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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4654号】牧師のパートナー

2008年7月12日

中部教区愛知西地区「ベタニア会」

学びと親睦で共に成長する会

小林 英子(熱田教会員)

中部教区愛知西地区の「ベタニア会」について紹介させていただきます。
この会には長い歴史があり、最初は「愛岐地区牧師夫人会」という名称で、一九六六年からの記録が残されています。
毎年二・三名が交代で当番となり、年に一度の研修会のお世話をさせていただくのですが、その当番になるとまず、前年度の方から、今までの記録ノートの入ったずっしりと重い袋が引き継がれます。袋の重さと同時に、責任の重さが肩にのしかかってくるような気持ちになります。
けれども、いざその記録ノートを開いてみると、毎年毎年心をこめて準備がなされ、共に学び、共に語り合うことによって、多くの人達が励ましと希望を与えられてきた様子が伝わってきて、今年も是非、良い会を開催できますようにという、前向きな気持ちになれるのです。
記録によると、この会の前身は、一九五〇年代からあり、はじめは信徒側主催の「慰労会」という形だったようです。後に牧師夫人自らの手で行う「研修会」となり、その第一回目が一九六六年でした。はじめの頃は年に二回、その後は年に一回ずつ開催され、今年度は第五〇回目を迎えることになります。
「牧師夫人会」という名称を見直して「ベタニア会」となったのが、一九九〇年です。最初の頃からこの会には、「牧師」夫人だけでなく、伝道師・牧師・教務教師・隠退教師・無任所教師の夫人(妻)達が参加していました。
それぞれに立場は少しずつ違っても、福音伝道のために献身した夫と共に生きる者同士、悩みや経験や恵みを分かち合い、共に成長していきたい、そして、「マリアのようにたくさん御言葉を聞きながら、マルタのように忙しく立ち働かなければならない者達が、イエス様と親しくお会いできる、ベタニア村のような会でありたい」という願いが込められています。
礼拝、昼食、自己紹介や話し合い、という基本的な内容はずっと続けられ、その年によって、讃美歌やゴスペルを楽しく歌ったり、トーンチャイムの演奏にチャレンジしたり、講師の先生をお迎えしてお話を伺ったり、福祉施設や観光地を見学したり、おもてなし料理の講習をしたり、と様々な工夫もなされています。
最近は仕事を持つ人も増えたせいか、三五教会・伝道所のある地区で、参加者が十五人足らずなので少し淋しい気がしますが、その分一人一人の話をじっくりと聞くことができ、温かい雰囲気の中で、親しい交わりのできる会となっています。
これからも、若い人から多くの経験を積んだ人まで、共に集い、主の恵みを受けて成長していける会でありたいと思います。
最後になりましたが、この会の費用は、地区会計から予算化されたものをいただいています。多くの方々のお支えによって今日まで継続できたことを感謝し、これからもずっと続けていけるようにと願っています。

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