あるキリスト教ジャーナリズムの統計発表によると教勢の低下等に伴う教会の多くが閉塞感を招いていることと、その要因ベスト8を挙げていた。
①信仰の弱体化。②教職の交代と無牧。③社会、環境の影響。④教会の体質の問題。⑤教職の質の問題。⑥高齢化。⑦霊性の低下。⑧社会との遊離、乖離。
さらに閉塞感をもたらす「減少」の現象ベスト6を列挙していた。
①新来者。②青年。③教会学校。④受洗者。⑤礼拝者。⑥献金額。
これらはどこの教会でも共通している問題であろう。「クリスチャン情報ブック二〇〇八」によると全国のプロテスタント教会、伝道所は前年より五九増加し、初めて八千の大台を超えたものの教勢は低下、この減少ベスト6に歯止めがかからないことが報ぜられていた。
わが教団も傾向を同じくしているであろう。しかし、だからといって閉塞感を感ずるというのは別問題だろう。昔から教会は閉塞感を感じる只中で、福音の真理……
好きな言葉は、「悔い改め」「あしたのために」「楽しい生活」「共に生きる」。嫌いな言葉は、「後悔」「あなたのため」「やればできる」。
紆余曲折を経て九〇年に神学校を卒業し、日本福音ルーテル教会の牧師となり、〇四年に教団に移ったが、牧師としての生活も紆余曲折だった。
岡山時代、心臓病が悪く、教会員の医師から「あと五年の命と思ったほうがよい」と言われたが、予測は幸いにも外れた。釜ヶ崎で本田哲朗神父と出会い、自分がキリスト教の信仰に惹かれていたのは、メタノイア(悔い改め)であったことに改めて気づかされる。「あした」を見つめて精一杯生き、「後悔」はしない。「あなたのため」でなく、「共に生きる」労苦を味わい「やってもできない」事実に直面しながらも、それを超えた「楽しさ」に生きる。イエス様もそのために来られたと信じる。これがからだに染み渡り、今に至る信仰生活の基盤となった。
松山では、精神障害者小……
★在日・日・韓キリスト青年共同研修プログラム/時=08年2月25日(月)~3月1日(土)/所=韓国(ソウルおよびその周辺)/内容=①日本軍「慰安婦」問題より学ぶ②北朝鮮と韓国の分断の痛みを知り、統一にむけた動きに学ぶ/参加費=2万円(韓国の航空代金は自己負担、参加費・交通費共に補助あり)/主催・問合せ=日本キリスト教協議会(NCC)関西青年協議会、担当:小笠原TEL090-4296-3179、e-mail:oga-503@angel.interq.or.jp
本所緑星教会では、数十年にわたり、秋にバザーを開催してきた。収益はこれまですべて対外献金となる。今年(九月三〇日開催)は、「中越沖地震被災者救援」「日韓アジア基金・日本(カンボジアの子どもたちに学校を)」の二箇所に送られる。
このバザー、教会員の高齢化などにより、年々担い手が少なくなってきている。そんな中で、考えられたのが地域の方々が参加する企画であった。昨年より、教会最寄り駅の一つ「JR錦糸町駅」近くのインド・バングラデシュカレー屋の「バスモティ」(店名)の屋台が出るようになった。写真の中央は店長のソヨド・ヌルル・アミンさんである。
アミンさんはイスラム教徒で、京成線の「お花茶屋」近くにあるモスクで礼拝をささげている。キリスト教会のバザーにイスラム教徒が参加すると地域では評判になり、多くの方々がバザーにやってくるようになった。ある方は、「キリスト教国アメリカはイスラムと仲が悪いが、本……
全国教会婦人会連合 牧師夫人研究委員会
日本宣教の一端を担うべく
横山 利江 (牧師夫人研究委員会委員)
「歴史と概要」
二〇〇五年八月、四国松山で開催された「第十五回全国牧師夫人の会」が盛会のうちに終わろうとした時、一人の夫人が声を上げた。「これから日本の伝道を担う若い牧師の家庭の為に提案したいのです。牧師館は教会の敷地から離してほしい。牧師家庭のプライバシーに理解と配慮をお願いしたいのです」それはご自分の経験からくる切なる訴えであった。
「牧師夫人研究委員会」発足の歴史に触れる時、実にこの松山での一夫人の発言こそはそのスタートの出来事と重なるのである。
一九六七年五月青山学院で開かれた「全国婦人集会」の折、二人の牧師夫人が「私の訴え」としてその生活の実態を話された。牧師夫人の置かれている状況、抱えている問題を直接聞いた多くの方々は衝撃を受けこのことを契機に一九七○年……
妹尾活夫氏(隠退教師)
