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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4859号】東日本大震災救援対策本部終了にあたって

2017年4月22日
断固たる告白に導かれた 東日本大震災救援対策本部長 石橋秀雄  日本基督教団の東日本大震災救援対策本部の活動を終える時を迎えた。被災地の抱える課題の深刻さは時の経過と共に変わるが、被災者への祈りは終わることがない。しかし主の憐みを受け、被災者支援、被災教会支援と、計画された支援活動を終結する時を迎えた。  私は2011年3月13日から16日まで幹事たちと被災教会を問安し、3月28日〜31日は、神学生と共に「祈りと奉仕」の旅をなしたことによって二つの力が示された。  一つは、御言葉が与えられたこと。石巻の津波の凄まじい破壊の中、衝撃を受けて言葉を失って歩く中で、詩編124編8節「わたしたちの助けは天地を造られた主の御名にある」との御言葉が心に響いた。この御言葉を掲げて「東日本大震災に関する議長声明」を出し、この御言葉に導かれて大震災の重い課題に取り組んだ。  二つ目は、……

【4859号】《関東教区》 東日本大震災被災6周年記念礼拝 揺り動かされるもの  動かされないもの

 関東教区・被災6周年記念礼拝は、教区被災教会中、最後に再建された水戸中央教会(2016年7月17日献堂式)で行われた。  司式、飯塚拓也宣教部委員長。竜ケ崎教会の子どもたちが礼拝文の先唱や聖書朗読を分担した。震災後に生まれた子どもたちによって、被災を乗り越えて生きる命の強さと、命を守り育ててゆく大人の責任が示された。  説教は、秋山徹教区議長。ヘブライ12章より「揺り動かされるもの」と「揺り動かされないもの」の対比が示された。建物は揺り動かされ壊れたが、主イエス・キリストにある信仰は揺るがされることなく、世界中からの支援を得て、より素晴らしい礼拝堂が与えられた。すべてのことは相働いて益となる一例である。  再建を終えた教会ではどこも礼拝出席者や信仰を求める人々が増えている。大きな苦難であったし、今もその苦難の中に私たちはあるが、御言葉は揺らぐことなく、その御言葉に押し出……

【4859号】▼救援対策本部会議▲6年間、通算53回の会議を終える

 3月6日、教団救援対策本部最後となる40総会期第3回(通算第53回)会議を教団会議室にて開催した。  会議に先立って教団派遣専従者からの報告を受けた。平田信之専従者(ハートフル釜石)からは、復興公営住宅の入居状況のほか、お茶っこサロン活動継続について釜石市社会福祉協議会と相談していること等が報告された。佐藤真史専従者(エマオ仙台)からは、祈りとスローワーク(出会いとコミュニケーション)を中心とした活動を続けることができたことの感謝と共に、今後被災地にあっては「心の復興」が課題となるとのことが報告された。小川幸子専従者(エマオ石巻)からは、高齢の方たちへの在宅支援、子どもたちへの支援の必要性等が報告された。報告の後、それぞれの働きに対して感謝の祈りをささげた。  会議においては報告事項として、1月末現在で国内募金が10億2819万9823円、海外からの献金が4億811万2041……

【4859号】第137回神奈川教区総会

 第137回神奈川教区定期総会が2月25日、清水ヶ丘教会で開催された。出席者は議員総数232名中開会時171名。開会礼拝は大野高志牧師の司式により行われた。孫裕久副議長により「神奈川教区形成基本方針」が朗読され議事に入った。  まず、笹野信治氏、飯田瑞穂氏の按手礼執行が可決され執行された。  次に2017年度教区活動基本方策案および活動計画案が原案通り承認された。2017年度教区予算案については一部修正のうえ可決され、各教会負担金割当額については、財務委員長より修正案が提出され、可決された。2017年度会計監査委員として窪田秀幸氏、石川孝幸氏、和田明氏が選任された。  今回の教区総会は例年になく議事が順調に進み、選挙を除く議事は予定時間内に終了した。しかし、常置委員の選挙結果は、総会後、旧常置委員による臨時常置委員会にて開票結果を確認することとなった。  旧教区三役……

【4859号】▼社会委員会▲教務委員会としての位置づけを確認

 40総会期第1回社会委員会が、2月27~28日、教団会議室で開催された。  開会礼拝の後、組織会を行い、互選により委員長に森下耕、書記に石井佑二を選任。委員は加藤孔二、松本敏之、高承和、髙橋真人、原田史郎(日本キリスト教社会事業同盟より派遣)である。  諸報告がなされ、特に前総会期からの「申し送り事項」を確認し、今総会期委員会の方針及び計画に関して、基本的に前年度を踏襲することを可決した。特にその中で、日本キリスト教社会事業同盟との関係を保ち深めること、基地問題・死刑制度・放射能問題など「命」の問題を継続して取り扱うことを確認した。  大三島義孝担当幹事より、本委員会は教規第42条4項に基づく委員会であり、「活動委員会」ではなく「教務委員会」としての機能を持つ委員会として位置づけられてきたことが説明され、今総会期においても同様の働きを果たすことを確認した。  社会……

