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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4641号】荒野の声

2007年12月22日
▼祈祷会の最中、異臭を感じた。教会のあちこちで、微妙に臭う。発生源が分からない。翌日になって、犬の糞を踏んづけた痕跡と思われるものを階段と床に見つけた。誰かの靴底に付着して持ち込まれたのだろう。▼犯人は誰だ。教会学校の子どもかも知れない。推理しているうちに、はたと思い当たる。調べると果たして、祈祷会時に履いていた自分の靴にべっとりと。▼前任地で会堂建築した時、床を土足にするか否かで議論になった。靴で礼拝堂に入るのに抵抗を覚えるという人もある。せっかくのバリアフリーだし、年配者や車椅子の人は土足の方が楽だということで、土足派が勝った。▼バリアフリーで土足、開かれた教会が多くなった。結果、開かれた玄関から、いろんなものが吹き込み、持ち込まれる。靴底に付いた犬の糞までも。仕方がない。▼神聖な会堂が汚れたと躓く人が出ないように夜の間に数時間かけ、床掃除をした。掃除しか他に打つ手はない。

【4641号】クリスマスメッセージ

ヨハネによる福音書3章16~21節 愛の派遣 小林克哉 *独り子をお与えになられる犠牲こそが 今からおよそ二千年前、ユダヤのベツレヘムの家畜小屋でイエス・キリストはお生まれになられました。御言葉は、クリスマスとは「神が御子を世に遣わされた」ことだと告げています。滅びに向かう世を救うため、神が御子を世に派遣されたことこそ、クリスマスという出来事の真相なのです。 ある時、お子さんが病気になっている方が私に言われました。「代われるものなら、代わってやりたい」。それが親の心でしょう。もしわが子を犠牲にしなければならないとしたなら、それはわが身を犠牲にすること以上に辛く厳しいことです。親と子を結ぶ愛の絆が深ければ深いほど、強ければ強いほど、そうなのではないでしょうか。 神は永遠において父であり、子であり、聖霊であられるお方です。ご自身において完全な交わりをお持ちになっておられま……

【4640号】閉塞感を打破して

2007年12月8日
あるキリスト教ジャーナリズムの統計発表によると教勢の低下等に伴う教会の多くが閉塞感を招いていることと、その要因ベスト8を挙げていた。 ①信仰の弱体化。②教職の交代と無牧。③社会、環境の影響。④教会の体質の問題。⑤教職の質の問題。⑥高齢化。⑦霊性の低下。⑧社会との遊離、乖離。 さらに閉塞感をもたらす「減少」の現象ベスト6を列挙していた。 ①新来者。②青年。③教会学校。④受洗者。⑤礼拝者。⑥献金額。 これらはどこの教会でも共通している問題であろう。「クリスチャン情報ブック二〇〇八」によると全国のプロテスタント教会、伝道所は前年より五九増加し、初めて八千の大台を超えたものの教勢は低下、この減少ベスト6に歯止めがかからないことが報ぜられていた。 わが教団も傾向を同じくしているであろう。しかし、だからといって閉塞感を感ずるというのは別問題だろう。昔から教会は閉塞感を感じる只中で、福音の真理……

【4640号】人ひととき 三野慶仁(さんのよしひと)さん

好きな言葉は、「悔い改め」「あしたのために」「楽しい生活」「共に生きる」。嫌いな言葉は、「後悔」「あなたのため」「やればできる」。 紆余曲折を経て九〇年に神学校を卒業し、日本福音ルーテル教会の牧師となり、〇四年に教団に移ったが、牧師としての生活も紆余曲折だった。 岡山時代、心臓病が悪く、教会員の医師から「あと五年の命と思ったほうがよい」と言われたが、予測は幸いにも外れた。釜ヶ崎で本田哲朗神父と出会い、自分がキリスト教の信仰に惹かれていたのは、メタノイア(悔い改め)であったことに改めて気づかされる。「あした」を見つめて精一杯生き、「後悔」はしない。「あなたのため」でなく、「共に生きる」労苦を味わい「やってもできない」事実に直面しながらも、それを超えた「楽しさ」に生きる。イエス様もそのために来られたと信じる。これがからだに染み渡り、今に至る信仰生活の基盤となった。 松山では、精神障害者小……

【4640号】お知らせ

★在日・日・韓キリスト青年共同研修プログラム/時=08年2月25日(月)~3月1日(土)/所=韓国(ソウルおよびその周辺)/内容=①日本軍「慰安婦」問題より学ぶ②北朝鮮と韓国の分断の痛みを知り、統一にむけた動きに学ぶ/参加費=2万円(韓国の航空代金は自己負担、参加費・交通費共に補助あり)/主催・問合せ=日本キリスト教協議会(NCC)関西青年協議会、担当:小笠原TEL090-4296-3179、e-mail:oga-503@angel.interq.or.jp

