「教師論」について協議会を開催
第12回(臨時)常議員会が8月30日、常議員27名が出席して行われ2つの議案を審議した。
第43回教団総会推薦議員の内1名、宣教協力学校協議会からの議員が教団の信徒ではなかったことを受けて、デイビッド・リーディ宣教師(青山学院大学)に変更することを承認した。また、「第42回教団総会議事録」を議事録精査委員会の報告を受けた上で承認した。
常議員会の後、陪席者が加わり、7月の第11回常議員会に教師養成制度検討委員会から提出された「教規から導き出される日本基督教団の教師論」について、理解を深めるための協議会が行われた。冒頭、菅原力委員長が、提出に至る背景について説明した。第37総会期(2011年)から2総会期にわたって「教師養成制度検討会議」が審議して答申書をまとめ、第39総会期に設置された「教師養成制度検討委員会」が、神学校を訪問しつつ検討を重ねる中で「教団の教師論」を明確にすることの重要性を受け止めるに至り、取り組んで来たことを振り返った。
雲然俊美議長は、10月の常議員会で内容を協議し、「これを確定し、公にする」ことを諮り、取り扱いは第43総会期の常議員会に申し送るとの見通しを述べた。この件について、「常議員会で承認すれば公になるのか、総会で決議する必要はないのか」との問いが出された。雲然議長は、「教規の範囲を出るものではないため、常議員会の承認のみで公にできる」と述べた他、菅原委員長は、「次期常議員会で、総会で決議すべきということになれば総会の議題になる可能性はある」と述べた。また、「導き出される」ということが教規の解釈に当たらないのかとの問いがあり、「解釈ではなく、教規の手引き」との意見がある一方、「広い意味での解釈と受け止めるべき」との意見があった。
その他、この教師論が何らかの拘束性を持つことを危惧し、前文にどのような性質のものなのかを明記すべきとの意見があった。
(新報編集部報)