九月四日、逝去。九三歳。愛知県に生まれる。一九三九年関西学院大学神学部卒業後、大阪八幡屋教会に赴任。その後廿日市、広島南部教会を牧会し、五八年から六〇年まで関西学院大学教務教師、七六年まで東梅田教会、八二年から八九年まで御影教会牧師を務め、九〇年、隠退した。遺族は息の正和さん。
加藤 照氏(隠退教師)
十月十一日、逝去。九七歳。東京都に生まれる。一九四一年青山学院大学神学部女子部卒業後、阿佐ヶ谷教会に赴任。八一年まで同教会伝道師を務め、隠退した。
主にある一致と前進のために
向井希夫
大阪教区では今年度、総会準備委員会が推薦した開会礼拝説教者を四月度常置委員会で「ふさわしくない」と否決してしまいました。しかし、新しく総会で選ばれた常置委員会は、その誤りを認め、当該教師に謝罪する決議をしました。わたしたちは謝罪文で「信仰の在り方を軽々しく評価したり、断定することが、どれほど主に対して罪深く、人に対して愛に欠けることであるかを心に刻み、物事を判断する際には断じて人間存在を軽んじることのないよう、留意してまいります」とのべ、新しい会議の在り方を模索しています。
この謝罪を生み出したのは、『「3号議案」の精神』と呼ばれているものです。その精神を継承するために今年度総会で「大阪教区の主にある一致と前進のために」という文章が決議されました。その文章は、途中で「わたしたちは、隣人の労苦を思い、互いを受け入れ合い、対話を深める教区形成を目……
去る十月八日、岡山教会を会場にして、「東中国教区・第一回伝道協議会」が開催された。テーマは「礼拝-今、礼拝を問い直す-」であった。
協議会の目的は、伝道の中心である私たちの礼拝を見直し、また確認しよう、ということにあった。そのため、午前中に礼拝を行い、午後にはその礼拝をもとにシンポジウムを行なう計画を立てた。
礼拝は、私たち自身の礼拝を客観的に見るために、教団以外の教会に依頼できないだろうかということになった。賛否があることは承知の上で、岡山市内キリスト教連合の仲間で、三年前に開拓伝道を三人から始め、現在平均十五名ほどにまで成長した、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴット教団、津高リバーサイドチャーチの牧一穂教師に依頼したところ、快く引き受けていただけた。
礼拝は、青年たちを中心に、ギターやドラムによる讃美に導かれる形で守られた。同席した子供たちがうれしそうに体を動かしていたことが印象的……
第35総会期第二回信仰職制委員会が十月十一日(木)~十二日(金)に教団会議室で行われ、まず前期委員会からの申し送り事項について検討を継続した。
①教団教会暦行事についての問い合わせの件(出版局より)
「教会暦」の制定は「式文」の第一部に定められているように礼典に関する重要な事項であり、教規四四条の信仰職制委員会がつかさどる事項の⑶「礼拝、礼典および諸儀式に関する事項」に属する。この重要事項をこれまで出版局に委ねてきたことを反省しつつ、制度の見直しを検討する。
②教規の検討点に関する件 「教規施行細則」第八条の二「教規第一二八条⑤にいう無任所教師」は、第18回総会(一九七四年)に教規と細則の変更が議案として提出された際から誤記されていたことが判明した。この訂正を総会議案とすることを検討する。
次に総幹事からの諮問、「『信じる気持ち-はじめてのキリスト教』についての要請」を審議した。
……
第35総会期第三回宣教委員会が、去る十一月五日(月)~六日(火)、千葉県館山にあるにじのいえといこいの村館山を会場に行われた。
先ずにじのいえのチャペルで篠浦千史委員の説教により開会礼拝が行われた。マルコ八章二二~の盲人の癒しの記事から、「見るべきもの」を徐々に見えるようにされる主イエスの配慮に満ちた奇跡が語られ、町の喧噪に入らず、身に起こったことを主の御前に静かに受け止める大切さが示された。
議事では、先ず諸報告。常議員会報告では、当委員会から「要望書」を出した未受洗者陪餐の問題について「北村慈郎牧師に対し日本基督教団の教師退任勧告を行う件」が可決されたこと、「日本伝道一五〇年記念行事を開催する件」が可決され、そのための五人の委員に宣教委員長と伝道委員長が選ばれたことが報告された。
教育委員会からは聖和大学が関西学院大学との合併を進めていることで、キリスト教教育主事の養成がどうなる……