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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4574号】ドイツ教会の教師養成 神学部との関係の中で(上)

2005年3月19日
神学部の学問の自由と教会と 教会と切っても切り離せない関係にあるのが神学校、つまり教師養成機関である。日本基督教団には教団立東京神学大学の他に五つの教団認可校があり、教団から教師養成の任務を委託されている。教会と神学校の関係がいかなるものであるかについて、様々な議論が出来るが、ここでは視点を移してドイツ・バーデン領邦教会における教会と神学部のあり方について取材してみた。 △ △ まずは前提となる基礎知識について。ドイツの人口のほぼ三分の一がローマ・カトリック教会員、三分の一がドイツ福音主義教会(EKD)員、残りの三分の一が他の自由教会か他宗教、または宗教を特に持たない人という風に区分される。今回取材したバーデン領邦教会はこのEKDに加盟している合同派の教会の一つで、地域的にドイツ南西部(バーデン・ヴュルテンベルク州)に位置する。それぞれの領邦教会は独立しており、おのおの教会憲法を……

【4574号】イースターメッセージ

ローマ人への手紙 八章一~一一節 復活と生まれかわり 李 孟哲 復活について キリスト教が宣べ伝えている主イエス・キリストの復活のメッセージはキリスト教信仰の中の最も大事なことです。 しかし、一般の人々はそれを理性的に検証しようとしますので、なかなかキリスト教に入信することができません。復活は本当にあったのか、人は復活できるのか、復活する必要があるのかというのが彼らの疑問です。確かに、人類の歴史の中で、それを経験したことはありません。 聖書の中に何人かの復活について記されていますが、彼らはたとえ一度復活しても最後にはやはり死んでしまったのです。ですから、人の理性のみで判断しますと、復活の事実は受け入れ難いものです。 しかし、パウロはきっぱりと言いました、「もしキリストがよみがえらなかったとしたら、わたしたちの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もまたむなしい」(Ⅰコリン……

【4573号】終わりから初めへ

2005年3月5日
別掲の如くJNACの閉会総会に出席してきた。戦後60年を様々なかたちで記念される年だが、IBCから数えて57年間、北米・カナダの教会が日本の福音宣教のために捧げた大きな祈りと実践の実は日本伝道史に不滅の光を放ち、語り継がれていくものであろう。天に移された先達をはじめ多大の貢献をされた宣教師とその家族の方々に心からの感謝と敬意を表してやまない。主が豊かに報いて下さるように。 問題はJNAC以後である。大きな組織連合体としての関係は終ったが、個別の新しい関係はこれから始まる。 教会と教会の関係がより現実的、直接的、具体的に結ばれ各個の教会に影響を与えるようなものとなるように関係者がみんな願ったうえでのJNAC解散である。 北米・カナダ八つの教派、教団が日本基督教団及び在日大韓基督教会とそうした新しい関係に入っていく。 そのため日本基督教団も新しい機構改正を考えねばならぬが、世界宣教の生……

【4573号】人ひととき 飯田英章さん

ただ今単身赴任中 「ただ今、単身赴任中です」と飯田さんは屈託がない。火曜夕方から木曜夕方まで東京・八王子の自宅で過ごし、夫人手造りの五日分の食べ物をアイスボックスに詰めて教会に戻る。生まれも育ちも東京で、一人暮らしは初めてだそうだが、「野菜も自分で作っていますよ」と教会菜園を見せてくれた。 都庁勤務時代、聖書研究会に所属していた飯田さんは、定年を迎えた際、第二の職場を薦められたが、「神学の勉強をしたいから」と固辞して東神大に学部編入し、大学院を卒業して、昨年春、九十九里教会に赴任した。都庁聖研時代の仲間が多数礼拝に出席して激励してくれたという。 六〇歳を過ぎて、何故牧師の道を志したのか。「娘を事故で失ったことがきっかけかもしれない」と飯田さんは淡々と語り、「昨日もたまたま、ヤイロの娘のくだりを読んでいたんです」とつけ加えた。 九十九里教会は一八八三年(明治一六年)、創立一二一年……

【4573号】ボランティア活動報告 東海教区

東海教区常置委員会は関東教区からの要請に応え、「中越震災救援活動」を決議し、支援ボランティアを募って、04年11月9日(火)より12日(土)まで派遣した。 募集に応えたボランティアは延べ21名であった。十日町教会が救援活動の地域センターの一つに指定されており、私たちは会堂を寝食の場所として利用させて頂いた。 ボランティアは十日町市、小千谷市、川口町などに開設されている救援センターに出向き、登録をして様々な救援要請に応えて各地に派遣されることになった。主な任務は震災で散乱状態の家屋の後片づけ、炊き出しの手伝い、壊れた家屋の補修などであった。 全国から老若男女の夥しい数の救援ボランティアが集まっており、被災地域の人々との交流、ボランティア同士の交流があちこちに感動の波紋を描いていた。 被災地域に突如このような「よそ者」が一時的であれ流入し、信頼と協力の分かち合いが起こったのは、恐らくこ……

