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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4634号】「公同教会」と「合同教会」と 第2回宣教研究所委員会

2007年9月8日
七月五日~六日にかけて教団会議室において第35総会期第二回宣教研究所委員会が開催された。今回特筆すべきは、第一回委員会で確認した宣教研究所規定第三条を踏まえたケーススタディを行ったことであった。委員三名が発題した。 一日目には、宮本義弘委員が「教規から見た東静分区における伝道者の現実」と題して発題し、教師の役員会形成に大きな課題があることが指摘され、また、地方教会では教師が孤立しやすく、その打開策が必要であることが訴えられた。 続いて、相浦和生委員が、「宣教研究所規定第三条をめぐって。宣教の目的を考える」と題して発題し、宣教研究所の歴史を概観する中で、研究機関としての宣教研究所の成果が各個教会にどのように生かされてきたのかを問うた。また、第三条の中にある「宣教の主体たる教会」の理解に触れて、教団が全体教会の宣教として教師を生み出すことの重要さへの話し合いの糸口をつけてくれた。 二日目……

【4634号】仏教カルト問題を取り上げ 統一原理問題全国連絡会開催される

六月二五~二六日、全国から三二名の参加者を集めて統一原理問題全国連絡会が開催された。 今回は近年被害相談が急増している仏教カルト問題が取り上げられ、日蓮宗大明寺住職、日本脱カルト協会代表理事の楠山泰道師を講師に講演「仏教系カルトの諸相」が行なわれた。創価学会から分かれ「日蓮遺文原理主義」による強引な青少年伝道で問題を起こしている「顕正会」、独特なエリート主義を掲げる「親鸞会」等の仏教系カルトの成立事情、教義内容、問題点が説明され、楠山師が取り組む被害者救援組織「立正福祉会相談室」の取り組みが紹介された。仏教関係者との協力態勢の中で被害相談に対応していく手がかりが与えられた。 海洋博誘致に統一協会が絡んだ問題で四月一七~二○日韓国南端の麗水(ヨス)市で開催された「日韓統一協会問題セミナー」の報告がなされた。同地は二○一○年の万博誘致が上海市に敗れ、一二年の海洋博誘致においても現地教会の協……

【4634号】「部落解放祈りの日」礼拝 全国の教会・伝道所に部落解放のための祈りを

日本基督教団は、一九七五年七月十四~十五日開催の常議員会で部落差別問題特別委員会の設置を決め、教団として部落解放の働きを始めました。この原点を記念し部落解放センターは、七月第二主日を「部落解放祈りの日」として、全国の教会・伝道所に部落解放のための祈りをお願いしています。今年は七月八日が「部落解放祈りの日」でした。 部落解放センターは、「部落解放祈りの日」の礼拝式文を作成し、パンフレットに掲載して配布しております。式文中には祈りの言葉や水平社宣言が載せられていていますので、各教会・伝道所でささげられるこの日の礼拝の参考にしていただけます。 部落解放センター独自の「部落解放祈りの日」礼拝は、七月八日午後三時から大阪の浪花教会で開催され、この中で部落解放センターの小林明新主事の就任式が行なわれました。小林明新主事は、部落解放に向けての決意を表明しました。説教者である向井希夫牧師(大阪教区議長……

【4634号】辺野古事前調査作業強行に抗議文 第二回部落解放センター運営委員会

七月三日~四日、教団会議室において今総会期第二回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は二七名。 四月に新しい主事が就任することに決まっていたが事情により辞退され、新たに小林明さん(大阪生野教会担任教師)を新主事として迎えることが承認された。任期は今運営委員会から四年。その活躍が期待される。また長年会計監査を担われた田中義久さん、吉川大蔵さんより、新しい方へ仕事を引き継いで欲しいとの申し出があり、人選に入ることが承認された。 委員会では、センター報告、各教区・支区取り組み報告などが行われ、各審議の他、前回、愛澤豊重総幹事職務代行から提案された職員雇用についての新しい提案を土台にして、センターの将来について意見を交換しあう時も持たれた。 解放劇『最初のしるし』は、内容について様々な批判や意見が寄せられているので、それらを検討して内容を変更したこと、またぜひ各地での上演を検討して……

【4634号】荒野の声

▼数十年前、郷里の秋田では漬け物・みそ汁が成人病の根本原因のように叩かれた。撲滅運動だったと言えば少し大袈裟か。その後、「塩分控えめ」の漬け物が現れ、今日では名産品になっている。みそ汁は健康食品だ。▼「糖分控えめ」、これは何とか我慢する。砂糖の入らないコーヒー・紅茶の方が、真の味が分かるかも知れない。「カロリー控えめ」…「タンパク質が足りないよ」というテレビコマーシャルを記憶している世代には、ちょっと複雑な心境だが、仕方がない。▼究極のダイエットには「おいしさ控えめ」だそうだ。確かに、おいしいことこそが、諸悪の根源かも知れない。美食・飽食の時代は、同時に「おいしさ控えめ」の時代、何ともややこしい。▼ジェームズ・ヒルトンが伝説の「シャングリア」を描いた『失われた地平線』に登場する宗教は、徹底して中庸を重んじる。その徹底振りは、「この教えをあまり信じ過ぎてはならない」と言う程…成る程。▼黙示録……

