第34総会期第二回教師委員会が三月二九日午後一時三〇分から三〇日午前十一時三〇分まで教団会議室において開催された。
今委員会の主な協議事項は、新任教師オリエンテーション開催に関しての準備であった。すでに開催期日を六月二七日~二九日の二泊三日とし、会場は天城山荘、主題は「教団の教師として宣教をともに担う」と決定されていたが、内容についての詳細な協議が行われた。
今回のプログラムにおいては、ゆったりした時間配分を心がけた。これは、これまでのオリエンテーションでは参加者が二泊三日の間、会場に缶詰状態になってしまうことを反省し、プログラムの中に休憩時間を明示し、二日目の午後には二時間を自由時間として会場周囲の自然に触れる案内を取り入れるなどの工夫をこらしてみた。昨年の研修会では、参加者が新任教師となって三ヶ月というこの時期、それぞれ持ち場での緊張感から研修会期間中に体調を崩してしまう者もあった……
前回の記事に出てくる「教会立神学校」について、かつて教会立神学校で教鞭を執っていたクレトケ教授に聞いた。
「私は長い間『東ベルリン語学学校寄宿舎』の講師だったことになっています。東ドイツでは国立大学神学部は出版も含めて活動停止となり、表だって神学校・神学部という看板を掲げることは許されなかったからです。そういう状態でしたが、内部では博士号を出し教授資格論文審査も西側と変わりなく行ってきました」。
「壁の崩壊と共に旧東側にも学問の自由が回復し、『告白教会』の伝統を汲む四つの教会立神学校は一九九〇年にベルリン大学に吸収されました」。
現在も国内には三つの教会立神学校があり、神学教育がなされている。
●ヴォルフ・クレトケ教授
昨年秋にベルリン・フンボルト大学を定年退官。都市部ベルリンにおけるキリスト者人口の減少を憂い、また「全信徒祭司性」の原則に基づいた伝道に関する論文を幾つも……
神学研究と教会が必要
・神学の目的と教会
かつてマックス・ウェーバーは学問が「価値中立的」であり、「制度から自由」であることが必要であると言った(『職業としての学問』)。学問一般がこの性格規定にかなうかどうかについては、すでに長い議論がなされている。
ここでは議論を「神学」に絞って、大学でなされる神学研究と教会が必要とする神学との関係について、前回(四五七四号)に引き続きドイツ・バーデン領邦教会(ハイデルベルク)の例を取材した。
「学問の自由が第一であることは論を待ちません」とはヴェルカー教授(組織神学)。
「たとえばバルトも、『教会に仕える神学』ではなくて『教会を通じて世界に仕える神学』を謳いました。神学の目的は教会への奉仕には留まらないのです」。ただし、神学が教会において果たす役割が大きいことも強調する。「『牧師の神学嫌い』という傾向があって両者の関係に緊張をもたらし……
▼ワープロが月収の三倍もした時代。単漢字変換、つまり一字一字変換することしかできない、限りなく和文タイプに近いワープロ?が発売された。値段は月収の半分程。欲しくて欲しくて、夢にまで見た。しかし、買えない。ガリ版の鉄筆を持つ手に力が入り過ぎて蝋原紙を破いてしまう。▼或る大きな教会の年配の牧師が、二台目のワープロを購入したと自慢する。最初のものは孫に譲ったそうだ。謄写版印刷で伝道集会のチラシを作り……負けるものか、三色のカラー印刷、ガリ版で。徒歩で一軒一軒配布した。その時に、講師の費用があればワープロを購入出来るのにという思いが、ふと頭をかすめた。▼都会と地方との教会・牧師の経済格差拡大が問題になっている。子供一人当たりで教育費、つまり現金収入が要る時代だから問題は深刻だ。牧師の信仰・信念であっても子供を犠牲にはできない。▼経済格差は、牧師の労働問題や人権問題である前に、伝道の問題だ。印刷を外……
『教団新報』今号を四五七七・七八合併号とし、四五七九号は五月二一日発行とします。 総幹事 竹前 昇
