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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

新型コロナウイルス感染拡大の渦中で,教団新報:一覧

【4844号】人ひととき 片岡 暁伸さん 「福島から」の出発

2016年7月23日
 いまも9万人超の人々が県外避難する福島へ移住し、月に一度、福島から取引先のベトナム、東京へ出かけてゆく。「アイディアは移動距離に比例するというのが私の持論」と片岡さんは語る。  片岡暁伸さんは、代田教会員の両親と共に物心つく前から教会に通っていた。大学4年生で信仰告白し、聖歌隊奉仕が喜びとなった。一方、中学時代から脱サラ本や実用書に興味があった。高校時代には個人輸入の入門書を片手に、親に内緒で実践。失敗もしつつビジネスの面白さに惹かれた。大学時代からその世界に入り、卒業後ITベンチャー、経営コンサル会社に勤務、20代で香港と東京の上場会社役員として超多忙な生活を送る。  転機は、東日本大震災だった。震災で大損害を被り、事業主として方向転換を迫られた。放射能測定器の輸入事業や除染事業を始め、福島へ出張の機会が増えた。その後、週の半分を福島で過ごし訪れた福島教会で「住む復興」とい……

【4844号】伝道は「けもの道」

 今年も教団新任教師オリエンテーション(6月)に出席し、大きな励ましを与えられた。新任教師37名、神学校代表・教団関係・スタッフ24名の参加で、講演等の学び、食事等の交わりを共にし、新任教師はもちろんのこと、経験を積んだ教師にとっても、伝道者としての歩みの原点を確認する良い機会となったことと思う。何よりも新任教師の方たちの、遣わされた地、置かれた場での活躍を祈るものである。  会の最後に、主催した教師委員会から、突然、「何か一言を」と言われてあわてたが、「伝道は『けもの道』だ」と話した。「けもの道」とは、山の中にできた動物たちが行き来した跡であり、獣の通路である。このところ私が住む秋田県では山菜採りの方たちが熊に襲われる被害があるが、そのような時、その近辺に熊が通った跡を見つけることがある。  つまり、伝道には、このようにすれば受洗者が起される…といった何か決まりきった「王道」……

【4843号】教区総会報告2016年度3 教団総会議員、大方を選出

2016年7月2日
新議長に平良修氏 三役一新 沖縄教区  第76回沖縄教区総会は、5月29・30両日、沖縄キリスト教センターで開会時、正議員45名中32名が出席して開会された。沖縄教区は03年以来連続して、教団問安使を拒否したが、石橋秀雄教団総会議長が総会を傍聴した。  議事日程承認前に時間を要するのは、近年の沖縄教区総会の特徴で、今総会も議員資格の論議から、組織会終了までに45分間要した。  沖縄教区は本年2月21日の教区臨時総会で、伝道所信徒議員投票権の内規を制定した。内規は、⑴伝道所信徒議員は全ての表決に参加する、⑵表決は、内規に則った表決を行い、次に規則に則った表決を行う、⑶規則に則った表決を教区総会の決議とする、というもので、「異なる結果が出た場合は協議する」と内規細則で定めた。  今総会はこれを受け、全ての表決が2度行われたが、成否異なる結果が出ることはなかった。  ……

【4843号】荒野の声

 「嘘そのものには命はない。だから、言った人間からそれをもらうしかない」と祖父は孫に嘘つきの心得を手ほどきする。「ほんとうのことにはそれ自身の命がある」と(L・バークダル『ナゲキバト』あすなろ書房)。命ないものに命を与えようと必死になり、反対に命あるものなのに自分が真実を保っているかのように錯覚する。「ほんとのことに関するかぎり、わしらはなにも覚えていなくていいんだ」と祖父は教える。▼教会員とされるとき誓約する。教会学校教師、役員・長老・執事とされるとき、補・正教師とされるとき、面接、試問、会議において、礼拝、式にて約束する。誓約を真実なものとするのはわたしたちの努力や精進、心がけだろうか。神がこれを真実なものとしてくださる。聖書には、嘘をついた者がなおも神の民の繋がりに用いられる。ヤコブやその息子たちが然り、絶頂にあったダビデもそうだ。嘘を奨励しているのではないのは当然だ。▼一方、真実を……

【4843号】教区総会報告2016年度3

「未受洗者陪餐発言」教区対応を報告 中部教区  5月24日~25日にかけて、名古屋中央教会を会場に、第66回中部教区定期総会が開催された。開会時の議員数は、209名中177名であった。  開会礼拝が捧げられ、礼拝の中では聖餐式が執行され、諸報告から本格的に議事が開始された。  常置委員会報告において「聖餐を巡る島しづ子教師の発言とその対応に関する件」についてが特に詳細に報告され、常置委員会が、名古屋堀川伝道所ならびに、島しづ子教師と丁寧に対話を重ねてきたことが議場に明らかにされた。  「評価と展望」の項は議長報告の意味合いが強い項であり、横山良樹議長が読み上げた。内容は「全般について」「伝道、研修について」「教区財政について」「東日本大震災について」「在日大韓基督教会との宣教協約について」「教区総会での未受洗者陪餐の発言について」「教区内センター活動について」「伝道資……