【4859号】消息

志知馬太一氏(隠退教師)  16年11月9日逝去、94歳。51年日本神学専門学校卒業。同年より浜松元城教会を牧会し96年隠退。  遺族は妻・志知和子さん。   淡路多恵子氏(隠退教師)  17年1月22日逝去、85歳。大阪府生まれ。96年日本聖書神学校卒業。同年より弓町本郷教会を牧会後、信愛報恩会に務め、06年隠退。  遺族は息・淡路雅彦さん。   池上 昭氏(隠退教師)  17年1月31日逝去、85歳。東京都生まれ。85年受允、88年受按。85年より八千代台、相良、塩尻アイオナ、上山教会を牧会し07年隠退。  遺族は妻・池上正子さん。   嶺重 知氏(隠退教師)  17年2月23日逝去、92歳。山口県生まれ。57年関西学院大学大学院卒業。同年より札幌、山崎、主恩、小阪、東梅田、泉北栂教会を牧会し05年隠退。 ……

【4859号】▼監査委員会▲今総会期の課題4点を確認

 40総会期第1回監査委員会が、服部能幸、辻康、宮下重康の3名の委員全員の出席で、2月28日に開催された。組織とし、委員長を服部教師としたが、監査という業務の性質上、各監査委員は同等であることが確認された。  委員会では、2016年12月期までの経理状況について計良祐時財務幹事から報告を受けた。さらに、直近の状況について、道家紀一総務幹事(総幹事事務取扱)から報告を受けた。  その上で、今総会期において共有して行く課題として次のようなことが分かちあわれた。  ⑴財務幹事の交代期にあたるので細心の注意をもって2016年度決算および2017年度の財務執行を確認して行くこと。⑵東日本大震災救援対策本部が閉じられる時期を迎えるので、その決算について注視して行くこと。⑶全国財務委員長会議などにおいて提示される各教区の財務諸表のフォーマットが統一されていない現状の改善を関係各位と協議……

【4859号】▼教師委員会▲6月開催、新任教師オリエンテーションを準備

 40総会期第1回教師委員会が2月28日、教団会議室にて開催された。委員の半数交代もあり初めての顔合わせとなった。互いに短い挨拶を交わして始めた。そして、菅原力委員長を再選、書記に古旗誠、その他、今期は福島純雄、宮川経宣、金澤正善、上原智加子、中村英之各委員が選ばれた。  今委員会で特に準備する必要がある事項は、新任教師オリエンテーションである。6月12日〜14日、ハートピア熱海で開催する。交通の便が良く前回から利用し温泉もあり好評である。参加者は、2017年春季教師検定試験合格者等新任教師の他、教団三役、神学校教師など70~85名の参加を予定している。  3日間にわたるプログラムは、新任教師にとって牧会上の労苦を担っていく励ましと慰めを得る貴重な機会となっている。また、神学校の違いを越えての教職間の出会いも与えられている。毎回、優れた講師に恵まれているが、今年も石橋秀雄教団議……

【4859号】人ひととき 木俣 忠 さん 木俣三枝子さん 御言葉に支えられて

 「ここの生活は、聖書の世界そのものです。だから、旧約聖書にとても親しみを覚えます。こちらの山から日が昇り、あちらの山に沈む。夜になると、季節に応じて現れる星座が満天に広がります。24時間、自然と一体ですから」と、目を輝かせて語ってくださる木俣三枝子さん。  酪農は、命そのものに触れる仕事である。牛はストレスに敏感で、気候の寒暑によって弱るだけでなく、乳を搾る人も健やかでなければならない。農場主の忠さんが健康を損ねて入院したときには、一気に乳量が落ちたという。  都会の生活は自分には合わないと思って北海道・酪農学園大学に入学したという忠さんは、大学在学中に野幌教会で受洗し、卒業後1年間カリフォルニアで酪農実習した。  教会付属幼稚園教諭であった三枝子さんと結婚すると同時に、1970年、道南の今金町日進に入植。1年たったころ、初めての子が生まれてすぐに、動物からの菌に感染し……

【4859号】御言葉に喜ぶ日々

 築後60年の教会堂や付属の建物を歩くと、至る所で聖書の御言葉に出会う。額に入れて壁に掛けてある書だけでなく、たくさんの場所に御言葉が記されている。教会の長い歩みの中で、誰がそこに貼ったのか分からないものが数多くある。CS分級室の壁などには御言葉を書いた紙が多く貼られている。子どもたちが御言葉に親しむようにと祈りながら記したのであろう。また日めくりになった御言葉カレンダーのようなものも教会のあちこちにある。時々、誰もがその御言葉の前で立ち止まることになる。自分の愛唱聖句であったり、自分の心に響く御言葉であったりするからである。そしてあらためて聖書を手に取り、その御言葉を味わうことにも繋がっていく。普段何事もなく聞いていた御言葉が急に自分に迫ってくるという経験も、多くの人々に共通のものである。  考えてみれば信仰生活は常に御言葉と共にある。信徒の中で、なかなか聖書が読めないという言葉も……
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