にじのいえを訪れた三月初旬の土曜日夜、子ども聖書会から巣立つ女子高生の送別会が開かれていた。
中高生十一人に加え、入居者、職員ら二十三人が出席した聖書会は、礼拝から始まり、辻哲子牧師は「光の中を歩こう」と題する説教で「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい」と諭し、「祈れなくなったり、祈る言葉を忘れたら、ただ、『インマヌエル・アーメン』とだけ祈りなさい」と優しく語りかけた。
千葉市に就職するMさんの送別会は、手造りのケーキを頬張りながら、多くの人が優しい励ましの言葉を贈ったが、
「Mさんを知ったのは、幼稚園のころ。以来十数年、毎週聖書会でその成長を見つめて来た。神様に見守られて、社会人となる日を迎えたことは、自分の孫のようにうれしい」
と語った隠退婦人教職の言葉が印象的で、心温まる感動的な送別会だった。
全国教会婦人の熱い思いと祈りで
千葉県館山市、南房総……
キリスト教保育を志向して
藤野敬子さんは、女学生時代の一九四〇年、松山大街道教会で洗礼を受け、キリスト者としての歩みを始めた。
最初、キリスト教幼稚園(松山東雲学園付設勝山幼稚園)で働いていたが、戦災にあって廃園となり、戦後は静岡県内の国立幼稚園で働くこととなった。しかし、もう一度キリスト教保育に戻りたいとの願いから、国立幼稚園を一五年目に退職。キリスト教主義大学で学んだ後、今度こそキリスト教幼稚園にと願うも叶わず、再び国立幼稚園に再就職することとなった。
がっかりした藤野さんは、ミス・マクラクラン宣教師の「あなたは世俗でみ栄えを表した方がいいのでは」との言葉に励まされたと言う。
しかしその後、教会からも離れ、み栄えを表すどころか、自分が素晴らしい保育をしたいとの野望にとらわれる過ちを犯してしまったと当時を振り返る。
幼稚園でのこんなエピソードを伺った。いつもふざけてばかりい……
★新刊から
『ヨハネの福音書』
〈R・ブルトマン 杉原助=訳、大貫隆=解説〉現代聖書学の方向を決定付けたブルトマンの、歴史的・批判的研究の最高峰というべきヨハネ福音書注解。説教黙想の貴重な示唆を与える「決定版注解書」。A5判・一、〇二六頁・一八、九〇〇円。
『キリスト教音楽の歴史─初代教会からJ・S・バッハまで』〈金澤正剛=著〉
西洋音楽の母というべきキリスト教音楽の、初代教会からバッハまで一五〇〇年に及ぶ変遷とそれを支えた精神史とを叙述。A5判・四〇六頁・五、四六〇円。
『みんなで歌おう こどもさんびか改訂版ガイド』
〈日本基督教団讃美歌委員会=編〉大好評の「こどもさんびか改訂版」各曲の「使い方」を実例付きでガイド。各曲一口紹介、索引も豊富。「こどもさんびか」を活用するために。A5判・一四四頁・一、五七五円。
昨年、東京教区・西東京教区内の教会の高校生が
Candyという音楽バンドを結成した。このグループ名はChristとYouの頭文字のCとYをandで結びつけたものである。
このグループが、世界の苦悩に少しでも連帯したいとの祈りから、二月一三日、本所緑星教会の会館ホールを会場に「スマトラ津波被災者のために」とチャリティコンサートを行った。集まった募金はすでに社会委員会に送金済である。
「若者がいない」という前に、こうしたグループを招いての音楽集会などを企画してほしいと願っている。
(本所緑星教会牧師 矢吹一夫記)
①青年交換プログラム 6月30日~7月20日(18~32歳)
②台湾青年大会
7月14日~17日(16~40歳)
③在外台湾人向けプログラム
6月30日~7月14日
◎主催 台湾基督長老教会
◎開催地 台湾
◎費用 渡航費自己負担(若干の交通費補助をする予定)
◎締切 5月20日
◎問い合わせ 日本基督教団教育委員会(☎03-3202-0544)