4つの発題を聞く
2025年度カルト問題全国連絡会が、6月16〜17日にかけて、在日大韓基督教会福岡教会を会場に開催された。
発題Ⅰ「韓国と台湾の統一協会事情と課題」では、韓国の老舗異端・カルト問題専門誌『現代宗教』理事長の卓志一氏による講演がなされ、旧統一協会の韓国・米国・日本政治圏におけるロビー活動の歴史と弊害や、新天地の李萬煕の後継体制構築の動向、鄭明析不在の中での摂理の動向、及び日本と台湾における韓国異端動向と課題について、画像を共有しながら丁寧に説明がなされた。
発題Ⅱ「旧統一協会の解散命令と今後について」では、全国霊感商法対策弁護士連絡会の前事務局長の川井康雄弁護士より、ズームをつなげて講演が行われた。解散命令について旧統一協会から「行政による信教の自由の侵害だ」と主張されていることに対し、今回の処分は「何を信じているかという思想信条を理由にした処分」ではなく「宗教……
4月から朝ドラで「あんぱん」は始まって、高知は盛り上がっている。週末には、やなせたかしゆかりの地を訪ねる観光客が多く訪れている。
「あんぱん」が始まってからしばらくして、高知分区の他教会のある方から、「主人公『朝田のぶ』のモデルとなった池田のぶさんが高知教会に関わりがあるのではないか」と連絡が入った。合わせて、池田のぶさんと家族が写った写真が送られたが、後に写っていたのは、高知教会の旧会堂であった。
更に、その方は高知教会百年史から、1927年4月17日の洗礼者に池田のぶさんの名を見つけられた。池田のぶさんの母である池田とめさんが洗礼を受ける際、きょうだい5人で幼児洗礼を受けていた。その時、池田のぶさんは9歳前後だった。その後、教会の資料でも、この時の一家での洗礼を確認できた。
このことが分かり、私は腑に落ちたことがあった。やなせたかしがなぜアンパンマンを生み出すことが出来た……
将来に向けて課題に取り組む
東京・東北・奥羽・西東京・東中国・東海・沖縄
東京
支区交付金の減額に取り組む
第85回東京教区定期総会が5月27日、富士見町教会にて開催された。開会時の正議員の出席者数は451名中、312名だった。
議長報告において渡邊義彦議長は支区交付金の減額に取り組んでいること、教勢は前年に比べて若干回復してはいるがコロナ禍前よりは大きく減少していること、予算を大きく上回る献金への感謝、経常互助費のすべての申請に応じられなかったこと等を述べた。これに対して経常互助費のすべての申請に応じることを求める意見、過去に教師検定試験受験志願者が教区の推薦を受けられなかった件で対応を質す発言があった。
教区三役選挙では、渡邊議長と伊藤英志副議長がそれぞれ再選を果たした。また議長と副議長の合議により原田裕子書記が新たに選出された。なお原田教師は常任委員の任期途中である……
伝道推進室より応援した教会・伝道所
「神の御業を見させていただく」
高知中村教会牧師 内藤 達也
高知中村教会は、高知県西部、有名な清流四万十川の河口にある豊かな自然に囲まれた四万十市(2025年5月現在の人口3万1106人)の町の中心部にあります。教会の近くにある町のシンボルの赤鉄橋から眺める四万十川の風景は絶景です。特に春は菜の花畑が美しく、堤防は春の草花で覆われます。現在の四万十市の課題は、高知県全体もそうですが、高齢化に伴う自然減少と若者層の都市部への流出による人口の減少です。
四万十川との支流の後川に囲まれた三角州のほぼ真ん中に立てられた高知中村教会は今年創立102年を迎えました。その歴史の中で、いつの時代もそうでしたが、今も神の愛と憐れみに満ちた神の御働きによって、その御業を見させていただいています。四国教区に赴任してよく耳にしたのは「神の御業を見させていただく」と……
人生の規範を求めて教会に
平松宏城さん・紀子さん
平松宏城さん・紀子さん夫妻は、環境や景観に配慮したサスティナブル(持続可能)な都市デザインを仕事とする会社を経営している。昨今の世界の脱炭素へ向かう動向において、この業務のニーズの高まりを感じている。
