【4991号】メッセージ 主の食卓に集まろう(1面)
【4991号】コロナ3年目のクリスマス 新型コロナウイルス感染拡大の渦中で(2・3面)
【4991号】教区議長コラム(3面)
【4991号】2・11メッセージ(3面)
【4991号】事務局報、お詫び・訂正(3面)
【4991号】伝道のともしび(4面)
【4991号】 ▼年金局理事会 ▼(4面)
【4991号】人ひととき(4面)……
教区議長の働きを担う中での大きな感謝は、四国のそれぞれの場で歩む信徒の方々の、信仰の歩みから出てくる言葉に出会わせていただけることである。
かなり以前になるが、南予分区のある教会の役員の方々と、懇談する時があった。一人の方が、こう言われた。もし、この教会がなくなったとしても、今なら車で約20キロ先の隣の教会の礼拝に出席はできる。しかし、高齢となり車の運転が出来なくなれば、遠距離通うことは難しくなる。そして、最後にこう言われた。「高齢化が進んでいる四国だからこそ、四国にはもっと教会が必要ではないかと思います」と。私は、本当にその通りだと思わされた。高齢化が進むからこそ、礼拝出席が可能な範囲に教会があることはどんなに大きな意味があるのだろうかと、考えさせられた。
四国教区は、それぞれの教会を伝道の拠点と受け止め、この伝道のネットワークを大切にしてきた。そして、高齢化が進むからこそ、更……
愛がなければ
ケイトリン・オークインさん
シカゴで育ち、幼い頃から長老派の教会に通っていたケイトリン・オークインさんが、自覚的に信仰を受け止めたのは中学生の時。人生が神の御手の中にあり、良いことも悪いことも、全てを益としてくださることを知らされた。
ブレザレンの大学で宗教学と政治学を学び、卒業時に教会の海外宣教に信徒を派遣する部署を訪ねたところ、アジア学院で2年間働くプログラムを紹介された。2018年に赴任、支援金を集める部署で働きながら、学生たちと生活を共にした。
任期を終えた2020年はコロナウイルスが猛威を振るっている時期で、「帰国しても仕事は見つからない」と考え、日本に留まることを決意、金城学院中学校で英語教師の職を与えられた。週16コマの授業の他、行事の準備、部活の顧問、礼拝のメッセージなど、多岐にわたる働きを担っている。
生徒の中には、恥ずかしがりやで、勉強は……
3年ぶりに集って開催
第1回年金局理事会が、1月20日キリスト教会館会議室(一部オンライン参加)で開催され、教区代表理事、監事、総幹事、東京教区支区代表、隠退教師を支える運動推進委員長ら総勢27名が3年ぶりに集った。
今総会期には北海、奥羽、東京、神奈川、中部、九州、常議員会推薦の7名の理事と監事1名の交代があった。まず、招集者中川義幸理事が年金局理事長に推薦され、満場一致で承認された。また金刺英雄(関東)、渡邊義彦(東京)、籔田安晴(常議員会)、髙花富夫(常議員会)各理事が常任理事に推薦され、理事長、秋山徹総幹事と6名で常任理事会を構成することが提案、承認された。
この3年間コロナ禍の中で、教区総会を始め、各集会等の開催が難しく、また実施されてもオンライン開催や規模の縮小により、年金局からの報告やアピールがままならないこと、そのような状況での知恵や工夫などの報告が教区代表理事……
キリストの妥協なき眼差しに導かれ
石動教会牧師・幼保連携型認定こども園石動青葉保育園園長
井幡 清志
富山県下でも人口減少著しい小矢部市。公立園は統合、他の私立園も定員を下げ始めた中で当園は数億円を借りて新園舎を建築。地域の子育て世代に「園児の生き生きした姿」が少しずつ伝わり165名の園児と充実した日常を送っています。「うまくいっている」ということでなく、託された務めを見極め、自分たちの働きを磨き、共に担う保育者の人生を大切にして、小さなこと一つ一つに立ち止まってきた今の姿です。
カナダ人キリスト者による明治期の創立ですが、今日の保育の難しさは当時の比でなく子育ての孤立化、地域子ども社会の衰退、夜型生活の低年齢化、ゲームや動画サイトの影響など厳しい状況が山盛り。その中で命を深く捉え、生きる幸いを心の奥にまで伝え、『子供の育ちを救う』ことは保育に与えられた務めです。そこで真に……
大久保教道(隠退教師)
22年1月18日逝去、94歳。東京都生まれ。88年受允、94年受按。88年より小金、長生教会を牧会し、04年隠退。遺族は息・大久保教宏さん。
大串 肇(仙川教会主任担任教師)
