I Love Taiwan Mission 2024年7月4日〜19日
5名の青年をボランティアとして派遣
台湾基督長老教会(PCT)青年委員会主催の I Love Taiwan Mission(ILT)が開催され、教団の台湾協約委員会から5名の青年を派遣した。日本以外に、カナダ、アメリカ、韓国、ニュージーランドとインドの教会から合わせて23名、PCT受入青年が37名、計60名が集った。
今年のテーマは「目標を目指してひたすら走る」(フィリピ3・13)。初めの3日間は新北市崇光高校にて、オリエンテーションを行い、その後、10日間、青年たちはボランティアとして台湾各地の教会へ派遣された。派遣後、新竹聖書学院に集まり3日間の報告会を行った。
教団から派遣した5名の青年は、台北中会の士林教会に1名、台中中会の復興教会へ2名、排湾中会のKazangiljan(佳義)教会に1名、Ciul-aku(長楽)教会とDr-akki(牡林)教会へ1名が派遣された。
今回も出発前にオンラインでオリエンテーションを行い、台湾と日本の歴史、両教会の成り立ちや文化について参加者で分担して調べ発表した。また在日大韓基督教会(KCCJ)からの参加者も与えられたため、KCCJについても学んだ。他、出発前まで参加者同士で連絡を頻繁に取り合い、日本や教団の紹介、派遣教会でのサマーキャンプの準備をした。
帰国後はオンラインで報告会を行い、台湾での出会いと学びを分かち合う時がもたれた。
以下、参加者の報告書の抜粋を紹介する。(廣中佳実報)
西嶋莉里 《御影教会》
私は排湾中会の佳義教会に台湾とニュージーランドの青年と一緒に派遣されました。
私は中国語ができず、英語、ジェスチャーや翻訳機を駆使してコミュニケーションをとっていました。サマーキャンプでは子どもたちとダンス、ゲームなどを通して聖書の話を深めました。キャンプ期間中には毎日、ILTタイムという時間が設けられ、私は折り紙やけん玉を紹介しました。
今回のILTで韓国参加者と出会い、本当に大切な友人になりました。お別れの前日には夜遅くまで一緒に過ごし、日本語で「ともだち!」と伝えてくれて、とても感動しました。
来島真衣 《東調布教会》
私の派遣された士林教会は老若男女が集うパワフルで、誰でも優しく受け入れてくれる素敵な教会でした。
サマーキャンプでは、支援が必要な子どもがいたり、言葉の壁があったりして、はじめは戸惑いました。しかし、諦めずにチームで協力したり、翻訳機を使ったり、何より笑顔とジェスチャーでコミュニケーションをとると、少しずつ信頼関係を築くことができました。キャンプ終了後に、教会青年たちと担当した子どもの成長を分かち合う時間や、自身の能登半島でのボランティア経験や、台湾花蓮地震の状況を共有する時間がとても有意義でした。
帰国後すぐ、ホストファミリーと荻窪の東京台湾教会で再会することができ、台湾と日本の近さを実感しました。
李耕守 《上賀茂教会》
ILTに参加する前、私は台湾の歴史的背景や文化、日本で生活する人々とどう違うのか、何も知りませんでした。しかし、ILTの存在を知り、参加を決めてから台湾を知っていく中で、関心を持つようになり、なぜ今まで何も知らなかったのだろうと不思議に感じるほどになりました。
今回の滞在中、台湾のあらゆるところから日本が感じられました。歴史を振り返ると、台湾は、日本の植民地下にあった場所でした。台湾の主要な駅はどれも、東京駅に似た設計、建設がされていました。また、商店街、町に建つ建物も植民地当時から残るものがたくさんありました。日本の姿が沢山残る台湾と比べて、日本に住む者はどれほど台湾を感じて生活しているのだろうと思わされました。
ILTプログラムの閉会礼拝で、John McC-all牧師から “We love because God first lo-ves us”というメッセージが与えられました。生まれる前から神様が私たちをずっと愛してくださり、だからこそ他者をも愛すことのできるのだというメッセージから台湾と日本の共生の姿勢を教えられました。
榎本光太 《甲西教会》
私が派遣されたのは、台中にある復興教会で、私を含め日本、韓国、インドからの4名の参加者を迎えてくださいました。そこで10日間滞在し、3日間のサマーキャンプの奉仕をしました。
サマーキャンプの参加者はクリスチャンでない子どもがほとんどでした。ある保護者にきくと、この教会には子どもが安心して集える場があり、台湾語も教えてくれるから信頼していて、友達も誘って来ていると教えてくださいました。ここは普段からクリスチャンではない親子との関わりがあり、地域に開かれた教会でした。また、教会が台湾のアイデンティティを語り継いでいることに意味深さと主の偉大な業を感じました。
私たちが台湾に到着する前から、PCTや復興教会のみなさんが長い時間をかけてプログラムを用意し、時間を割いてくださったことに、非常に感動しました。それは、台湾人が日本を好きだからとか台湾がおもてなしの国だからではなく、彼らが主から愛されているからだと信じます。私にできたのはそれをただ受け取ることだけでした。まさに主からの無限の愛を受けているように。彼らには感謝の言葉しかありません。彼らと同じようにその愛を隣人と分かち合うことができるようにと祈ります。