藤井 實(隠退教師)
20年2月7日逝去、99歳。北海道生まれ。82年受允、85年受按、82年より小樽教会、倶知安伝道所、手宮教会牧会し、99年隠退。遺族は姪・髙頭セイさん。
木村 徹(無任所教師)
23年10月8日逝去、82歳。東京都生まれ。69年東京神学大学大学院修了、72年より73年まで本郷教会を牧会。遺族は妻・木村章子さん。
青木敬和(隠退教師)
24年7月1日逝去、93歳。高知県生まれ。55年同志社大学大学院修了、同年より洛陽、鹿島教会牧会し、04年隠退。遺族は息・青木和人さん。
仲澤一彦(隠退教師)
24年7月5日逝去、84歳。兵庫県生まれ。65年関西学院大学大学院修了、同年より加古川東伝道所、大阪城北、姫路福音教会、明舞伝道所を牧会し、07年隠退。遺族は妻・仲澤道子さん。
多芸正之(隠退教師)
24年7月30日逝去、80歳。京都府生まれ。68年同志……
「かもしか」のように
小谷 朋子さん
小谷朋子さんは、甲子園で生まれ、六甲おろしを聞きながら育った。看護師と福祉専門学校講師の二足の草鞋で日々頑張っている。神様から看護や人を育成する賜物を与えられ、それを天職として活かしている。 小谷さんが教会に行くようになったきっかけは、介護が必要なクリスチャンの友人にある時、「兵庫松本通教会の礼拝に同行してほしい」と依頼され、付き添いという形で礼拝に出席したことだった。それ以来、介護の付き添いということで礼拝に出席し続け、次第にキリスト教の信仰に関心を持つようになったという。当時の牧師、廣瀬満泰牧師が新居浜市へ転居したことに伴い、新居浜教会にも3ヶ月に1度のペースで礼拝に通うようになり、2020年7月に新居浜教会で洗礼を受けた。 教会での奉仕は、子ども食堂や礼拝後の教会ランチの手伝いを積極的に担っている。明るくユーモアのセンスもあるので、子ど……
欧米で移民が政治における大きな争点となる中、雇用環境や治安が悪化したとの主張が声高になされるのを耳にすることが増えた。中には、全ての原因を移民に帰するような過激なものも少なくない。日本においても移民を危惧する論調が強まっている。▼この状況に直面して思い起こすのは、外から体に入るもので人を汚すものはなく、「人の中から出て来るものが人を汚す」と語る主イエスの言葉だ。「昔の人の言い伝え」を守り、腹の中に入る食べ物に注意を払っていた人々に、心の中から出て来る「悪い思い」こそ問題であることを指摘する。▼この「外から」ではなく「内から」という見方の転換は、集団における人々の態度にも当てはめることができるだろう。自分たちが属する集団が受け継いでいる文化や伝統の優れていることを主張しようとする時、身の回りで生じる悪の原因を外にのみ見る姿勢が生まれ、内にある問題が見えなくなりがちだからだ。▼移民政策につい……
今は亡き旧約学の教授が、神学生に向けて、「土の器」という言葉を用いて証をすることに苦言を呈していたのを思い起こす。当時、「土の器」を好んで用いていた神学生の一人として、その言葉を聞いた時、意図を理解できず、怪訝に思ったのを覚えている。▼神学生にしてみれば、訓練中の身として、未熟である自らを謙遜して語りたくなる言葉だが、それが多用される中で、謙遜の美徳を身に着けていることを表す言葉のようになっていたのを座視できなかったのかもしれない。▼パウロが、「ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています」(二コリ4・7)と語る時、そこには、自らの未熟さに対する卑下も、謙遜に振る舞える自分に対する自惚れもない。ただ自身が、脆く、壊れやすく、朽ちて行くものであるからこそ、その中に納められた、キリストによって与えられる罪と死を超える命、神から来る偉大な力が明確になることを伝えている。▼神学校を……
「伝道を共に担う教団の教師」を主題に
新任教師オリエンテーションが、6月24〜26日、ハートピア熱海を会場にして行われた。主題は「伝道を共に担う教団の教師」で、参加者は新任教師23名、教団、神学校関係者21名であった。6つの神学校の出身者のほかに、Cコースが2名、他教派からの転入者もあった。このように、多様な背景を持つ人たちが3日間を共に過ごし、互いに知り合えたことは大きな恵みであった。
一日目の開会礼拝では、古旗誠教師委員長が「わたしの羊を飼いなさい」と題するメッセージにおいて「説教者はあれこれ知識を詰め込むのではなく、むしろ空っぽになることによって神の御言葉が与えられる」と述べた。
続く講演Ⅰでは、雲然俊美教団議長が主題講演を行った。雲然議長は、「教団は『イエス・キリストをかしらと仰ぐ公同教会』、『旧教派の歴史的特質を尊重する合同教会』、『各個教会に対する全体教会』である。……
