夏、世界各地から集った青年たちは、中東の地で共に考え、感じ、祈った
・中東の地-ヨルダンで
二〇〇七年八月、アンマンにて、青年のためのワークショップが開かれた。ドイツ南西、ガーナ、南アフリカ、トーゴ、インドネシア、レバノン、韓国、日本の教会から送り出された青年、二〇名が参加した。オリーブ、なつめやしの実るアラブの地に、十八歳の大学生、二七歳の社会人、三〇歳の牧師、三二歳のファーマー…と、さまざまな青年が集った。極東の日本からは、二名が参加した。
平和構築にむけたワークショップは、南西ドイツ宣教会(略称、EMSエムス)によって進められているプロジェクトであり、これまでにガーナ、南アフリカで開かれている。
EMSは、一九七二年、南西ドイツの州教会によって設立され、ドイツにおける世界宣教と州教会をつなぐ働きをしている。州教会、宣教協会、アジア・アフリカの十七のパートナー教会で構成され……
夏の期間、対外的な集会に参加した。八月三日~四日、比叡山宗教サミットは海外十八ヶ国からの代表と二千人が「和解と協力」のテーマのもと20周年記念集会を持った。日キ連代表として参加。
六日~七日は憲政記念会でエルサレムサミットが開催され八百人が集まった。サミット続きだったがこちらの方はクリスチャンとユダヤ人との関係を緊密化するために出会い、語り合った。
一方二〇日~二二日、天城山荘で「こころの友伝道、全国大会」に講師として臨んだ。この会は54回ということで牧師と信徒が共に伝道する態勢を堅持して半世紀となるのだが、教団の訪問伝道委員会に源を発する。
今や超教派での集会となっているが、毎年百名もの人々が集い、訪問伝道、こころの響き合う伝道実践を展開すべく祈り、励まし合う姿は教団の健全な時代の映し絵である。
さらに二二日~二四日、湯河原で基督聖協団の夏期聖会に招かれ三回の聖会で御言葉を取り次……
韓国からの観光客が
ボランティアに
七月十二日に観光目的で来日して、大阪にいた十六日に中越沖地震発生。こんな時にのんびりと観光をしているわけにはいかないと思った。ラジオを聴いていてボランティアを必要としている事を知り、二六日に柏崎に入る。最初に被災の現場を見た時は、映画の戦争のシーンではないかと感じた。
当初はボランティア専用の宿泊所で宿泊しながら、市でのボランティア活動に従事していた。短期のつもりだったが、やりがいのある事だと思えるようになり、一ヶ月位やってみたいと考えるようになった。しかし七月末にはその宿泊所を出なければならない事になり、どうしたものかと迷っていた。
そんな状況であった八月一日に、ある人の紹介で柏崎伝道所でのボランティアセンターに来る事に。「神様の導きを感じましたよ」以来八月二四日まで柏崎伝道所に宿泊して他のボランティアスタッフと共に奉仕活動を続けた。崩れた……
第47回(2008年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。
◆受験願書提出期限 2007年12月11日(火)(提出物1~7を教区に提出)
◆論文提出期限 2008年2月14日(木)
(試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出)
◆試験期日 2008年3月6日(木)午前11時~午後2時
◆試験場所
〒540-0004大阪市中央区玉造
TEL06-6761-8562
大阪クリスチャンセンター会議室
◆試験科目
イ.筆記試験 日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分)
*試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します
ロ.面 接
ハ.論 文 400字詰原稿用紙 15~20枚
「キリスト教教育の働きの多様性~日本におけるキリスト教教育の歴史をふまえて」
◆提出物
◎以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出する。
1.……
祝福は祝福を増す
ボイル・ティモシー
ボイル・ユーコ
(UMCとPCUSAから教団への派遣宣教師)
聖書は、神が異邦人を信仰によって義となさることを見越して、『あなたのゆえに異邦人は皆祝福される』という福音をアブラハムに予告しました。それで、信仰によって生きる人々は、信仰の人アブラハムと共に祝福されています。(ガラテヤ3章8〜9節)
