受験者のために祈り仕える姿勢をもって
3月14日、第43総会期第1回の教師検定委員会が開催された。今期の委員会は、前総会期から春原貞光、横山良樹、川島直道の3名が継続し、新たに飯田敏勝、上竹裕子、武久盾、成田いうしの4名が加えられ計7名で構成された。最初の委員会ということで各委員の自己紹介に始まり、委員会の任務についての確認、組織の編成がなされた。互選により委員長に春原、書記に川島が選出された。
委員会の実務は、主に試験問題の作成、課題論文や説教の採点、試験当日の試験監督から採点、面接と実に多岐に渡る。しかし委員長より受験者のために祈ること、神の召しの前に共に立つこと、そして委員会が一つのチームとして誠実に受験者に仕えることが何よりも重要であると述べられた。教師を立てることは神の御業であり、それは祈り無くしては成り立たない。すべて御前に為すこととして祈りつつ畏れをもって取り組む姿勢……
教区伝道委員長会議に集中
第43総会期第1回伝道委員会が3月14日、教団事務局3階スタジオで開催された。主な議案は以下の通り。
(1)今期委員及び委員会組織
委員長・中西真二、書記・山口紀子。宣教委員会出席・中西、鈴木善姫。刑務所伝道担当・宮本裕子、荒井偉作。「こころの友」「信徒の友」編集委員会担当・石井佑二、山口。農村伝道担当・荒井、鈴木。青年伝道担当・片岡宝子。
さらに前総会期で活動を閉じた伝道推進室の経緯と要望を雲然俊美教団総会議長から聞き、二つの働きを引き継いだ。委員会は担当者を新たに選任した。「日本伝道の推進を祈る日」担当・石井、片岡、山口。小規模教会支援担当・中西、宮本。
(2)2024年会計報告・2025年度予算案の承認。
(3)今期委員会の方針と計画
今期委員は7名のうち5名が再任のため、継続することで精一杯であった前総会期よりも踏み込んで活動方針と計……
出版局2千万円の借入を承認
第2回、第3回常議員会(臨時)が3月25日、オンラインで、常議員30名中27名が出席して行われた。第2回の後、責任役員会を開催し、出版局についての協議を行った上で第3回を開催した。
第2回常議員会では、書記報告の中で、黒田若雄書記が、三役が東日本大震災被災教会等を訪問したことを報告。また、教団三役・総幹事が2月3日に沖縄教区を訪問し、教区四役と話し合いをしたことを報告、「次につながる協議となった」と述べた。
続いて、2025年春季教師検定試験合格者を承認した。清藤淳前期教師検定委員長が、合格者は補教師23名、正教師9名であったこと等を報告した。また、部落解放センター監事に、駒木和男(河内長野)、服部能幸(伊勢原)を選任することを承認した。
第3回常議員会では、出版局が、2名の退職金支給のため、教団から2千万円を借り入れることを承認すると共に、この……
2025年春季教師検定試験
補教師試験23名、正教師試験9名が合格
日本語を母語としない受験者にパソコン受験を実施
2月25日から27日まで、早稲田の日本キリスト教会館を会場に、2025年度春季教師検定試験が行われた。春季は、教団立及び教団認可の神学校を卒業して補教師試験を受験する方々が多く、今回の受験者数は、補教師試験32名、正教師試験12名であった。他に、他教派からの正教師転入審査2名が行われた。
教師検定試験は礼拝をもって開始される。それは、受験者も教師検定委員も共に主なる神の御前に歩み出て、御心によって我々を教師へと召し出されるお方を崇めることが何よりも大切だからである。礼拝では横山良樹委員が説教を担当し、創世記22章1〜14節から、アブラハムとイサクには見えていない彼らの背後に必要なものが備えられており、神は我々の思いを超えた先を御覧になっていることが語られた。不条理……
新任教師オリエンテーションの内容を協議
第43総会期第1回教師委員会が3月14日、教団小会議室にて開催された。委員は次の通り。福島純雄(招集者)、内城恵、願念望、齋藤篤、清藤淳、町田さとみ、宮川経宣。これに道家紀一総務幹事と新名知子担当職員が加わる。
始めに組織会を行い、委員長に招集者の福島委員、書記に清藤委員を選任した。
協議事項として3点。一つ目は「新任教師オリエンテーション」に関して、6月23〜25日、ハートピア熱海を会場に開催することを決定。対象は過去3年間の准允受領者、教師転入者、教育主事合格者など。主題は「伝道を共に担う教団の教師」。講師の選定、プログラムの検討を行った。
二つ目は「教師継続教育プログラム」に関して、8月25〜27日、関西セミナーハウスを会場として行うことを決定。主題は「説教・牧会」とした。対象は准允および転入後10年までの教師を原則とすることも……