【4640号】本所緑星教会バザー

本所緑星教会では、数十年にわたり、秋にバザーを開催してきた。収益はこれまですべて対外献金となる。今年(九月三〇日開催)は、「中越沖地震被災者救援」「日韓アジア基金・日本(カンボジアの子どもたちに学校を)」の二箇所に送られる。 このバザー、教会員の高齢化などにより、年々担い手が少なくなってきている。そんな中で、考えられたのが地域の方々が参加する企画であった。昨年より、教会最寄り駅の一つ「JR錦糸町駅」近くのインド・バングラデシュカレー屋の「バスモティ」(店名)の屋台が出るようになった。写真の中央は店長のソヨド・ヌルル・アミンさんである。 アミンさんはイスラム教徒で、京成線の「お花茶屋」近くにあるモスクで礼拝をささげている。キリスト教会のバザーにイスラム教徒が参加すると地域では評判になり、多くの方々がバザーにやってくるようになった。ある方は、「キリスト教国アメリカはイスラムと仲が悪いが、本……

【4640号】牧師のパートナー

全国教会婦人会連合 牧師夫人研究委員会 日本宣教の一端を担うべく 横山 利江 (牧師夫人研究委員会委員) 「歴史と概要」 二〇〇五年八月、四国松山で開催された「第十五回全国牧師夫人の会」が盛会のうちに終わろうとした時、一人の夫人が声を上げた。「これから日本の伝道を担う若い牧師の家庭の為に提案したいのです。牧師館は教会の敷地から離してほしい。牧師家庭のプライバシーに理解と配慮をお願いしたいのです」それはご自分の経験からくる切なる訴えであった。 「牧師夫人研究委員会」発足の歴史に触れる時、実にこの松山での一夫人の発言こそはそのスタートの出来事と重なるのである。 一九六七年五月青山学院で開かれた「全国婦人集会」の折、二人の牧師夫人が「私の訴え」としてその生活の実態を話された。牧師夫人の置かれている状況、抱えている問題を直接聞いた多くの方々は衝撃を受けこのことを契機に一九七○年……

【4640号】消息

妹尾活夫氏(隠退教師) 九月四日、逝去。九三歳。愛知県に生まれる。一九三九年関西学院大学神学部卒業後、大阪八幡屋教会に赴任。その後廿日市、広島南部教会を牧会し、五八年から六〇年まで関西学院大学教務教師、七六年まで東梅田教会、八二年から八九年まで御影教会牧師を務め、九〇年、隠退した。遺族は息の正和さん。 加藤 照氏(隠退教師) 十月十一日、逝去。九七歳。東京都に生まれる。一九四一年青山学院大学神学部女子部卒業後、阿佐ヶ谷教会に赴任。八一年まで同教会伝道師を務め、隠退した。

【4640号】教区コラム 大阪教区

主にある一致と前進のために 向井希夫 大阪教区では今年度、総会準備委員会が推薦した開会礼拝説教者を四月度常置委員会で「ふさわしくない」と否決してしまいました。しかし、新しく総会で選ばれた常置委員会は、その誤りを認め、当該教師に謝罪する決議をしました。わたしたちは謝罪文で「信仰の在り方を軽々しく評価したり、断定することが、どれほど主に対して罪深く、人に対して愛に欠けることであるかを心に刻み、物事を判断する際には断じて人間存在を軽んじることのないよう、留意してまいります」とのべ、新しい会議の在り方を模索しています。 この謝罪を生み出したのは、『「3号議案」の精神』と呼ばれているものです。その精神を継承するために今年度総会で「大阪教区の主にある一致と前進のために」という文章が決議されました。その文章は、途中で「わたしたちは、隣人の労苦を思い、互いを受け入れ合い、対話を深める教区形成を目……

【4640号】「礼拝-今、礼拝を問い直す-」をテーマに 東中国教区・第1回伝道協議会

去る十月八日、岡山教会を会場にして、「東中国教区・第一回伝道協議会」が開催された。テーマは「礼拝-今、礼拝を問い直す-」であった。 協議会の目的は、伝道の中心である私たちの礼拝を見直し、また確認しよう、ということにあった。そのため、午前中に礼拝を行い、午後にはその礼拝をもとにシンポジウムを行なう計画を立てた。 礼拝は、私たち自身の礼拝を客観的に見るために、教団以外の教会に依頼できないだろうかということになった。賛否があることは承知の上で、岡山市内キリスト教連合の仲間で、三年前に開拓伝道を三人から始め、現在平均十五名ほどにまで成長した、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴット教団、津高リバーサイドチャーチの牧一穂教師に依頼したところ、快く引き受けていただけた。 礼拝は、青年たちを中心に、ギターやドラムによる讃美に導かれる形で守られた。同席した子供たちがうれしそうに体を動かしていたことが印象的……
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