【4843号】▼宣教研究所委員会▲新・陪餐問題資料ガイド」執筆を開始

 第5回委員会が、5月9日、教団会議室にて、委員7名の出席によって開催された。  松井睦委員長による聖書朗読、祈祷の後、委員長より、常議員会からの委嘱を受け、常議員会に寄せられた「改訂宣教基礎理論第二次草案」に関する諸意見の集約作業の結果について、2月常議員会に提出した旨、報告を受けた。  宣教研究所編『陪餐問題に関する資料ガイド』(1991年)についての諸意見の整頓に関する研究プロジェクトについては、富山鹿島町教会を会場に合宿形式での研究員会が行われ、『新・陪餐問題に関する資料ガイド』(仮称)として目次案を取り纏め、執筆箇所の担当決めを行い、8月末を目処に具体的な作業に入った旨、報告された。  『互いに支え合うために-各教区謝儀保障・教区互助制度資料集』(2001年)の改訂については、なお未提出の教区がある旨確認し、資料の性格も鑑みて、具体的な編集作業に入るまで提出を待……

【4843号】▼救援対策本部会議▲最終、被災教会支援を決定

 5月27日、救援対策本部第13回(通算第47回)会議を、教団会議室にて開催した。  会議の冒頭、17年3月に開催予定の「国際青年会議 in 京都」実行委員会の委員より、同会議において発表する画像データ(日本全土における原子力発電所および核関連施設の場所と教団の教会の所在地とを地図上に表示し、それぞれの間の距離を示したもの)の紹介がなされた。  会議においては4月30日現在、国内募金が10億2457万654円、海外からの献金が4億487万6231円となっていることが報告された。 続いて、救援対策室および担当幹事より、会堂・牧師館等貸付金返済状況、被災地支援チャリティー・コンサート開催予定、こひつじキャンプ開催予定等の報告、および本部会計の報告がなされた。  被災教区報告として奥羽教区からは、江刺教会が礼拝堂建築を教会総会で可決し、教区を通して支援申請を出していること、教……

【4843号】▼世界宣教委員会▲協約未締結教派への宣教師派遣について議論

 第5回世界宣教委員会が、5月17日教団会議室で行われた。毎回、在外教師の活動が報告されるが、今回も加藤誠幹事より報告された。  その中で、アメリカ合衆国の日本語教会に派遣されている在外教師から、「遣わされている教会が所属する教派と日本基督教団との宣教協約が結ばれていないので、身分保証に支障を来すことがある。できれば早くに宣教協約を結ぶことが両教団にとって望ましいことだと思う」という報告があった。この問題は、教団が派遣している在外教師に共通の課題であろうということで、協議事項として扱った。宣教協約を結ぶ場合、信仰職制の問題に踏み込まなければならず、両教団の持つ信仰職制の制度的違いや神学的判断の違いをどこまで認め合えるか、などの問題が出て来るので、この点は慎重に考えるべきであり、当委員会が扱える範囲を超えている部分がある。しかし、まず当委員会がこの問題を受けとめて、扱わなければならない……

【4843号】消息

市原 順氏(京都復興教会担任教師)  16年4月14日逝去、89歳。07年受允、11年受按。07年より京都復興教会を牧会。  遺族は妻・市原順子さん。   河村達也氏(無任所教師)  16年5月20日逝去、58歳。山口県生まれ。87年同志社大学大学院卒業。04年から09年まで西が丘教会を牧会。  遺族は、妻・河村寛子さん。   横山秀紀氏(福光教会主任担任教師)  16年6月1日逝去、65歳。茨城県生まれ。82年日本聖書神学校卒業。翌年より要町、福光教会を牧会。  遺族は妻・横山一乃さん。   黒田愛子氏(隠退教師)  16年6月8日逝去、92歳。59年東京聖書学校卒業。同年より山形南部、小松川、小見川教会を経て99年隠退。

【4843号】伝道のともしび この地にある教会としての歩み  森分 和基  

 2011年3月11日、東日本大震災があり、宮古教会は約2メートルの浸水被害がありました。  1週間後には、盛岡YMCAの方々が支援に来てくださり、教会の復旧をしつつ、地域への支援活動が開始されました。それは、今日も「盛岡YMCA宮古ボランティアセンター」として活動を続けています。  また教会が生み出した「ひかり幼稚園」では、園舎の修繕、園バスが水没したので新しく手配すること、あるいは被災した園児の就園支援等を行っていきました。  さらに教会は、改めて教会の歴史を学び直し、そのような中で、教会・牧師館の移転建築、また教会から2キロ離れている幼稚園も、教会と共にある施設として同一敷地内に、認定こども園として移転建築するという幻が与えられました。  しかし、教会は現住陪餐会員10人の小さな教会であり、また幼稚園も園児50人前後の小さな幼稚園です。震災後、地代は高騰し、ま……
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