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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4596号】2・11メッセージ

2006年2月11日
建国記念日としての歴史的根拠に基づかない二月一一日が「建国記念の日」として制定実施された一九六七年以来日本基督教団は二月一一を「建国記念の日」として認めず、「信教の自由を守る日」として位置づけ、各地で二・一一集会を開催してきました。教団のみならず、キリスト教会や市民団体なども全国各地で抗議集会などを開いてきました。 もともと二月一一日は、神話上の人物とされる神武天皇が即位した日とされ、一八七四年に「紀元節」と決められ、戦前の日本の超国家主義、軍国主義を象徴する「祭日」でした。戦後、「紀元節」は平和主義国家の祝日にふさわしくということで一九四八年に制定された「国民の祝日に関する法律」が公布実施されたことにより廃止されました。「旧紀元節」の事実上の復活は再びこの国を天皇を中心とする国とし、愛国心を復活させようとするものです。 昨年の一〇月一七日、小泉純一郎首相は五度目の靖国神社参拝を強行し……

【4596号】人ひととき 一宮秀禎さん

心に聴く就職支援 米国に八年間駐在し、鉄鋼商社マンとして活躍した一宮さんが、Cコース受験を志したきっかけは、五〇代に入院したことだったという。といっても、大学で倫理学を専攻し、一九歳で受洗した時に、将来の教職を夢見ていたというから、長い間心に描いていた転身だった。 東神大夜間講座、日本聖書神学校夜間聴講生として勉強し、昨年、六一歳で補教師となった時に、教職の道に進まなかったのは、退職後、取得した産業カウンセラーの資格から得たハローワーク就職支援アドバイザーの仕事に、実践的愛の宣教の場を見出したからだった。 二年近くのハローワークでの体験で気づいたのは、「今の若者にコミュニケーション不足の者が目立つ」ことだ。「何をしたらいいか、何をしたいのか。表現出来ない」者がいる。 いとも簡単に職を見つける人と、何十回受けても決まらない人。その分かれ目は、「出会いの重要性」なのだという。「単に……

【4596号】2005年度西中国教区 部落解放現地研修ツアー

去る、一二月五日(月)~六日(火)西中国教区部落解放現地研修ツアーが実施された。西中国教区からの参加者は一二名。 このプログラムは一九九九年度から実施され、これまで、奈良・水平社博物館、大阪人権博物館、教団部落解放センター、福山人権資料館、ホロコースト記念館、岡山(渋染一揆)、邑久光明園、筑豊、長崎等を訪ね、様々な出会いを通し研修を積み重ねてきた。この度は、しばらくぶりの教団部落解放センターと震災一一年目を迎えようとしている兵庫教区被災者生活支援・長田活動センターを訪ねた。 中国地方は折からの大雪に見舞われ、予定時間より遅れること約一時間、自動車二台に分乗し午後四時頃に教団部落解放センターに到着。しばしのセンター見学後、職員の五十嵐照美さんより、ご自身の被差別経験をとおして、当地での部落差別の実態と取り組みについてお話しを伺った。その後、近隣のフィールドワークを行いながら会場を移してセ……

【4596号】牧師のパートナー

恵みを見つけつつ恵みに生かされて 柳 多恵子 (稚内教会員) 「悲しいことがあっても…イエスさまがいて…」(こどもさんびか改訂版一三一番)同じメロディーの繰り返しの中にキリストの近付きを実感し、深い歴史の中で歌い継がれてきたように賛美できる事を、そして、キリストの御降誕、十字架と復活により確かなものとなりました「永遠の命」(ヨハネ三・一六)を感謝します。 四五九三号の「牧師のパートナー」を繰り返し拝読しました。教会の御用、幼稚園の業、治療と看護、療養の大変な状況を克服されましたことを通して、神は「牧師のパートナー」を示してくださったと思います。 私は、神学校保育科に在学中、夫に出会い卒業数年後に結婚、三六年余りの間に、くまの伝道所、福光教会、田名部教会、二〇〇二年より稚内教会に伴いました。各教会でお互いに理解を深め合いつつ教会員として受け入れていただきました。父親の転任による……

【4596号】図書館員(嘱託)募集

司書資格を有するものないし取得見込み者、本校の図書館業務を行うもので、神学的知識を有するものが望ましい。06年4月より週3日ないし4日勤務。募集人員は1名。募集〆切は2月末。 ◎詳細は総務高橋・鈴木 ◎日本聖書神学校(TEL03-3951-1101)

