「教会の共育と教育」について学ぶ
2月20・21日、「教区教育担当者会」が4年ぶりに開催された。各教区から15名の参加者を得た。初日は蒔田教会を会場に、開会礼拝の後、古谷正仁牧師(蒔田教会、日本聖書神学校教授)により「教会の共育と教育」と題して講演がなされた。古谷牧師は自身のアメリカ留学や牧会経験を踏まえて教会学校における「共育」の意義と重要性を語られ、大人を完成形とする「上からの教育」であったアメリカの教会教育が、共同体の中で大人と子どもが共に育つことを目指す「共育」に変遷していった経緯や、日本においても奥田和弘氏によって「繁栄のための教育」や「成功のための教育」を目指す現代の教育姿勢に対し「人間の弱さを知る教育」を目指すキリスト教「共育」が提唱されてきたことなどを紹介された。
質疑応答の後、各教区教育担当者から教区報告がなされ、さらに4分団に分かれて発題をもとに話し合い、各地区の様子や課題などを共有した。教育会館(旧会堂)で夕食をとり、全体会を行って一日目を終了した。
二日目は青山学院横浜英和中学高等学校を見学した。150段もの階段を登って高台の学校に着くと、伊藤智宗教主任の案内でブリテンホールの朝の礼拝に出席した。嶋田順好理事長と小久保光世校長の挨拶、動画による学校紹介の後、小久保校長の案内で永井記念歴史展示室を見学し、さら2班に分かれて礼拝堂と中高の聖書授業を見学した。
マカスリン大会議室では1957年から続くという学校給食を美味しくいただき、最後は会議室で嶋田理事長、小久保校長を交えて全体会を行った。小久保校長はコロナ禍でのオンライン礼拝が生徒や保護者の心の支えになったと語られ、嶋田理事長はユーモアを交えつつ教会とキリスト教学校のつながりを如何にして深めることができるかを模索する熱い思いを語られた。
二日間を通じ「教会の共育と教育」について学び知る充実した会であった。
(三ツ本武仁報)