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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4615号】宣教師からの声

2006年12月2日

連携交流を深め、共に力強く
石原 兆魁
(台湾基督長老教会からの派遣宣教師)

使徒パウロは「神の御前で、そして、生きている者と死んだ者を裁くために来られるキリスト・イエスの御前で、その出現とその御国とを思いつつ、厳かに命じます。御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい」(テモテ二4章1~2節)と言われましたが、正に福音伝道者は、いかなる状況、いかなる場所においても、忠実に宣教しなければいけないと私は絶えず激励されて来ました。
一九八八年、私は台湾基督長老教会から宣教師として日本に派遣され、今日に至るまで台湾人宣教を最重要課題として尽力してきました。この十数年間、在日台湾教会の諸先生方をはじめ、多くの方々のご助力を得、また皆様と協力して参りました。また、教団の諸先生方からもご指導を頂き、愛と励ましとご代祷を賜りました。心から厚く感謝申し上げます。
誠に恐縮ですが、この紙面を借り、台湾基督長老教会の宣教運動と在日台湾教会の伝道状況をご報告させて頂きます。
(1)台湾基督長老教会21世紀新台湾宣教運動について
台湾基督長老教会に属する諸教会並びに全ての機構団体は、21世紀新宣教運動の目標に向かって、「認同・委身・成長」の三主題に取り組み、神の国を台湾の地に実現すべく、聖書を学ぶことと絶えざる祈りとによって、信徒を装備して、世の光・地の塩とならせ、神の主権が人々の生活の中に実質的に行き渡るよう努力して、台湾教会が真に神の救い、神の義及び神の平和をもたらす神の国、共同体であることを証しする。こうすることによって、台湾教会が台湾人民の希望のしるしとなるよう切に願う。この運動は、二〇〇六-二〇一五年の期間に推進されるもので、台湾教会が二〇一五年に台湾宣教150周年を迎える時、その成果を供え物として主に捧げたいと決心した次第です。
(2)台湾基督長老教会と日本基督教団とのパートナー関係について
世界宣教の使命を果たすには、宣教のパートナー関係を築く必要があり、その際、重要なことは国と文化の違いを乗り越えることであります。そのため、両教会の宣教協議会が二年に一度開催されています。また、昨年協議会で決めた事項で具体化したことが二つあります。①昨年台湾基督長老教会から派遣されたデイヴァーン・スクルマン宣教師が北海教区に赴任されました。台湾原住民とアイヌ民族の人たちの出会いによって交流を重ね、新しい関係が作り出されることを願っています。②ユースミッション2006には、台湾基督長老教会から十一名来日し、日本教会からは十六名の青年が参加しました。両教会の青年が主にあって一つであることを互いに認め、深い感銘を受けたと聞いています。今後とも両教会の青年の交流が継続されることを期待して止みません。
(3)在日台湾教会の伝道状況について
現在、日本基督教団に所属する五つの台湾教会(東京荻窪、池袋、高田馬場、千葉、大阪)は、すべて台湾母語で礼拝を守っています。日本語で礼拝を守るより台湾語で礼拝を守った方が、気持ちがさっぱりし、雰囲気が合うからです。しかし二世の若者は、日本語で、或いは通訳を通して礼拝を守っています。また、在日台湾共同宣教へのビジョンを実現するため、一九九九年池袋台湾教会で、「日本台湾教会連合会」が結成されました。連合会の主な行事は、毎年聯合修養会、教会役員研修会、小学生及び青年修養会などです。また、二〇〇五年十二月一〇日には、高田馬場教会で、高齢者のために、松年団契が結成されました。この高齢者の集会は、聖書の学び、講演、祈祷会などあり、交わりを通して互いに信仰と生活の智恵を分かち合う機会となっています。
最後になりましたが、今後、両教会の共同宣教のため、更なる連携と交流を深め、共に力強く福音を宣べ伝えることができますよう期待します。

 

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