教団ニューズレター(KNL)は2011年2月号が通算361号となる英文広報紙である。1965年創刊当初はKyodanという名称で、海外及び在日宣教師向けに教団のニュースを年10回発信していた。やがてKyodan Newsletterとなり、発行責任者である総幹事のもと、現在はKNL編集委員会が年5回発行している。読者対象は、国内の宣教師、在外宣教師と退任宣教師、海外の関係教会及び団体、国内の希望者等で発行部数は550部。A4版6~8頁である。内容は教団からの報告の他、教団新報、教区報支区報や信徒の友誌、教団関係団体・学校等の機関誌から幅広く選択された記事を扱い、オリジナル記事も企画している。新報4709号に掲載された「宣教師からの声番外編ブゼル先生の働き。東義也氏」はKNL記事の日本語原稿である。KNLでは「宣教初期の女性宣教師の働き」というテーマでシリーズ化されてい……
第37総会期第1回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が、1月26日(水)教団会議室で開催された。委員5名全員出席のもと議題に先立って本委員会委員就任に当たってそれぞれの抱負を語り合った。1967年の「韓国三教会との協約」、1984年の「在日大韓基督教会との協約」と進められてきた交わりは、深められ、広げられていることを実感した。
議事1、組織会では、招集者の小橋孝一を前総会期に引き続き委員長に、長山信夫を書記に選任した。
議事2では、今期委員会の方針として小橋委員長は、前総会期の委員会報告を提示し、「在日大韓基督教会と教団との宣教協約に基づき、常議員会のもとに設置され、全員常議員からなる委員会であること、同宣教協約に掲げられた諸課題のうち、在日コリアンの人権に関わる課題を、同教会と教団との宣教協力委員会の協議と方針に従って、担うことを主たる任務とする」こと……
50年前に作成された教団宣教基礎理論を読み解く鍵...
マタイによる福音書5章13節「あなたがたは地の塩である」という御言葉をどのように読まれるでしょうか。主イエスは、「地の塩になれ」と言われたのでしょうか? ここに50年前に作成された教団宣教基本方策と宣教基礎理論を読み解く鍵があるように思います。
伝道に燃える教団 宣教基礎理論
― その問題点と見直しをめぐって ―
講師:宮本義弘先生
(日本基督教団宣教研究所委員長)
入場無料
◎日時 2011年3月5日(土)
午後2時~4時半
◎会場 日本基督教団 鳥居坂教会 2階集会室
(港区六本木5-6-15、℡03-3401-8704)
☆どなたでもご参加ください。
参加ご希望の方はメール又はFAXで
連絡先:電話・FAX 044-969-2024……
小林利夫氏(隠退教師)
10年12月23日、逝去。79歳。福島県に生まれる。'57年日本聖書神学校を卒業、同年角田教会に赴任、'68年より'98年まで横須賀小川町教会を牧会し、03年まで神奈川教区巡回教師を務め、隠退した。遺族は妻・小林二三江さん。
山田 暎氏(隠退教師)
10年12月29日、逝去。74歳。静岡県に生まれる。'59年農村伝道神学校を卒業、同年木造教会に赴任、久万教会、高知教会、佐川教会、丸岡教会を経て、'94年より07年まで唐津教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・山田成子さん。
……
祈りから始まる支え合い 田村 博
南支区は、東京城南地区にある30の教会・伝道所によって組織され、年1回の総会(2月)と2ヶ月に1回の常任委員会のもと、7つの部と2つの委員会が組織され、年間計画が立てられて具体的な活動が展開されています。
支区内各教会は、各部主催の講演会、セミナーなどを通して交流をはかっていますが、5つのブロックに分かれてさらなる交流の活性化に努めようとしています。
新たな試みとしては、合同聖歌隊を支区活動の中での位置づけを明確にしつつさかんにしてゆこうという動きが見られます。昨年秋の伝道講演会では30名を越える聖歌隊が力強く賛美をしました。
また、当支区には世界宣教部があることも特徴的なことでありましょう。現在は、米国改革派教会(RCA)からキスト岡崎エイブラハム・さゆ里宣教師ご夫妻をお迎えして宣教協力をいただいております。昨……
竹前先生を送る 小島誠志(松山番町教会牧師)
大きな人だった。
体格もそうだが、人間の大きさを感じさせる人だった。
