働き人が孤立しないために 村山盛芳
6月の中旬に、世界宣教担当の加藤誠幹事と一緒に、教団がアメリカに送り出している宣教師を訪問する機会が与えられた。働いておられる現場を見て、課題をお聞きすることと、宣教師を受け入れてくださっている教会・教団・関係団体の方からご意見を伺うことが目的であった。委員会の決定に基づいて行われたものだったが、加藤幹事はこの宣教師訪問の前後に、ドイツの国際会議出席と宣教師訪問、アメリカの教会本部の訪問、とたっぷりおまけもついており、大変有意義でなさなければならない旅であったことは確かだが、幹事には随分気の毒な旅であったとも言える。
アメリカで奉仕をしている宣教師たちに共通しているのは、母国語で同労の牧師と話すことに飢えていることだと感じた。もちろん、英語でコミュニケーションを持つことに問題は無いし、日本語で教会のメンバーと語ることも日常……
第36総会期、第5回宣教委員会が日本キリスト教会館A会議室において6月21日(月)~23日(水)の日程で開催された。古屋治雄委員による開会礼拝により開会された。
常議員会報告、常設専門委員会(伝道委員会、社会委員会、教育委員会)、自主活動団体(全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟)からの諸報告を受けた。
諸報告を受け協議された事柄に伝道委員会と教育委員会のタイアップによる青年伝道の可能性についての意見があった。教団総会において「宣教委員会」の廃止についての議案(否決)が出されたが、自主活動団体の位置付け等を考慮するならばやはり宣教委員会の存在は小さくないとの認識が確認された。
諸報告の後、2007年度に開催された「宣教方策会議」の報告書作成が遅れていることに対する協議がなされた。その中で組合側からの「報告書作成業務はオーバ……
2010年度の統一原理問題全国連絡会は6月17日(木)と18日(金)の両日、佐賀県唐津市で開催された。韓国から30名の方々をお迎えし、自主参加者を含め100名の参加者を得て開催された。
1日目は、まず代表世話人の小出望宣教委員長から挨拶と日本での統一協会の動き、この連絡会の歩みについての話で始められた。
次いで、釜山長神大学校の卓志一教授による「統一教-最近の動向及び日本国内の主要韓国異端の現況」、大神周一弁護士による「日本における統一協会に対する闘いと課題」、岩崎一宏日本バプテスト連盟枝光教会牧師による、渡韓している救出対象者への取り組みの講演がなされた。
卓教授は、最近の統一協会が、過去のキリスト教異端という否定的イメージを克服すべく、自らを「キリスト教でない新しい宗教」と主張し始めていること、教祖文鮮明からの世代交代の進行状況など、韓国からならで……
「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会報告が、長山信夫委員長より次のようになされた。
2010年6月24日現在の募金状況は1億4300万円強となった。この結果、会堂再建支援の残っていた「羽咋教会」について支援金の送金が可能となった。目標の1億5000万円には達していないが、再建支援に必要な金額は満たされた。
これにより委員会としては、募金活動を2010年7月31日をもって終結することとした。募金残額については中部教区に委嘱することとする。
募金活動終結の報告・お知らせを教団新報にて行う。
教団総会に向けて、「能登半島地震ニュース第7号(最終号)」を発行し、報告する。
この報告は、感謝の拍手をもって承認され、高橋潤中部教区議長が感謝の言葉を述べた。
その他の報告では、14号議案、「教区総会報告に関する件」に時間が割かれ、各教区総会……
常議員会2日目午後、伝道所関連の教規変更に関する件が上程された。08年、信仰職制委員会の「伝道所について教規と実態とに乖離がある」との答申を受け、教団総会の付託を受けて、今36総会期に設立された「伝道所の内容と位置づけに関する検討小委員会」(佐々木美知夫委員長)が前回の常議員会で答申を行っていた。
佐々木委員長は、「教会論に踏み込めない教団の現状の中で、とりうる最低限の一歩として伝道所の教会的機能と教務の位置付けを明確にした」と述べ、議案説明を行った。