【4573号】牧師のパートナー

壁の穴 中谷郁美 (熊谷教会員) 「神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。なぜなら、『恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた』…」(Ⅱコリント6・1〜2)のみ言葉を贈られて、40才台半ばで、静岡教会で伝道師をしていた夫と見合い結婚をした。静岡の2年余りは忙しかったが、楽しかった。二人でいる時は、互いに自分の体を休ませる事で精一杯だった。その後、熊谷教会に招かれ、今、7年目を終わろうとしている。 わたしの愛唱聖句は、「彼が担ったのはわたしたちの病、彼が負ったのはわたしたちの痛みであった…」(イザヤ53・4)である。4年前、子供の時から患っていた慢性腎炎が悪化して、在宅での透析治療が始まった。1日4回、4~5時間置き、2Lの薬液を腹部のチューブで出し入れする。操作は至って簡単。しかし、体力、気力は確実に落ちた。 そんな私の傍らで牧……

【4573号】教区コラム 東海教区

伝道について思う 北 紀吉 「教区コラム」の依頼を受けた。議長に引き続いて副議長に、とのこと。何処やらの教区総会では、「副議長は閑職だから手当ては減らせ」との尊いご意見があったとか。「議長事故あるときには」との規定故、無理からぬことか。今回のご依頼は、副議長には責任が無いので好き勝手に意見が言えるのではとのご意向でもあろう。しかし、「議長を助けて」ともあり、議長の思いを越えて好き勝手、無責任に書くことも出来ない。 東海教区では、十二月の臨時総会で福祉厚生規則の改訂を行った。福祉も厚生も同じような意味合いではとの思いもあるが、なによりも福祉・厚生は、伝道のためとの思いが募っての改訂である。と言うことで「東海教区伝道厚生規則」と表題からして変えた。東海教区の伝道への思いを受け止めていただければ幸いである。 近頃思うことがある。新来者の減少である。私の牧する教会では、昨年は前年より二……

【4573号】教区交換講壇について学ぶ 西日本五教区合同宣教研究協議会

一月二四日~二五日、岡山教会において、第四十二回西日本五教区合同宣教研究協議会が開催された。 東中国教区教師部委員長・延藤好英氏による開会礼拝に続き、九州教区・古澤啓太氏、四国教区・黒田若雄氏、西中国教区・西川晃充氏が各教区報告を行なった。 まず古澤氏は、宣教研究委員会二〇〇四年度の主な取り組みとして、①「九州教区年表(続編)」の作成②「九州教区と沖縄教区との関係史」(仮称)年表作成③奄美宣教史(仮称)作成④「教区通信」保守作業について報告された。 次に黒田氏は、今年度の宣教研究委員会の活動として、①互助の研究②伝道地図の作成③各個教会史に関わる資料収集④教区史年表(一九九八~二〇〇二年)の作成等について報告された。そして西川氏は、①教区宣教基本方針・方策の見直し②教区教職研修会③分区間協力における若干の提言について報告された。 夕食後の発題(一)と協議の時には、東中国教区議長・宇……

【4573号】議案否決と今後の取り組みについて協議 第一回年金局理事会

一月二一日、第34総会期第一回年金局理事会が開催された。 昨秋の教団総会に常議員会から提案した「教団年金危機打開に関する件」が否決されて初めての理事会であったので、議案否決と今後の取り組みについての感想と意見を、自己紹介とともに全員が発言した。  ▽年金財政が危機的状況にあることは理解できるとしても、その打開の為に、諸教会に献金依頼をするというやり方は安易に過ぎたのではないか。 ▽給付カットと掛金アップを並行して実施するなど、大胆な改革をしないと献金に頼るだけではできないのではないか。 ▽教団の年金制度はぜひ継続していきたいが、教会を取り巻く環境から考えると、議案の内容がやや大雑把ではなかったか。 ▽教区としては年金より教師の謝儀保障に力を注いでいるのが実情である。 ▽小規模教会が多い教区なので、財政的に厳しく、負担金減額の方向にある。 ▽教団総会での声を謙虚に聞き、次回総会で……

【4573号】灯を消すことのないよう祈り支える 中越地震・再建支援委員会

一月三一日、強い寒波襲来の中、関東教区三役の案内で「新潟県中越地震」被災五教会を訪問した。長岡駅に集合、車三台に分乗し、長岡教会から訪問を開始した。一台は十日町教会ボランティアセンターの車で、新井純牧師が一日同行して下さった。参加者は全員太平洋側の居住者。雪国新潟でも豪雪地の雪に驚かされながらの訪問となった。 各教会の牧師・信徒の方々から被害状況を伺うと共に建物を見学し、委員会の果たす役割の重さをひしひしと思わされた。各教会及び付属施設の被害程度は夫々だが、建物の復興のみならず、この困難な時に教会がそれぞれの地域で良き働きをされ、証をされたその灯を消すことのないよう皆で祈り支え合いたいと思った。 十日町教会ボランティアセンターの活動は今なお継続中である。奉仕される方々の健康を心からお祈りし、一日も早い再建・復興を共に成し遂げたいと願うものである。 翌二月一日は、十日町教会で第二回委員……
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