戒 告
日本基督教団正教師 瀧澤雅洋
上記の者、教規第141条並びに戒規施行細則第2条に基づき、『戒告』に付す。
2024年8月5日
第42総会期日本基督教団教師委員会
委員長 古旗 誠
戒規適用にいたる経過
2024年1月12日付で東北教区から「瀧澤雅洋」教師(無任所教師)の戒規適用申請がなされた。当委員会はこれを受理し、委員会内に調査員会を設置、申請内容の事実関係の調査を開始した。当該教師からは文書にて事情を聴取の上、調査員会は戒規適用に該当するとの報告を当委員会に行った。当委員会は慎重に検討した結果、同教師は教規第141条及び戒規施行細則第2条に抵触するとして戒告相当との適用を決定した。(教師委員長)
逝去
大﨑節郎(隠退教師)
24年7月9日逝去、91歳。島根県生まれ。58年東京神学大学大学院修了、同年より名古屋桜山、阿佐谷東教会を牧会し、東北学院……
第226回米国長老教会(Presbyterian Church of USA)総会が、「希望へと生きるLive into Hope」を主題に、6月25日〜7月4日、米国ユタ州ソルトレークシティーで開催された。私は、世界の諸教会から選ばれたエキュメニカル助言使節の一人として参加した。
現地プログラムは、前半3日間が12の委員会に分かれたオンライン会議、そして週末を挟んで後半5日間が、千人以上が一堂に会する本総会であった。議場での交流はさながら巨大な祝祭のようであった。神学校ごとの同窓会もあった。
前半のオンライン委員会では、私は60名ほどいた「環境」部会に配属され、 毎日8時間ほど議案審議を行った。「プラスティック汚染」、「リチウム鉱山」、「再生エネルギーへの移行コスト」などの各議案につき3名ほどがパワポで趣旨説明を行い、とても勉強になった。「意見と投票voice & vo……
差し替え
新報5021号に掲載した、九州教区から第43回教団総会へ提出された教憲変更議案を差し替えます。
教憲変更議案:「教憲9条を改正し、伴って関連教規条項を改正する件」掲載について
2024年7月27日
第42総会期 日本基督教団総会議長 雲然俊美
第74回九州教区定期総会にて、第43回教団総会への提出議案として可決されました。本議案は、「教憲変更議案」となります。教憲12条に則り、教団新報にて「公表する」こととなりました。
教憲9条を改正し、伴って関連教規条項を改正する件
提案者 第74回九州教区総会
議案
現行の教憲第9条の規定「教師はこれをわけて,正教師および補教師とする」は、先の大戦下に宗教団体法(1940年施行)及び同施行令の命じるところに従って合同前各教派が不可抗力的に採るに至った「二種教職制」を踏襲して定められた旧日本基督教団規則第207条……
同じ恵みによって召された聖徒
大平伝道所・福島伊達教会牧師 白井真
大平伝道所のはじまり
信徒の友1968年11月号「ここにも教会がある」。大平伝道所が「全部落がクリスチャンというところが福島県にある」と写真入りで紹介されています。
大平伝道所は1950年(昭和25)、ハワイから一時帰郷した安斎栄一兄が郷里伝道を志し、福島伊達教会に本宮幸四郎牧師を訪問したことから始まりました。安斎兄の郷土愛、そして主イエス・キリストをお伝えしたいと願うその真心は、集落のひとびとの心を動かし「一村ことごとくキリスト者」と呼ばれるほどになったのです。
安達太良山を見渡す丘の上に、立派な会堂が建てられ、毎週多くの村人が礼拝に集いました。教会学校も開催され、福島伊達教会からは本宮牧師と信徒が毎週応援に出かけました。
会堂喪失からきょうまで
大平伝道所はその歴史の中で大きな危機を経験しました。……
奉仕する建築士
石川 方子さん
クリスチャンである両親と共に、幼い時から教会に通い、ギリシャ・ローマ史の研究者だった父からキリスト教の背景や歴史について学んだ他、キリスト教建築に触れる機会も多く与えられた。クリスチャンであった伯母が「惜しみなく与えてくれる人」だったことも信仰生活の手本となった。その生活は1983年クリスマス、千葉教会での受洗に結びついた。父の転勤に伴い高校生の多感な時期を上越の高田教会で過ごす。
絵画やデザインが好きで「ものを作ることを学びたい。どうせ学ぶなら小さいものよりも大きいものを!」という思いから、筑波大学芸術専門学群で建築を学んだ。大学時代は継続的な礼拝生活から離れてしまった。「元気な人に医者はいらないから教会に行かない」と思っていたという。そのまま1996年に千葉教会で結婚するまで、積極的な礼拝生活は送らずに歩むことになった。翌年、夫の長期出張に同行……