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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4923号】▼信仰職制委員会▲ 特殊な歴史的事情、再按手はさけるべき

2020年3月28日
特殊な歴史的事情、再按手はさけるべき  第4回信仰職制委員会が、2月18・19日に全委員と秋山徹総幹事、道家紀一担当幹事、担当職員の出席のもと教団会議室にて開催された。  当委員会が常議員会に求めていた阿部洋治教師の按手について、第6回常議員会にて「常議員会として何らかの判断をすること」が適当でないという結論が出された。それを受け、協議の結果、次の通り答申することを承認した。 《諮問》  関東教区常置委員会、および関東教区総会議長東野尚志より 1.教規124条①に「正教師とは、正教師検定試験に合格し、教区総会の議決を経て、按手礼を領したものとする」と規定されています。そこで改めて確認したいのは、このたびの阿部教師の正教師検定試験合格とは、上記教規124条①に言う「正教師とは、正教師検定試験に合格し」までの状態を満たしたものとして解してよろしいでしょうか。 2.上記の理解が正しい……

【4923号】教区議長コラム ♦関東教区♦ 福島 純雄 落ち穂拾い

落ち穂拾い 関東教区議長 福島 純雄  教区活動とは直接関係のない話になるが、今私はルツ記の説教をしている。飢饉を避けてモアブへと避難したナオミではあるが、そこで夫も亡くし二人の息子にも先立たれて、「自分は神様によってうつろにされた」と嘆く。そんなナオミが、全く血のつながりなどない息子の妻ルツとの絆を起点として、空っぽではなくなっていくというのがこの物語であるが、その大切な契機になっているのはルツが落ち穂拾いをすることである。人様がもはや拾いもしない落ち穂を集めて生きていこうとする。それがすべてのスタートなのだ。  私はこの物語を通して、私たちにも落ち穂拾いをするフィールドはどこにでもあるのだと教えられた。それは世の人々が見向きもしない何かを拾う畑である。十字架につけられたイエス・キリストは、家作りが捨ててしまった不要な石であるが、私たちはこの方を要石として拾う者である。イエス様こそ……

【4923号】事務局報

逝去 森分直樹氏(隠退教師)  20年2月11日逝去、78歳。福岡県生まれ。71年関西学院大学大学院卒業。68年より関西学院、八幡浜、別府教会を牧会し、16年隠退。  遺族は妻・森分美和子さん。 原 忠和氏(隠退教師)  20年2月15日逝去、86歳。台湾・台北市生まれ。58年同志社大学大学院卒業。同年より浪花、今治、伊予小松、大津、京都、南大阪、大阪生野教会を牧会し、09年隠退。  遺族は妻・原善子さん。 伊藤盛一氏(隠退教師)  20年2月24日逝去、82歳。石川県生まれ。64年東京聖書学校卒業。同年より桜ヶ丘、如鷲、小松川、男鹿、恵泉教会を牧会し、02年隠退。  遺族は妻・伊藤ミサヲさん。 木原葉子氏(カナダ合同教会在外教師)  20年2月20日逝去、55歳。福岡県生まれ。96年日本聖書神学校卒業。97年より大泉、深川教会、カナダのフレーザーバレー日系人教会、カ……

【4923号】梅花学園の二人の創設者 澤山保羅と成瀬仁蔵 

自治独立の力で開かれた女子教育の新たな道 安田 行秀(梅花学園資料室)  梅花学園の歴史は、山口県から神戸に出てきた一人の青年が、アメリカンボードのD.C.グリーン宣教師と出会ったことから始まります。その青年の名は澤山馬之進といい、1852年(江戸時代)に長州(山口県)吉敷の下級武士の家に生まれ、郷校「憲章館」で中国の古典や武道を学びました。  1866年、澤山が14歳の時に、長州戦争があり澤山は吉敷隊の鼓手として出陣し、その時に近代的装備を持つ長州軍が圧倒的な勝利を収めるのを目の当たりにしました。その時に澤山は洋学を学ぼうと決意します。明治維新が起こった2年後の1870年に、澤山は洋学を学ぶために、兵庫県副知事の内海忠勝(元吉敷隊隊長)を頼って神戸に出てきました。欧米を視察していた内海忠勝は、洋学を修めるためには英語の習得が必要として、神戸で宣教活動をしていたグリーン宣教師を紹……

【4923号】人ひととき 内本 悦子さん 

主は待っておられた 内本 悦子さん   内本さんは、結婚する時に父親からプレゼントされた大正15年発行の文語訳聖書を今でも大切に持っている。その聖書には林幸金とサインがしてある。それは年に一〜二回、大阪から金沢の自宅を訪ねてくれた林牧師が、父に贈ったものだった。林牧師は、内本さんが結婚してからも時々自宅を訪ねて祈ってくれた。  父は洗礼にまでは至らなかったが古い慣習にとらわれず、娘を北陸女学校付属幼稚園(現北陸学院第一幼稚園)に入園させた。そこで初めて内本さんは聖書の御言葉に触れ、讃美歌を歌い、祈ることを知った。昭和16年(1941年)、日本が戦争に突入していく中で、クリスマスに聖誕劇をしたことや旧約聖書のヨナの劇をしたことを今でもよく覚えている。また幼稚園の時に文語訳で覚えたヨハネ伝3章16節は今でも愛唱聖句だ。  結婚し、夫に教会のことを相談したが、我が家は代々日蓮宗だからと言……