23年1月8日逝去、65歳。東京都生まれ。85年東京神学大学大学院修了。同年より東中通、仙川教会を牧会。遺族は妻・大串浩子さん。
風間直次郎(隠退教師)
23年1月12日逝去、82歳。東京都生まれ。71年日本聖書神学校卒業、72年より赤磐、小石川白山、七里教会を牧会し、14年隠退。遺族は妻・風間トモ子さん。
平居 讓(隠退教師)
23年1月14日逝去、90歳。京都府生まれ。58年同志社大学大学院修了、同年より五泉、津川、原市、王子教会を牧会し、教団事務局幹事を務め、97年隠退。遺族は子・平居進・いずみさん。
德永五郎(隠退教師)
23年1月16日逝去、92歳。山口県……
2・11に思う
〜“自由”こそ人権そのものです〜
私にとって長らく、2月11日は「両親の結婚記念日」でした。子どもの頃より「紀元節」に結婚したのだと、何度も両親から聞かされてきたためです。生きていれば今年で100歳を迎えていたはずの母は、2代目のキリスト者として、それは熱心に聖書に基づく子育てに徹した人でした。しかし、母の口からは、なんの抵抗もなく「紀元節」の言葉が発せられていたのです。日本神話を基として定められた「紀元節」は、1948年に廃止されますが、1966年、同じ日が「建国をしのび 国を愛する心を養う」ことを目的とする「建国記念日」として制定されました。教団では、この日を「信教の自由を守る日」としています。
個人の思想や信仰に対する国の動きを振り返ると、1939年、第二次世界大戦の前夜、宗教団体を国家の統制化に置くことを目的とした宗教団体法が公布され、信教の自由は大きく制……
伝道・連帯・奉仕を柱に
西東京教区
岩田昌路
西東京教区は1999年4月に旧東京教区西支区が独立して設立された新しい教区です。教区が近くなり総会や諸集会を主日の午後に開催できる利点も生まれました。設立当初より「積極的に福音伝道を行う教区」、「諸教会が互助に努め、連帯する教区」、「社会の課題に取り組み、地域に奉仕する教区」が教区形成の三つの柱とされています。
戦後、東京教区の諸教会が西へと開拓伝道して設立された諸教会が多くあり、親教会群による開拓伝道で設立された諸教会があります。そして「教会を生み出す」という教区設立の理念により、教区による開拓伝道が志向され、再開発計画地・アジア最大の大学密集地の立川で展開することへ導かれ、2013年に立川からしだね伝道所が開所されました。やがて土地建物が購入され、現在は借入金完済の目途も立ち、新たな段階に進む時期を迎えています。
一方、現代……
光は暗闇の中で輝く
旭川六条教会 《北海道》
旭川六条教会は、2022年度のクリスマスの燭火讃美礼拝(イブ礼拝)とクリスマス礼拝を感謝の内にささげることができました。特にイブ礼拝は、新型コロナウイルス感染症のため2年間中止せざるを得ませんでしたので、感慨深いものがありました。
12月24日午後7時から燭火讃美礼拝をささげました。内容は礼拝、特別讃美、ハレルヤコーラスの3部で構成し、プロジェクターで聖書の場面等をスクリーンに映し出しました。教会員有志による聖歌隊の合唱、チェロとピアノの演奏(特別讃美)がありました。ろうそくの光が暗い会堂を照らす中、一同で讃美歌を歌って平和を祈りました。牧師が「光は闇の中で輝く」との説教を語り、その中でロシアによるウクライナ侵攻について言及しました。「第一次世界大戦中の1914年、ドイツ軍と英国軍が休戦した。世界の人に平和が訪れますように」と祈りをさ……
主の食卓に集まろう
コリントの信徒への手紙一11章17〜26節
富士見町教会牧師
藤盛 勇紀
「集まる」ことによって
今年の元日は日曜日となったため、礼拝に集い、「主の晩餐」聖餐に与って新年をスタートした教会も多かったと思います。この手紙の11章に入ってから、礼拝や集会での混乱の問題、秩序をどう回復するかという話になっているのですが、冒頭でコリントの信徒たちを褒めていたパウロは、この箇所では、「次のことを指示するにあたって、わたしはあなたがたをほめるわけにはいきません」(17)と言います。「あなたがたの集まりが、良い結果よりは、むしろ悪い結果を招いているから」(17)だというのです。ここでパウロが触れる問題は、教会の生命線に触れる深刻な問題です。 教会とは何か。私たちは信仰告白で明快に言い表します。「教会は主キリストの体にして、恵みにより召されたる者の集いなり」。教会とは、神の……