二人共、キリスト者の家庭に育ったが、洗礼を受けるには至らなかった。仕事を通じて出会い、共に歩む人生の規範を求めて、教会の一員になることを求めるに至った。遠州教会において2023年2月に婚約式、クリスマスに受洗。そして翌年4月に結婚式を挙げた。
宏城さんは語る。「私は教会に来て、礼拝を守る時、事業者として普段考えているのとは、『全く違う視座からの言葉』をいただけることがありがたいと思っています。事業の競争の中を生きなければならず、それは大切なことですが、そこで、聖書の言葉は私に『一旦、立ち止まること』を教えてくれます。自分の感じ……
お世話になっている葬儀社の方が、おもむろに、自身が「キリスト教」をどうしても受け入れられない理由を語り出し、「キリスト教がイスラエルを支持している」ことを挙げた。▼米国の「福音派」キリスト者の中に、イスラエルを支持し、シオニズムを標榜する人が多いことが報じられているが、キリスト者であれば必ずというわけではない。多くの信徒は、御言葉として「イスラエル」を聞く時、即、現代の国家と結びつけてはいないだろう。ただ、連日、報道等で、「イスラエル」が否定的な響きをもって語られている昨今、「初めて礼拝に来た人は、どのように受け止めるだろうか」という思いもよぎる。▼「イスラエル」とは、双子の兄エサウの踵をつかむ者として生まれ、長子の特権、神の祝福を詐取したヤコブが、逃亡生活を経て、兄の下に帰る時に与えられた名だ。兄への恐れを抱く中、神との格闘を経て、神からの祝福を勝ち取り、「イスラエル」とされて兄との和解……
クリスマス献金から5団体を支援
第2回教育委員会が、6月13日にオンラインにて開催された。
台湾ユースミッション2025は実行委員会を立ち上げ、教団新報、また教団HPで公募し、参加希望者を選考中であること、また今回は台湾より青年を受け入れる回であることも考慮し、100万円を教育委員会費より台湾ユースミッションに繰り入れることとした。なお、実施日程は8月19〜26日広島、長崎にて。
2024年度に全国諸教会、伝道所、学校、関連施設からささげられたクリスマス献金の配分額を協議し、決定した。
以下の通り5団体とした。海外へはチャイルド・ファンド・ジャパン(ウクライナの子どもたちに)150万円、聖公会エルサレム管区運営アハリー・アラブ病院(パレスチナ・ガザ地区)に75万円。国内へは、北陸学院キリスト教センター支援窓口(能登半島支援活動)75万円。北海教区アイヌ民族情報センターとアイ……
教師逝去
高井 望(隠退教師)
25年6月8日逝去、70歳。栃木県生まれ。81年同志社大学大学院修了、同年より南大阪、室蘭知利別、石山教会を牧会し、20年隠退。遺族は妻・高井麻里さん。
お詫び・訂正
教団新報5033号2面、「中部教区総会報告」本文中、「正議員162名中90名」を「正議員190名中162名」に、お詫びして訂正いたします。
シンポジウムの講演録を各教会・伝道所に配布
在日韓国朝鮮人連帯特設委員会の第3回委員会が、6月10日、ズームで行われた。
はじめに、前日の9日に行われた「在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会協議会」の報告が久世そらち委員長からなされた。この協議会は両教団の宣教協約に基づくもので、その時々の課題による学びと、毎年8月に公表される「平和メッセージ」について協議され、両教団議長に確定を委ねた旨の報告を聞いた。
前回委員会からの継続事項であった各地で行われている学びの共有として、四国教区で行われたシンポジウムの講演録の配布について協議された。講演録を各教会・伝道所に配布することとし、久世委員長による趣旨説明を加えたうえで、講演者である佐藤信行さんにリライトをしていただいて編集することにした。今後、夏に発送できるように準備する。なお、四国教区の次回のシンポジウムはオンライン参……
【5034号】2025年度教区総会報告 3(1-3面)
【5034号】荒野の声(2面)
【5034号】在日韓国朝鮮人連帯特設委員会(3面)
【5034号】教育委員会(3面)
【5034号】事務局報(3面)
【5034号】伝道のともしび(4面)
【5034号】カルト問題全国連絡会(4面)
【5034号】「あんぱん」の余波(4面)……