【4596号】消息

久保田豊武氏(隠退教師) 一二月二日、逝去。九九歳。福井県に生まれる。一九三八年日本神学校卒業。四七年、加須教会に赴任し、四八年から五九年まで千葉教会を牧会した。その後、教団総務局に七二年まで勤務し、隠退した。遺族は長男の祝さん。  

【4596号】平和憲法と「2・11」

元来二月一一日「旧紀元節」は、神武天皇が初代天皇として即位したという架空の神話に基づく神社神道の一祭日であり、「天皇制」の原点の日である。 それ故、神道指令と日本国憲法により抹消されたにもかかわらず、一九六七年に「建国記念の日」という名の祝日として復活して以後、キリスト教会は、過去の教会の過ち等を思い起こし、誤った礼拝を強制されたり、再びそれに屈することのないように「信教の自由を守る日」として位置付けてきた。 しかるに昨年は、自由民主党が憲法第九条二項を削除すること(自衛軍の保持)を含む大幅な改憲案を発表し、小泉首相自身も、通算五度目となる靖国神社参拝を行い、日本がどこへ進むのかを本当に憂慮する事態であった。 しかし、昨年九月三〇日に大阪高等裁判所は、首相の靖国参拝は、職務として行われ、国が靖国神社を特別に支援しているとの印象を与えたとし、首相の参拝が憲法の禁じる宗教活動にあたると認……

【4596号】さまざまな讃美にのせて 四国教区高知分区 教会音楽祭

一月九日(月)午後二時~四時、四国教区高知分区では、教育部主催による教会音楽祭が、高知教会を会場に行われました。前日の午後と当日の午前中は、玉理照子氏(教団讃美歌委員、広島流川教会奏楽者)を講師に招き、オルガニスト講習会が開かれました。 教会音楽祭は、一昨年初めて、分区の行事として開かれました。出演者は、分区の諸教会や、キリスト教主義学校と、その関係者から成っています。他に、玉理照子氏の独奏や、青年部の劇も会を盛り上げます。 まず、玉理照子氏によるオルガン独奏です。L・ブィエルネの「ウェストミンスターの鐘」は、新年の幕開けにも相応しい迫力でした。全身全霊の讃美の姿勢に、圧倒させられました。 続いて、分区唯一のキリスト教主義学校、清和学園ハンドベル部一三名による演奏です。「This joyful day」は、柔らかい曲でした。本年が、そうあって欲しいと思わせる演奏でした。 続いて、貝……

【4596号】共に育つ 〜子どもはおとなのパートナー〜 奥羽教区 キリスト教幼児施設教職員修養会

奥羽教区では長年「キリスト教幼児施設教職員修養会」という集いを開催してきました。保育園や幼稚園、その他の教会に関係する諸施設に勤める方々を主な対象として、また広く全教会にも開かれた学びと交わりの場として既に三二回を数えています。 テーマは時々によって変化してきましたが、近年は「共に育つ」を基本に据えて、保育現場の様々な課題をキリスト教保育の視点からとらえ直す学びを重ねてきました。 その上で最近は、現在の日本社会のなかで、子どもたちがどのように生きているのか、子どもたちを取り巻くおとな社会はどうなのかを考え、私たちの足元を見つめ直しています。 今年は一月五~六日に、弁護士で「NPO法人カリヨン子どもセンター」の理事長坪井節子さんをお迎えし、その日々の取り組みを通した素晴らしいお話しを伺うことができました。 坪井さんは、子どもの人権救済活動の現場に長く関わって来られました。学校内でのい……

【4596号】礼拝と奉仕と伝道と ドイツ福音主義教会とディアコニー

ヨーロッパの国家の特徴の一つは「福祉」を推進することである。国民の間でも「強い国家」(日本風にいえば「大きな政府」)を支持する風潮が強い。しかし「福祉」を国家任せにしようという訳ではない。日本では「国家」がやらなければ「民間」がやることになり、そのために新しいサービス(企業)を、という風に話が進む。しかしドイツでは既存のものが新しい役割を担えないか、とまず考える。そのときに一役買うことになるのが教会である。今回は編集部から「ドイツにおけるクリスマス」の取材をするよう求められた。これにヒントを得て、街のいわば裏側において厳寒でも変わらず奉仕(ディアコニー)する教会というテーマに取り組んでみたい。 「国民教会」を標榜するドイツのドイツ福音主義教会及びカトリック教会は、それぞれ国民の三分の一が教会員という巨大な教会で、元々社会から期待される役割は大きい。市民社会の形成に一役買うことを求められて……
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