【4593号】歴史と伝統を思う

現在の立場で内外に幾つかの役目があるが、その一つに「『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議」(「同宗連」)の「副議長」がある。
これは、日本基督教団がこの二年間、「同宗連」の副議長教団に就任したことによる。従って、二~三ヶ月に一度、六教団から成る役員会に出席することとなる。
例えば、連絡で会場は「浄土宗宗務庁(住所は記載)」と来るが、この呼称でどこへ行けば良いのかが分かる人は少ないのではないか。勿論、私も分からず、調べてみると、何と一三世紀に建立された有名な「浄土宗総本山・知恩院」のこと。それ故「知恩院」に行けば会場は簡単に分かると思ったが、甘くはなかった。
つまり、私たちは、教会へ行けば、礼拝堂も牧師館もほとんど一つ所にあり、全ての事が足りる。それ故、同宗務庁も、世界最大の歴史的木造門を潜って本堂近辺へ行けばよいと思ったのが大きな間違いで、広大な敷地の故、本堂から一〇分ほど歩いた所にあった。
さらに同宗務庁は、我が教団事務局とは二桁も三桁も違い、大企業の管理事務所の様相である。

私たちキリスト教は、二年後に宣教一五〇年を迎えるが、歴史に耐え、また歴史に残せる歩みをしてきただろうか。そして、百年、二百年後はどうなっているのか。
規模だけ大きくなることが求められるものではないが、歴史に耐えうる教会を本当にたてているのかが常に問われているであろう。
(教団総会副議長 小林 眞)

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