【4645号】人ひととき 佐々木ケイ子さん

主が備えられたレール

佐々木さんが施設長を務める「秋田婦人ホーム」は、一九三三年に事業を開始した母子生活支援施設である。
婦人ホーム開設の前史は、秋田県が全国で四番目に公娼廃止県となることに尽力した早川かい氏と、彼女が支部長を務めた矯風会秋田支部の活動に依っている。公娼廃止により自由廃業した女性とその子供の生活を保護し、援助する活動がホーム開設に結実してゆく。開設当初の目的には、さらに広く母親と子供の養育支援を行なってゆくことが謳われている。この開設の理念は、「城南園」、「ひばりクラブ」といった乳幼児、児童施設の併設に至り、子供たちの養育を通し母親支援を行なう事業となる。後に母子生活支援施設となってゆく施設の多くが戦争により父親を失った母子支援を目的として戦後に開設されたが、秋田婦人ホームが大正末期からの廃娼運動との繋がりで生み出されたことはめずらしい。
佐々木さんは、短大卒業後、管理栄養士となった。単にデータ上の栄養管理に留まらず、人間のトータルな養いと援助とはどのようなものかを考える機会がいくつかあった。何かをやらなくてはとの思いで聖隷福祉事業団、長谷川保氏の講演を聞き人間を全人格的に支援することへの道が開かれる思いがした。学びのため秋田から浜松に飛んだのは三九歳の時。浜松行きには反対者も応援者もあった。聖隷での学びと働きが全く新しい出発となり、再び秋田に呼ばれ現在の務めに就く。指導員の一年を経てすぐに施設長に任じられた。施設長として十四年が経つ。すべてが「備えられたレールだった」と思える。
現在、十八家族がホームに暮す。二〇家族を受入れることができる。空きがあることは喜ぶべきことであろう。しかし、支援を待っている家族は少なくない。地域経済の低迷、家庭の崩壊と課題は決して軽くない。職員たちと共に、母子が自立してゆくための働きが続く。

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