【4753号】人ひととき 磯部 重夫さん

為せん方つくれども 希望を失わず

 1912年の生まれ、3月で100歳になった。洗礼を受けたのは学生の時だが、信仰によって生かされるということを、真に知ったのは、南方の戦線で多くの友を失った時。乗っていた船が撃沈され、洋上をさまよった体験を持つ。その時、Ⅱコリント4章8節が、心に語りかけて来た。勿論、文語訳だ。『為ん方つくれども希望を失わず』。
 戦地から戻って直ぐに教会生活を再開することは出来なかった。KDDに勤務、太平洋に電話ケーブルを施設する仕事にも責任者の一人として携わった。國夫人の姉が会長だった日本デザイナーズクラブでも責任を担った。そのような忙しい仕事の合間にも、やがて家族共に礼拝を守る時が与えられた。高井戸教会では、教会学校長、聖歌隊の隊長を務めた。
 1988年、76才の時に、自宅隣地で相次いで建築工事が行われたのを契機に、仕事を退き、夫人の郷里であり、かねて愛着を抱いていた松江に移り住み24年が経った。地元の合唱団に入り、しばしば開催される県や市のホールで音楽を鑑賞し、海山の幸を堪能、何より豊かな人情に触れるなど、恵まれた島根の自然を満喫する。島根の方が音楽環境が良いと言う。
 米国に暮らす孫娘とメールするために、80才を過ぎてから、パソコンを覚えた。
 勿論、徒歩3分の松江北堀教会での信仰生活も。CSの子どもたちに、趣味の紙飛行機やクリスマスカード作りなどの工作を伝授するなど友だちのつきあい、信仰生活も充実した。
 「窮屈な都会に閉じ籠もっていないで、田舎にいらっしゃい。ここには本当に豊かな寛いだ人間らしい生活がありますよ」と勧める。『為ん方つくれども希望を失わず』の御言葉に養われた磯部さんには、日本中、世界中、何処もマイスイートホームだ。
 定年後の田舎暮らしを推奨するテレビ番組が多い。教会でこそ、実現できるのではないだろうか。兄弟姉妹が待っている。

 磯部重夫さん 松江北堀教会員。今年3月、100歳に。信仰も音楽も現役。 

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