3月11日、教団三役で、仙台から白石教会に向かい、東北教区東日本大震災14年記念礼拝に出席し、その後、髙橋真人東北教区議長の先導で小高伝道所(福島県南相馬市)に向かった。小高伝道所は東京電力福島第一原子力発電所から約18㎞に位置し、浪江伝道所(福島県双葉郡浪江町。原発から約10㎞)に次いで、原発に近い教会である。
小高と浪江に10年前に訪問した時、町の様子はまさにゴーストタウン化していた。小高伝道所では、震災時の状況そのままの礼拝堂と幼稚園の教室を窓越しに見て、草が伸びている園庭で祈りをささげた。震災前は「薔薇の教会」と称していた浪江伝道所も草が伸び放題で、放射線量がきわめて高かった。
それが、この度訪ねてみたところ、両伝道所ともきれいに草が刈られ、会堂内も整理され、礼拝がなされていた。2022年に飯島信教師が両伝道所の牧師として赴任し、東北教区をはじめ多くの方たちの協力を得て整……
神の導く希望の岸へ
黒田 若雄(高知教会牧師)
人々は長い間、食事をとっていなかった。そのとき、パウロは彼らの中に立って言った。「皆さん、わたしの言ったとおりに、クレタ島から船出していなければ、こんな危険や損失を避けられたにちがいありません。しかし今、あなたがたに勧めます。元気を出しなさい。船は失うが、皆さんのうちだれ一人として命を失う者はないのです。わたしが仕え、礼拝している神からの天使が昨夜わたしのそばに立って、こう言われました。『パウロ、恐れるな。あなたは皇帝の前に出頭しなければならない。神は、一緒に航海しているすべての者を、あなたに任せてくださったのだ。』ですから、皆さん、元気を出しなさい。わたしは神を信じています。わたしに告げられたことは、そのとおりになります。わたしたちは、必ずどこかの島に打ち上げられるはずです。」(使徒言行録27章21〜26節)
嵐の中で希望を持ち立ち上……
教師逝去
岩井従男(無任所教師)
21年9月19日逝去、94歳、香川県生まれ。60年受允、64年受按。61年より土佐福音、姫路福音、脇町兄弟教会を80年まで牧会。遺族は娘・多田みどりさん。
林 正史(無任所教師)
23年12月26日逝去、64歳。愛知県生まれ。97年農村伝道神学校卒業、同年より00年まで中標津伝道所を牧会。遺族は姪・辻望美さん。
中島 豊(隠退教師)
25年1月24日逝去、86歳。朝鮮釜山府生まれ。64年東京聖書学校卒業、同年より仙台青葉荘教会を牧会し、04年隠退。遺族は妻・中島和子さん。
伊藤秀美(隠退教師)
24年9月25日逝去、89歳。東京都生まれ。63年米国ウェスレー神学校大学院終了、64年より豊分教会を牧会し、69年よりアメリカ合衆国の教会に赴任し、マヒアワ合同メソジスト教会を経て03年隠退。遺族は妻・伊藤笙子さん。
佐野英二(隠退教師)……
牧師になってから初めて出席した同窓会で、会場に入るなり「皆〜私たちは何があっても大丈夫〜アミを神さまにお捧げしたから〜!」との声。「あのね、一人捧げると全員救われる仕組みじゃないから」「そうなの?(笑)」そんな彼女は、私が不定期で説教奉仕をしていた教会のクリスマス・イヴ礼拝に2回出席してくれた。讃美歌を聴くと色々想い出がよみがえるという。同窓会を短い礼拝から始めたいと頼まれたので終わりに「では久しぶりの方もいるでしょうが、お祈りしますので『その通りです』という意味のアーメンと言ってください」と伝えて祈った。「懐かし〜い」「久しぶりに言った〜」素直な感想が飛びかった。
賛美や祈りを想い出に封じ込めるのではなく、今を生きるものとするには、聖霊の導き以外、信仰者に何が出来るだろうか。
『主イエスの洗礼は、神さまがわたしたちに差し出してくださった手です。(略)わたしたちにできる最善のこと……
「宣教課題としての貧困と格差の問題」
1月27〜28日九州キリスト教会館にて第59回西日本5教区合同宣教研究協議会が開催された。教団宣教研究所と東中国・西中国・四国・九州・沖縄の各教区の宣教研究部門の代表が集まって、各々の研究課題や働きについて報告しあい協議するものである。年に一度、担当教区が企画して他諸教区を招いて実施する。今回は九州教区が担当。沖縄教区は2002年以来「教団と距離を置く」との立場から公式には代表派遣しておらず、今年も爾余四教区と教団宣教研究所からの出席となった。
一日目は、開会礼拝の後、九州教区の牧村元太郎委員より同教区宣教研究所が研究課題としている「宣教課題としての貧困と格差の問題」について発題があり、意見交換を行った。続いて、「『教勢低下』といわれる状況下における伝道と互助」という題で、各教区の現状を報告しあい懇談した。九州教区教会協力委員長の梅崎浩二教師に……