2007年9月の現在で、私たちは21年あまり茨城地区の協力宣教師としてつくばクリスチャンセンターでの働きを終え、10月からティモシーは大阪にある部落解放センターとユーコは神戸にあるイエス団真愛ホームでの働きを始めようとする人生の変わり目に立っているところです。長い間お世話になった関東教区の皆さんと離れるのは辛いのですが、大阪と兵庫教区での新しい出会いを楽しみにしています。これからの新しい歩みを、それぞれの職場で貢献できるように頑張りたいと考えてい……
中野草三郎氏(隠退教師)
六月三〇日、逝去。七八歳。東京都に生まれる。一九五八年東京神学大学大学院修了後、須坂教会に赴任。その後原宿教会を牧会し六八年から九四年まで聖跡桜ヶ丘教会の牧師を務め隠退した。遺族は妻の知子さん。
第二回国際関係委員会が、九月六日に教団会議室で行われた。委員五名中三名が出席した。
前回議案関係報告を承認した後、議事に入った。「宣教協力協議会留学生委員会の奨学金制度の引き継ぎ」の件を付託していた実務委員会が七月十九日に行われ、作成された「日本基督教団エキュメニカル協力奨学金規定」を承認した。二〇〇八年度募集要項一式を添えて世界宣教委員会に回付される。
「南西ドイツ宣教会(EMS)青年部ボランティアプログラム」がドイツで十月から翌年四月までホームステイ形式で開催される。早急に参加者を募るものの、開催期間に日本側にとっては問題があることを先方に申し送ることにした。また、九月からEMSとの協力関係で京都のNCC宗教研究所で開催されている宗教間対話研修プログラムに四名のドイツ人が参加することが報告された。研修プログラムの一環として日本基督教団の教会で実習が行われる。
後半はヨルダンのアン……
九月九日(日)、十日(月)西中国教区部落解放現場研修会(委員長東岡山治牧師)が、広島県北の三次教会(原野和雄牧師)と三次まちづくり交流センターで開かれた。参加者四二名。
九日夕方、柴田もゆる牧師(教区議長)による開会礼拝。夕食後、広島キリスト教社会館報告、設立五〇周年を迎え、建物改修工事を行ったこと。部落解放を願い、その使命が果たせるよう務めていると報告。
主題講演は、浄土真宗本願寺派西善寺住職小武正教さんがして下さった。
講師は、江戸時代に県北で起こった仏教寺院に対する厳しい差別政策と被差別部落民衆の抵抗についてのべ、「あきらめ」を強い、差別に加担してきた仏教教義にふれた。その中で浄土真宗には、差別を温存し、助長する面と、逆に差別に立ち向かう面の二つがあると言われた。最後に、「私は差別の現実に抵抗し、差別を支えているものを無くそうと、第一歩を踏み出している」と語られた。
翌十日は……
「守られるはずの命」が
JOCSは、今年度青木盛(しげる)ワーカー(小児科医)を新たにパキスタンへ派遣します。青木さんの任地である聖ラファエル病院は一九四八年にカトリックの修道会で始められた産科中心の病院で、現在、日本人のシスター岡野(内科医)が既に活動を行っており、彼は新生児・小児医療を中心にサポートを行います。青木さんは、パキスタン赴任前に、インドのクリスチャンフェローシップ病院(CFH)-JOCSの活動にも多大なる影響を与えたミッション病院で、毎年スタディツアーでお世話になっています-で二ヶ月半の実地研修を行いました。青木さんの現地体験をご紹介したいと思います。
「8月29日、3人の新生児が呼吸障害の治療のため他院から搬送された。Aちゃんは入院時呼吸が苦しそうであったが、満期で体重もしっかりあり、数日で元気になった。Bちゃんは31週、1370gの、早産児、極低出生体重児。多呼……
第35総会期第二回靖国・天皇制問題小委員会が、九月十三日(木)〜十四日(金)、教団会議室で開催された。
開会礼拝(説教/須賀誠二委員)の後、報告・協議が行われた。
NCC報告では、NCC靖国神社問題委員会が石原慎太郎東京都知事の靖国神社参拝に対する反対声明を出したこと、「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」諸問題に関するQ&Aを現在作成中であること、中谷裁判の原告、中谷康子氏を講師に迎え開催された「8・15東京集会」(八月十五日、会場・市ヶ谷ルーテルセンター)を後援したこと等が報告された。
当初、一日目夕方は講演会を行う予定だったが、講師をお願いしようと考えていた井門富士夫氏(宗教学者、筑波大学名誉教授、桜美林大学名誉教授)が体調不良を理由に辞退されたため、井門氏が送って下さった論文「日本型『政教分離論』-宗教学的分析の試み-」に関する学習会を委員会内で行った。
井門氏は、「国民国家」が誕……