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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5023号】▼︎教師継続教育研修会・教師委員会▲︎(2面)

2024年9月28日

現場から離れ、霊的な養いと励ましを受ける

 2024年度の教師継続教育研修会が7月30日〜8月1日、関西セミナーハウスを会場にして行われた。参加は16名。主題は「説教と牧会」で、講師は越川弘英氏(同志社大学名誉教授)と小泉健氏(東京神学大学教授)。

 越川氏は、広義における牧会は、教会形成に関わる全ての働きを含み、説教の働きはその一つであると述べ、「牧会的説教」の重要性を説いた。その一つの試みとして「オールインワン説教」、「一書説教」を紹介した。「オールインワン説教」とは創造から終末までの歴史を通してキリスト教信仰を概論的に説教するもので、「一書説教」はイザヤ書やパウロ書簡など一書まるごと概説的に講解説教することである。いずれも会衆のキリスト教信仰と聖書全体に対する理解を深めるのが狙いである。

 小泉氏は「説教と牧会はどちらも神の言葉に仕える働きである」と述べ、それぞれについて多角的に解説した。説教について、バルトを引用しつつ「神の言葉は『説教』『聖書』『イエス・キリスト』の三つのかたちがあるが、『説教→聖書→イエス・キリスト』という順番が重要である」と述べた。なぜなら「説教」は会衆に最も距離が近く、「説教」を通じて「聖書」を理解し、「聖書」を理解することで「イエス・キリスト」を知ることにつながるからだという。牧会は「(悩みの中にある)個人に対して神の言葉を伝達することだ」(トゥルナイゼン)と語り、牧者は「断絶」を超えて神の領域に対象者を同伴することが求められている、と述べた。

 分団は二つの講演に関する感想だけでなく、参加者の献身に至るまでの証しや牧会現場における様々な悩みなどを語り合う豊かな時間となった。

 牧会講話は森里信生氏(隠退教師)が牧会における恵みと苦労について語った。

 本研修会は「教師の継続教育」という教団的機能を担う一方で、教師たちが現場から離れ、霊的な養いと励ましを受ける意味も大きい。次年度もさらに多くの参加者が得られるよう努力したい。

(兼清啓司報)


教師委員会

 第7回教師委員会が、7月30〜31日、関西セミナーハウスで開催された教師継続教育研修会の1日目と2日目に行われた。古旗誠委員長による開会祈祷の後、前回議事録の承認、委員長及び事務局の報告が行われた。神学校日の献金について多くがささげられたことは感謝であった。福島純雄委員を派遣している教師養成制度検討委員会と教師委員会が面談をする予定であることが報告された。

 続いて、6月24〜26日にハートピア熱海を会場にして行われた新任教師オリエンテーションの反省がなされた。何より、去年より参加者が1名増えたことは大きな感謝であった。教団の機構説明の部分は、対面で行う部局と録画で説明する部局をもう一度検討することにした。参加者のアンケートでは「牧会についての実践的な学びを得た」、「豊かな時間だった」、「牧会的な悩みを分かち合うことができた」、「もっと分団の時間を増やして参加者の意見共有を深めた方がよい」、「神学校の垣根を越えて同期が増えたことは喜び」といった声が聞かれた。なお次年度については同じ時期、同じ場所で予定している。

 続いて、教師継続教育研修会について、プログラムの流れや委員の役割について最終的な確認をした。

 最後に、継続審議となっている戒規適用申請について協議した。専門家の意見を聞きつつ議論を進めたが、さらに審議する必要があり継続とした。(尚、8月5日第8回委員会で戒規適用を決定した)。

(兼清啓司報)

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