たいていの人には押さえどころがある。要所をつかめば全体像が浮び上がってくるような。
しかし、竹前先生はつかみどころのない人だった。
シャープにもの言う人ではなかった。先生の言葉は茫漠としていて、その広さも深さも量りがたいものがあった。そう、ちょうど海のように。
日本基督教団の転換期に、時を得て現れた総幹事だったと思う。
機敏にこまかく対処するような動き方はしない人だった。対症療法みたいなことはしなかった。
ときには動いていないように見えた。
しかし動いていたのだ。森のように。
あの大きなふところにすべての問題を受けとめていたのである。
すべてを受けとめて、大きく舵を切った。
いつもそうだが、事柄が動いたあ……
日本キリスト教海外医療協力会 大江 浩
①.JOCSの源流、そして今日までの歩み
JOCS(1960年創立)は、2010年に創立50周年を迎えました。母団体は1949年に設立された日本キリスト者医科連盟(JCMA)です。その源流は72年前の日中戦争の時代、京都大学YMCAのキリスト者医学生を中心とした中国での難民医療活動に遡ります。
中国難民救済施療団の第1陣(1938年)は学生キリスト者の情熱の証しとして始まり、第2陣(1939年)では全国各地の医科系YMCA関係者を巻き込む活動に広がって行きました。私たちの歴史を貫くものは、戦争に対する贖罪の意識、キリスト者による償いとしてのアジアにおける保健医療協力、保健医療を通じた「みんなで生きる」平和な世界の実現、という理念です。JOCSは教会と共に歩むキリスト者による「祈りと働き」の器です。
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▼野球賭博騒動も冷めないのに、八百長疑惑で大相撲界に激震が走っている。今度ばかりは確定的な証拠が上げられており、いい加減にほっかむりは出来ない状況らしい。▼過去の疑惑報道を通じて、何故八百長が生まれるのか、その手口は、という点については、様々に解説もされている。何しろ八百長業界用語が駆使されている。▼動機や手口が分かっても、根本的な疑問は晴れない。何故、そんなことをするのか。相撲を愛してやまない人たちの筈なのに、何故、それを汚すことが出来るのか、何故、力士としての我が存在を否定することが出来るのか。▼『欲望の赴くままに生活してあざける者たちが現れ、あざけって、こう言います。…ペトロ二3章3~4節』金銭的な欲望だけで相撲への愛はない、誇りもないと言うしかないだろう。▼今後、防止と処罰が課題になってくるが、法律的にどうのという話ではないだろう。相撲協会への愛、力士の矜恃を捨てた者は去るしかない……
ガラテヤの信徒への手紙4章8~20節
雲然俊美
途方に暮れている
パウロはガラテヤの教会の兄弟姉妹に対して、「あなたがたのことで途方に暮れている」(20節)と語りかけました。教会の人たちのことで途方に暮れていると。この手紙を受け取ったガラテヤの教会の人たちはどのような思いでこの言葉を聞いたことでしょうか。
ここでパウロが途方に暮れているのは、かつてはまことの神を知らず、他の神々に奴隷として仕えていたガラテヤの人たちが、せっかくまことの神の御救いにあずかりながら、また逆戻りして、無力で頼りにならない諸霊の奴隷として仕えようとしている(8節以下)ということが原因でありました。
せっかく一人ひとりの内に福音が根付き、その成長が期待されていたのに、またもや逆戻りしてしまった。そこでパウロは言うのです。「わたしの子どもたち、キリストがあなたがたの内……
第37総会期第1回常議員会(12月20~21日)において『救援対策基金』の設置に関する件が可決されました。この基金は諸教区内に大規模な自然災害が起こった時に備えて設置したもので、災害発生時の初動の救援金に充てられます。
この救援基金の運用規定も定められました。いま、その主たる内容を記すと次のとおりです。
・このたび設置された『救援対策基金』の資金は教団の『救援対策引当預金』に置くこと。
・災害発生後、直ちに総幹事が総責任者となり、対策委員会を立ち上げる。なお、委員の選任は総幹事が当たること。
・大規模自然災害が起こった際、直ちに総幹事は当該教区との窓口となって被災状況を把握し、救援対策委員会に諮って救援金の額を早急に決めて執行すること。
・この基金には阪神淡路大震災救援金(「第2次募金」といわれてきた)の内の役割を終えたものの中からの600……