【4634号】夏に集う若者たち 2007 ワークキャンプ復活、アジア学院会場に 東京教区西南支区「青年の交わり」

私は東京教区西南支区の常任委員として「教育担当」という支区の働きを担っている。中高生から青年への伝道が主な働きである。これまで教育担当の活動は時に応じて変化してきた。柔軟性を持ちつつ、活動の目的として大切にすべきことは、青年がこの働きを通して教会につながり、教会生活の励ましを受けることだと考えている。創造主と出会い、神に愛されている自分を知り、信仰の友と出会うことができるような活動になれば、と願っている。 これまで教育担当が長年続けてきた働きに浜松の聖隷福祉事業団でのワークキャンプがある。数多くの参加者が汗を流し、豊かな体験を与えられてきた。大勢の方々の助けによって継続されてきたキャンプだったが、ここ数年間準備が整わず休止状態となっていた。しかし、青年たちから「ぜひワークをしたい」との願いがあり、昨年から栃木県西那須野にある農村指導者養成機関である、アジア学院を会場にしてキャンプを再開す……

【4632・33号】要望書

2007年8月11日
文部科学大臣 伊吹文明 様 要  望  書 2007年7月18日 日本基督教団 総会議長 山北宣久 日本基督教団に属する私たちは、聖書に示された生き方を基本として、この社会で生活をしています。また私たちの信ずるキリストは、「剣をとる者は、剣で滅びる」と戦争の無益さを教えられました。私たちは、この教えが真理であり、全ての平和に直結するものと考えます。同時にこの姿勢は、憲法第九条とも共通するものであり、日本国民としても、平和のための努力を惜しみません。 しかるに、昨今の日本の状況は、教育基本法が改正され、個人の尊厳に代わり、国家主義に通じる恐れのある愛国心教育が盛り込まれ、さらに憲法改正の準備である国民投票法制定など、再び戦争への道を急いでいるとしか思えません。 また3月末の「高校歴史教科書検定」では、太平洋戦争末期の沖縄戦で起きた「集団自決」の記述に関して、「軍命令による……

【4632・33号】人ひととき 馬渕正昭・京子さん

ペンテコステに一つとされた! 二〇〇二年五月十九日ペンテコステ礼拝にて、馬渕家族はキリストに結ばれて一つとされた。馬渕正昭、京子夫妻の受洗と、萌、芽依、岳、三人の子どもたちの幼児洗礼に、会衆一同は喜びに満たされた。 正昭さん、京子さんが初めて教会に足を踏み入れたのは、それより十二年前のこと。「教会で本物の結婚式をしたい」との動機からであった。それから二人は牧師による結婚準備会を経て結婚し、三人の子どもにも恵まれた。しかしその歩みは決して平坦なものではなかった。本人たちの言葉によれば「お互いに自己中心になり、神様から離れる生活へと流れ」、五年間、夫婦別々に暮らした時期があった。その間、家族を繋いだのは教会の交わりであった。日曜日になると共に礼拝に出席し、教会が家族の再会の場となった。多くの教会員が、この家族が再び一緒に暮らすことを祈っていた。やがてその祈りの聞かれるときが到来した。 ……

【4632・33号】日本基督教団部落解放センター 一泊研修会報告

部落解放センターでは、六月十七日~十八日、京都・ふれあい会館において一泊研修会がもたれた。 発題『部落解放センターの原点について』では、センター設立への歩みについて学ぶことができた。熱い闘争の原点は、差別に対する怒りであった。その闘いは時に激しく、それゆえに敬遠されることもあったであろう。しかし、私は「あなたは本当に怒っているのか」と問われていると思った。そこで何より求められているのは、他者の痛みに寄り添おうとするセンスであるだろう。 次の『センターが今問われていること』では、現状認識を共有することが課題となった。一九九八年の、日本基督教団常議員会・教団総会における同性愛者差別発言・文書以降、センターは差別と闘うための連帯の行動を起こすべきであった。しかし二〇〇二年には教団総会で性差別問題特設委員会、靖国・天皇制問題情報センターが廃止され、人権のための取り組みが後退させられる中で、やは……

【4632・33号】どんな激震も、希望を奪うことは出来ない 新潟県中越沖地震被災教会訪問

七月二〇~二一日、関東教区四役に同行し、新潟県中越沖地震に遭った諸教会を訪ねた。 新井教会は今年七月に百周年を迎えた。記念事業の意味合いもあり、老朽化した会堂を大規模改修、真新しく綺麗にしたばかり。長く信仰生活の砦であった会堂への拘りから、外観等は旧来の姿を残した。そこを襲った大地震、十名に少し足りない会員・礼拝出席者は、会堂が心配で心が揺れ動いたと言う。「工事を決断していなければ、私たちは礼拝の場所を失っていました」。費用八百万円は、この人数には重い金額だった。しかし、豪雪に備えて建設された会堂は、地震にも耐えた。 新井教会を兼牧する森言一郎牧師は、地震の数十分後には、余震に脅える美樹夫人を高田教会に一人残して、ホテルでの結婚式へと向かった。「生活するためには、働かなければ」とは森牧師の弁。不安が極まった時、電話が鳴った。大宮教会で「教会間の連帯と宣教協力」をテーマに宣教協議会を持っ……
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