近々、市民活動の「秋田九条の会」が発足20周年を迎えるにあたって挨拶と発言をする予定である。同会には、立ち上げの準備の段階から関わり、発足した際は教会役員会の了承を得て、秋田桜教会牧師の肩書で共同代表の一人になった。
以来、同会主催の集会に出席した際は他のキリスト者の会員と祈りを合わせている。以前、集会開催の準備の時に求められて、皆の前で祈ったこともある。
また、憲法改正を党是とする政党の「日本国憲法改正草案」に関する学びでは、同改正草案の「信教の自由」の改正条項の問題点(社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、国及び地方自治体その他の公共団体による特定宗教の教育や宗教活動を認める)を指摘するなどした。特に、緊急事態の宣言が発せられた場合、身体拘束の自由、思想・良心の自由、表現の自由等の基本的人権に関する規定は最大限に尊重されなければならないとしながら、その中に信教の自由の保障が含まれていないことを指摘した。ある弁護士は「宗教の狙い撃ちだ」と発言した。
今日も不安定で流動的な世界情勢の中で、憲法改正の動きが続いている。憲法改正(改悪?)は、私たちの信仰の良心に基づく発言や活動に直接的に関わっている。あらためて、平和を祈り求め続ける務めが与えられていることを思う。
(教団総会議長 雲然俊美)