変更の要点は、第2種教会の条件を現行の現住陪餐おおむね20名から「おおむね10名」(87条③)とし、伝道所がこの条件に達しない場合でも、「総会を行い、あるいは役員会を組織するに及んでいる場合は、第2種教会となることができる」(122条①)とした。
また、伝道所に対する関係教会の役割を明確にし、現行の教区……
1日目の午後、議案第15号「第37回教団総会準備の件」、議案第30号「常議員選挙方法に関する件」が共に上程された。主に、協議されたのは、常議員選挙の連記数に関してと、第37回総会において、議案整理委員会を設けることについてである。
常議員選挙方法については、総会準備委員会から10名連記が提案されていたのに対し、岡田義信常議員から、全数連記の案が出された。提案理由としては、常議員の選出は、教区の意見を代弁する者の選出ではなく、教団総会全体の意思を反映する選出が求められていること、常議員一人ひとりを選ぶ権利が教団総会議員に付与されていること等が述べられた。
反対する立場からは、総会準備委員会の提案と異なる意見を常議員会で議論出来るのかとの質問や、7名連記が第36総会期の総会の意思決定であったが、この決議を尊重すべきである等の意見が出された。賛成する立場からは、全……
「教団新報」は今号を4704・05合併号とし、4706号は9月11日発行とします。
総幹事 内藤留幸
1日目夕、11号議案、教区活動連帯金検討委員会報告の件が上程された。
鈴木伸治委員長より、教区活動連帯金について問題点を洗い出し、新たな制度を提案するということが委員会の活動の目的であることが表明され、課題として、教区活動連帯金が現在、全額の執行が行われていない状況にあり、ゆえに、教団に報告もされず、監査も行われていない状況にあることが示された。
委員会は、この状況を踏まえた上で、これらの課題を解決するために、調査、分析、提案を行うこととした。具体的な提案内容として、短期的には拠出留保中などの教区と対話し、拠出留保を解除してもらうように提案をすること、長期的には、制度の根本的な改革のために新たな制度設計を提案すること、が挙げられた。
これらの提案をするために、各教区に対してアンケート調査を行った。アンケートは、連帯金についての教区の考え方、課題、配分金……
「二次募金」返還と「連帯金留保」で議論
総幹事報告巡り多項目で議論白熱
第36総会期第5回常議員会が、7月12~13日、教団会議室で開催された。
山北宣久議長は、聖書日課に従い、Ⅱコリント10章1~10節を朗読、「意見の違いがある中でも、実りある教会会議を持つことが出来るように」と祈祷した。
常のように、先ず総幹事報告を巡り、長時間の質疑応答が行われた。報告は、主要12項目に及ぶ詳細なものであったが、次に記す4項目が、特に関心を集めた。
先ず9番目、「北紀吉常議員が、梅崎浩二常議員より、第36総会期第4回常議員会において暴力行為を受けたと主張する戒規申立書が出されたが、この件は常議員会で起こったことなので、総幹事扱いにして欲しい」との教師委員会からの文書について、内藤留幸総幹事は、「種々考慮の末、今後このようなことが起こらないよう……
聖餐式でパンの配餐が行われた。配餐する2人の役員が司式者のもとに戻ってきた。2つの盆には1つのパンしかなかった。この教会では、配餐をしてから一同共にいただくことになっている。従って、まだ主の御体を手にいただいてないのは2人の役員と司式者である。教会によっては配餐されたら、すぐに各自がいただくところがある。また、恵みの座に額ずいて、グループごとにいただく場合もある。いずれにしても主の聖餐をいただくとき、主の御体として喜びと感謝を持っていただくのである。
主の聖餐をいただく一人の牧師が常に心に示されている。地区の新年合同礼拝が開かれ、聖餐式が執行された。配餐を担当するのは、永年牧会に従事する牧師であった。その時の聖餐は、配餐を受ければ、各自がいただくことである。配餐を終えて司式者からパンをいただいた牧師は、その場にひざまずき、主の御体を押し頂いて聖餐に与ったのである。……