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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【第5026号増刊号】三役抱負・祈り(2面)

2024年12月14日

一つなるキリストの体として

雲然俊美議長

〈神の召しとして〉

 この度の教団総会で議長に再選されました。責任の重い務めですが、主なる神さまの召しとして、2年間の任期を全うしたいと思っております。引き続きお祈りいただきますようお願いいたします。

〈キリストの体なる教会〉

 教団形成における祈りは、教団が一つなるキリストの体(エフェソ4・4)として立ち、各地に立てられている教会・伝道所がその体の部分として(Ⅰコリント12・27)生き生きと福音の恵みを証しし、伝道に励む教会として立つことです。

 具体的には、日本の各地でキリストの福音のために日々労苦を担っている教会・伝道所の存在を覚え、相互に祈り合い、支え合う関係づくりを進めたいと思います。また、関係学校・団体・施設等と伝道のネットワークを形成し、維持して行きたいと願っています。

 そのためには、教団および諸教会・伝道所が、2024年に制定70年を迎えた教団信仰告白を告白し、教憲・教規に則った歩みを進めることが何よりも大切なことです。

〈今総会期の取り組み〉

 今総会期においても、教団における諸課題について常議員会で丁寧に議論し、具体的に取り組んで行きたいと思います。

 諸課題につきましては、前総会期最後の常議員会で、今総会期への申し送り事項(能登半島地震被災教会会堂等再建支援活動、教団出版局業務・経営改善、教団機構改定、教団財政問題、沖縄教区との関係回復の5項目)を承認していることから、これらの課題に取り組みます。

 それらに加えて、前総会期の常議員会や教団総会等で指摘されている課題として、教師養成制度検討委員会が作成し、常議員会が承認した教団の教師論の活用、伝道資金制度の運用上の課題の検討、教団部落解放センター会計のあり方の検討、セクシュアル・ハラスメント相談窓口と対応手順の検討、内外諸教会・その他との関係といった事柄があります。これらの課題についても常議員会で審議して行きたいと思っております。

 これらの諸課題は、いずれも解決や対応に苦慮するものであることは明らかです。全国の教会・伝道所、主にある兄弟姉妹の皆様には、ぜひお祈りいただき、お支えくださいますようお願いいたします。


ようやく課題に取り組む時が来た

藤盛勇紀副議長

 前回の総会で副議長に選出されて以降、周囲に「1期だけですから」とささやきながら務めてきましたが、再選されて2期目に入りました。あと1期、主の助けをいただいて、何とか務めを果たしたいと願います。副議長の務めは議長の補佐。議事運営はもちろん、教会的機能と教務を総括する議長の教団形成の考え方や方針を理解しながら、議長を助ける働きに徹したいと思います。

 今総会期の常議員会に申し送られた基本的な5つの課題は(能登半島地震被災教会会堂等再建支援活動、教団出版局経営改善、教団機構改定検討、教団財政問題の取り組み、沖縄教区との関係回復)いずれも重要課題であるだけでなく、直ちに取り組んで実効性のある議決をし、執行していかなければならないものです。

 特に出版局の経営改善については、十年以上前に私が総務幹事だった時から、まずは経営主体と責任主体が不明確である現状を変えるところから始めなければならないのではないかと考えていました。ただ、幹事という立場上、常議員会などで、常議員や出版局理事の方々の考え方を聞きながら、思い巡らすに留まっていました。

 それが、前教団総会で私が副議長に選出され、この問題に改めて直接触れることになりました。ただ、私は39・40総会期で信仰職制委員長をさせていただいた後は(2016年10月以降)、常議員会に陪席する機会もなく、機構改定などの教団の重要な課題についてどのように議論が進めて来たのか見ていませんし、出版局の経営改善についても、詳しいことはを知らないままの浦島太郎でした。しかし、雲然議長のもと、出版局の課題への取り組みは、石橋秀雄議長時代から引き続きステアリングコミッティなどで具体的に進められました。何より出版局の教団における位置づけと役割の再確認、経営主体・責任主体の明確化が前面に出されたことは、私としても願っていた課題にようやく取り組む時が来たと実感しました。

 私としてはこの期で最後。良い機が与えられたと受け止めて、現下の課題を少しでも前進させるために微力を尽くしたいと思います。教団の形成が諸教会・伝道所の働きの力となるよう、どうぞお祈りください。


伝道のネットワークを支えていくために

黒田若雄書記

 前総会で書記を担うことになった時、とにかく2年間と思い、全力疾走するような思いで歩んできました。先日の教団総会で、推薦を受けて、再度書記を担うことになりました。更にゴールが2年延びることになり、戸惑いの思いがあります。器ではない者が本当に再び担ってよいのかとの思いも、正直あります。しかし、お引き受けした以上、神の召しと信じて、与えられた働きに誠実に向き合って歩んで行きたいと思っています。

 これまでの2年の歩みも思いつつ、今心にあることを二つ記してみます。

 まず、教団の役割についてです。日本各地に教会がたてられている伝道のネットワークは、教団に与えられた貴い賜物であると思います。そのネットワークを支えていくため何が必要か、考えさせられています。

 今、教団の各教会・伝道所は、会員数の減少等、厳しい現状にあることを思います。しかし、様々な教会の歩みの報告や意見をお聞きする時、単に厳しい現状だけではないことも思わされます。四国教区でも、伝道協力体制を形成し、新たに教会建設を目指して伝道の取り組みがなされています。また、所謂「小規模」教会が教区互助の支援を受けて、牧師招聘の準備を行っています。そのように、教団のそれぞれの教会・伝道所は、厳しい状況の中で、更に前に向かって進もうとしています。そのような各教会・伝道所の志を支えていくためにこそ、教団・教区はあるのだと思います。各教会・伝道所のために何をすべきか、このことを心に、2年間の働きを担っていきたいと思います。

 もう一つは、祈られている幸いです。教団総会を終えて、翌日の高知教会の祈祷会で、多くの方が教団書記の働きを覚えて祈ってくださいました。また、数日後、他教区のある教会から、「選ばれた三役のために祈ります」との言葉と共に、祈りの寄せ書きを送ってくださいました。そのように、多くの方々に祈られていることを実感させられています。そのような祈りに支えられ、また、神に支えられて、2年間の働きを全うさせていただきたいと思っています。

 引き続き、貧しき器のためにお祈りいただけますならば、感謝です。

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