【4921・22号】第41総会期 第6回常議員会 按手を巡る答申、再度保留

2020年2月29日
 第6回常議員会が2月3・4日、教団会議室で、常議員30名中28名が出席して行われた。  総幹事報告で秋山徹総幹事は、「全国伝道推進献金」が1月末で101万3009円となっていることを報告した。また、「東京オリンピック選手村の多宗教センターの運営に、日本キリスト教連合の議長教団として協力することになった」と報告したことに対しては、東日本大震災の被災を祈りの課題として共有できるような関わり方を求める意見があった。  熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会の報告では、横山良樹委員長が、2教会(竹田教会、別府野口教会)の支援を残すのみとなったことを報告した。  東日本大震災救援対策継続事業委員会の報告では、道家紀一総務幹事が、貸出・返済・残高表を提示し、約4億円の貸出を行い、現在の残高が、9018万2041円であることを報告した。  2018年諸災害救援対策委員会の報……

【4921・22号】第41総会期 第6回常議員会 伝道対策機構改定 変更条項、組織図等を提示

 久世そらち教団機構改定検討小委員長は、「協議の概要」で機構改定の目的を教団財政の将来的危機に向けての緊急対策と明示し、教団の経費削減は各教会の負担金減となり、教会の維持と成長を導き、伝道に資すると改定検討作業の道筋を示した。  小委員会は経費削減に向けて具体的なシミュレーションを行い、これまでの協議・試算結果を「教団総会議員数の変更に伴う経費の見通し」、「現行教規の条項と変更案の対照表」、「機構図案」、「機構改定に伴う事業活動の歳入歳出試算イメージ」等の資料で表示しつつ報告を行った。  まず教団総会費用を見直し、総会議員数を現行の400名から216名(教職100名・信徒100名・推薦議員16名)とし、教会の会議を教会で開催する意義をも重視しつつ会場を教会に変更すると、教団負担経費を1560万円削減して2240万円の出費を680万円に抑えられると算出。総会期中の活動も、常議員数……

【4921・22号】第41総会期 第6回常議員会 出版局関連 赤字を直視しつつ文書伝道の使命を

 二日目午前の議事は、出版局関連の報告に多くの時間が割かれた。  まず山北宣久出版局理事長が現状を報告。2014年度より赤字が続いていること、その相当を人件費が占めていること、赤字額の3000万円台から1000万円台への圧縮に取り組んでいること、また出版局の課題への対策としてプロジェクトチームを組織したこと等を述べた。その上で「受洗者の減少と教勢の低下という現状があるからこそ、赤字を直視しつつも文書伝道の使命を果たしていきたい。出版局の士気は衰えていない」と述べ、また3億円ほどにのぼる既刊の在庫には良書が多数あることから購入・活用を呼びかけた。  飯光局長代行は、未払い印税(約1300万円)の解消と、年間約900万円を要する倉庫費の圧縮に取り組んでいることを報告した。その上で、出版局発足時に託された「信徒の養い・教職の学び・社会への発信」という使命に企業体の出版社とは異なる、あ……

【4921・22号】荒野の声

 主の年2020年を迎えた。教団で「問題」となっている「2030年」まで10年だ。しかし、思い返せば数年前、「2020年には財政が行き詰まる」と言われていた。2030年になれば「2040年問題」を論じていることだろう。▼教会が世にある以上、教勢が低下している時も拡大している時も、常に問題はある。それを危機的状況として認識しやすいかどうかにおいて差があるだけだ。▼それ故、どのような時にも、問題が無いかのように振舞い、現状に安逸とすることは出来ない。問題に早急に取り組むことをせず、根拠のない希望を語る時、聞き心地の良い言葉を語って他人からの評価を得る偽預言者のようになってしまう。一方で、問題を強調し、現状を嘆くべきではない。人間が思い描く理想的解決をもたらそうとして危機を喧伝する時、煽動する言葉によって他人からの支持を得るデマゴーグのようになってしまう。▼どちらにも傾かずに、「待ちつつ急ぎつつ……

【4921・22号】▼「牧会者とその家族のための相談室」ミーティング・委員会▲相談員とのミーティングを開催

 1月29・30日、第3回「牧会者とその家族のための相談室」ミーティング・委員会を開催した。  「相談室」第一の活動として、「牧会者とその家族のための相談電話」がある。電話相談には豊かな経験を持った信徒たちが、ボランティアで、窓口となって対応している。そのため、企画運営等を行う委員会を開催するだけでなく、相談員とのミーティングを行っている。  ミーティングは、守秘義務を厳守する中で、寄せられた相談内容について話し合い、精神科医・臨床心理士等のアドヴァイスを受けながら、課題や相談の対応について話し合うものである。また、相談員は重い相談を聴き、精神的な重圧も受けるので、そのサポートの意味もある。さらに、毎回、学びの時を持ち、より良い対応ができるように努力している。  2019年3月4日から相談電話が開始された。毎週月曜日10時から、昼の休憩を1時間取り、16時まで相談を受け付……
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