲原教会)、相賀昇牧師(田園都築伝道所)
◎人数 ドイツ七名、日本約二〇名
◎参加費 一万円(二泊七食)、交通費各自
◎締切 六月十三日
◎問合せ 全国教会婦人会連合(TEL・FAX 03-3203-4258)
▲ともに生き、ともに働く~第3回就職差別撤廃キャンペーン
/時=6月25日(土)14時~17時
/所=牛込聖公会聖バルナバ教会(新宿……
小さな群れの歩み
西伯法勝寺教会牧師 麻生 統一
「二〇〇四年度の行事報告」に初めて教会学校の行事を「四回」と書くことができました。それは、私どもがこの地に赴任して五年目の年でした。私は七二歳、四級の障害者手帳を持っているとは思えないくらい、元気に奔走させてもらっています。
二〇〇〇年の鳥取西部地震の時は震源地も近く、築四〇年、無牧の長かった教会は「半壊」となり、「礼拝」と「祈祷会」を守るのがやっとでした。また、信徒の家屋も被害を受け、みんなで途方にくれる日々が続きました。零からの出発となった教会でしたが、地区・教区のご指導と、私たちも「主の導きと助け」を信じて立ち上がりました。全国からの「尊い献金」「励ましのお祈りとお言葉」は、大いなる助けとなりました。そして、主は立派な教会を与えてくださいまいした。備品も申し出により与えられ、主は「私たちの教会の必要なものをご存知なのかな……
大沼田實氏(隠退牧師)
四月三日、逝去。七二歳。東京都に生まれる。一九五八年、東京神学大学大学院修了後、同年四月代々木中部教会に赴任。二〇〇一年三月まで四三年間、同教会牧師を務め隠退した。遺族は妻の多嘉子さん。
依田駿作氏(横浜本郷台伝道所牧師)
四月一三日、逝去。七八歳。東京都に生まれる。一九五二年、日本基督教神学専門学校卒業後、札幌教会赴任。その後、光教会、横浜上原教会牧師を歴任後、九三年より横浜市本郷台で開拓伝道を開始し、九六年横浜本郷台伝道所を開設し牧会した。遺族は妻の康子さん。
教会が立ち続けるために
久世そらち
どこの教区でもそうだろうが、とりわけ北海教区においては北海道という地域の社会的・歴史的条件が宣教の働きに大きな影響を及ぼしていることを痛感している。 明治以来、内国植民地として位置づけられてきたこの豊かな広い島は、水産・鉱物・石炭・木材・農産物など時代ごとに必要とされる資源と市場を日本に提供し、そしてそれらが不要とされると捨てられる歴史を繰り返し、また日本の抱えるさまざまな矛盾の処理場としても利用され続けてきた。
現在は活動休止しているある教会は、炭鉱の町に建てられた。かつての繁華街は、今、ぼうぼうの草地と化した。石炭が必要なときは、ここに駅ができ役場ができ、映画館も居酒屋も床屋も医者も来て、そして教会もやってきた。しかし石炭が不要になると、線路が無くなり病院も学校も消え、店も飲み屋もここを捨てて去った。教会もやっぱり去っていくのか?
別の町……
四月七日教団会議室において秋葉・クレーマー・睦子氏の宣教師派遣式が大宮溥世界宣教協力委員会委員長の司式、木下宣世同委員会書記の説教により執り行われた。
秋葉氏はベルリン日本語教会(ドイツ)に四月一日付けで派遣され、一時帰国中に派遣式が持たれた。ベルリン日本語教会は、昨年三月末に相賀昇宣教師が退任し、その後秋葉氏が集会等を担当してきた。
派遣式では木下書記が「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる」パウロに語りかけた主の言葉を秋葉氏に贈った。秋葉氏は、「まだ未熟ではあるが、日独双方の教会の協力の下でベルリンで宣教の業に励みたい」と抱負を語った。
式後もたれた茶話会では、東海林勤氏を会長として後援会が立ち上がったことが報告された。後援会の呼びかけ人の方々が参加し秋葉氏を支える気持ちを語った。
現在、世界宣教協力委員会は秋葉氏を含めて二五名の宣教師を全世界に派遣して……
第34総会期第二回予算決算委員会は五月九日・十日の両日教団会議室で開催された。
飯塚拓也委員長より議事日程が諮られた後、竹前昇総幹事より、挨拶を兼ねて二〇〇四年度決算の概要報告があった。
続いて計良祐時財務担当幹事より同決算について詳細な報告があり、一同は長時間の協議を行ない、収支科目全般について確認し、決算案を承認し、次回常議員会に諮る事となった。
出版局繰入金と運営資金繰入が消滅し、収支差額三八〇万円の剰余金を生む黒字決算となったのは、教団財政としては大きな前進である。監査については、六月一五日・一六日の両日行われる予定である。
次に全国財務委員長会議について検討し、九月一九日・二〇日の日程および会議の議事内容を協議、教区財務状況報告書の書式を統一する事が提案され、内容の検討を行なった。
ペイオフ対策については現状の教団本会計の金融機関の選定、金銭管理について確認する必要と、……
第五五回中部教区総会が、五月一七日、一八日、名古屋中央教会を会場に開催された。開会礼拝の後、正議員二〇二名中一八二名の出席で総会は成立し、仮執行順序が承認され、議事に入った。
一日目の主な議事は、常置委員会報告、各部各委員会報告、教区三役選挙、常置委員選挙であった。
特に常置委員会報告の中で、「『靖国・天皇制』問題委員会、『性差別問題』委員会を継続しないこと」の決議(二月常置委員会)に関して、質問と意見が活発に取り交わされた。
また、この議論は二日目の議案「二〇〇五年度宣教実施目標(案)」の場でもなされ、二つの委員会を再度設置して、この課題に取り組んで欲しいという趣旨の修正案が出されたが、論議の結果、この修正案は否決され、原案通り可決された。
二日目は、逝去教師記念追悼会、隠退教師感謝会に始まり、四名の准允式と一名の按手礼式が執行され、共に主の恵みを分かち合う事ができた。
特に宣……
第六〇回東北教区総会は五月二四~二五日、仙台青葉荘教会、東北教区センター「エマオ」を会場に開催された。開会時、出席正議員は一七七名中一二四名。 開会礼拝・聖餐式後、一名の按手礼式、四名の准允式が執行された。続いて教区センター館長就任式が行われ、工藤正剛氏を専任館長として迎えた。
教区四役選挙が行われ、福島純雄議長(郡山)が再選、副議長には高橋和人氏(仙台東六番丁)を選出、正副議長の推薦により宮崎新氏(福島伊達)を書記に選任した。また宣教部委員長に小西望氏(仙台北)が選出された。
前総会決議により機構改革が行われ、地区再編と宣教共働会計設立による地区主体の教会互助体制となって一年を経過した。新地区編成による地区報告が順次なされ、困難な中で意欲的に新しい地区形成に取り組む姿勢が語られた。関連して前年度から十年を目途とする長期宣教基本方針が策定され、その中に単年度計画が位置づけられるようにな……