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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4936・37号】戸田伊助牧師  泣き叫ぶ者と共に生きた牧者 うふざと伝道所牧師・(社)さふらん会理事長 島 しづ子

2020年10月31日
泣き叫ぶ者と共に生きた牧者 うふざと伝道所牧師・(社)さふらん会理事長 島 しづ子 戸田伊助牧師(1925年、会津高田生)が8月27日敗血症にて95歳で逝去されました。2009年から入所したシルバーホーム「まきば」の施設長、小田部正一教師の司式により8月29日葬儀が行われました。 熊本坪井教会、蕃山町教会を経て、名古屋教会で1963年から2002年まで39年間伝道牧会の後、隠退。その間1971年から1973年11月まで中部教区総会議長、1973年から1978年まで3期6年教団総会議長を歴任。中部教区に「障がい者と教会」委員会の創設を発議して実現。1970年代、名古屋教会幼稚園で知的障がいのある子どもたちとの関わりが生まれ、「共に生きる会」が発足。養護学校卒業後も「名古屋教会の作業所に通いたい」との親子の祈りに応えて、1983年、無認可の「さふらん生活学園」を創設。社会福祉法人となった……

【4936・37号】教区総会報告3 関東・兵庫・神奈川 工夫を凝らして、すべての教区で総会開催

関東教区  教会負担金10%減額 第70回関東教区総会が8月31日締め切りの書面決議において開催された。 当初、教区総会の開催は5月27・28日の日程を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、先ず4月24日締め切りで、第69総会期議員に対して、①第70回関東教区総会の延長、②2020年度春季准允式の執行、③2020年度教区教会負担金割賦案・予算案に関する件、④2020年度教区教会負担金減額に関する件、⑤2020年度ナルドの壺献金推進に関する件につき書面決議を行い、258名中210名の行使権の執行によって、それぞれ賛成多数で可決された。 これにより准允式が6月4日常置委員会(大宮教会)、6月13日臨時常任常置委員会(新潟教会)で、県をまたいでの移動を避け、2か所に分かれて滞りなく行われた。 教会負担金の10%減額を新型コロナ禍対策として実施し、また教師謝儀互助も実行した。……

【4936・37号】事務局報

逝去 笹田 実(無任所教師) 20年5月28日逝去、86歳。兵庫県生まれ。58年同志社大学大学院卒業。同年より小俣、奈井江中部、八軒教会を牧会。遺族は息・笹田義生さん。 三輪愛博(無任所教師) 20年7月21日逝去、71歳。三重県生まれ。81年ベルリン神学大学卒業。82年より牧ノ原やまばと学園に務め、榛原教会を牧会。遺族は妻・Mar-garete Miwaさん。 横田満朗(無任所教師) 20年8月18日逝去、85歳。群馬県生まれ。65年同志社大学卒業。同年より能登川、沼田、四條町、矢板教会を牧会し11年隠退、16年復帰し、矢板教会を牧会。遺族は息・横田眞人さん。 大園陸郎(隠退教師) 20年8月22日逝去、93歳。福岡県生まれ。57年日本聖書神学校卒業。同年より池袋西、倶知安、小樽聖十字、小倉東篠崎教会を牧会し、99年隠退。遺族は妻・大園ユキさん。 倉橋 崇(隠退教師) ……

【4936・37号】教区青年担当者会・教育委員会 各教区青年担当者、オンラインで初会合

9月7日、教区青年担当者会がズームを用いて開催された。画面上ではあるが32名が全国より一堂に会した。 増田将平委員長による開会祈祷のあと、「スマホでできる動画伝道ワークショップ」主催者の片岡賢蔵氏とSCF青年の久保島結希氏による発題がなされた。 片岡氏は動画作成や活用方法について、国内外諸教会や神学校の映像を紹介しながらわかりやすく話した。久保島氏はSCFの活動を通して、実際に集まれないもどかしさを抱えつつ、なんとか活動を持って参加者とつながりをもつ様子を話した。教会に通う青年たちがコロナ禍の教会のあり方をクールに、しかし真剣に見つめていたことも伝えられた。オンラインを用いたコミュニケーションがいっそう身近なこの頃ではあるが、不完全な部分があることを認識したうえで、より丁寧かつ細やかな対応が必要なことも分かち合われた。 続いて各教区の参加者から、教区における青年の位置づけや課題が挙げ……

【4936・37号】教区議長コラム 大阪教区 有澤慎一

大阪教区  有澤慎一(大阪教区議長) 大阪教区は和歌山、奈良、大阪の3つの地域からなり、139教会・伝道所があります。 比較的経済的にも自立できていた教会が多かったのですが、高齢化が進み、礼拝出席者も減っています。礼拝出席者が20名以下の教会が60%を超えるようになりました。教区の互助制度がありますが、十分なものではありません。経済的に厳しい教会がどんどん増え、近い将来、牧師を招聘することが難しくなるのではないかと不安を抱えている教会がたくさんあります。多くの教師が複数の仕事をして、生活費をかせいでいます。 大阪教区は他の教区に比べて、地区制が十分に機能していません。私は地区制を活性化させ、近隣教会での協力関係を強めていきたいと願っています。どうやって教区の中に、いろんな協力関係をつくっていくか、教区宣教部委員会や常置委員会などで話し合いを重ねてきました。地区制を今よりも活性化させ……

【4936・37号】予算決算委員会 第2次補正予算案、21年度予算案を承認

第6回予算決算委員会は、本来ならば9月24・25日に予定されていた第2回全国財務委員長会議を挟んでの開催であったが、新型コロナウイルス感染リスク防止により、財務委員長会議が中止となり、9月25日にリモート会議にて開催した。 秋山徹総幹事並びに道家紀一総務幹事、大三島義孝財務幹事よりそれぞれ報告を受けた後、2020年度補正予算案に関する件を取り扱った。2020年度第2次補正予算全体の事業活動収入は、教区負担金を新型コロナウイルスの影響を考慮し10%減(2417万6600円減額)としたため、合計2億7753万8400円。事業活動支出は、教団の会議がオンラインでなされており、また海外渡航規制がなされ出張等もないため、委員会費を全体として60%減とした。委員会費等の減少額は、2020年度実行予算と比較して「総会関係費」(1316万7000円減)、「宣教研究所費」(600万円減)、「宣教関係費……

【4936・37号】第60回「キリスト教教育主事」 認定試験公告

第60回(2021年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。 *今回、新型コロナウイルス感染状況を鑑み、試験会場での実施を中止しました。 筆記試験をレポート試験に、会場での面接をオンライン面接に変更して実施いたします。 ◆受験願書提出期限 2020年12月14日(月) (提出物1〜7を教区に提出) ◆レポート提出期限 2021年2月5日(金) (試験科目イのレポート・教団教育委員会に提出) ◆論文提出期限 2021年2月5日(金) (試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出) ◆面接試験日時 2021年3月5日(金) 午前10時〜 オンラインによる面接試験 ◆試験科目 イ.レポート試験 日本基督教団教憲、教規および諸規則についてのレポート(メール提出可) *提出期限1週間前、2021年1月29日(金)……

【4936・37号】教区議長会議 教区負担金の減額を要望

9月18日、オンラインで、今総会期第2回目の教区議長会議を開催した。出席者は、教団三役のほか教区議長16名(内2教区は副議長が代理出席、沖縄教区議長は欠席)で、宇田真予算決算委員長、服部能幸監査委員、教団幹事5名が陪席した。 まず、第1回教区議長会議(6月12日開催)に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大による影響とその対応について、各教区から報告がなされた。報告では、ほぼ全教区より、教区内の教会・伝道所においてコロナ禍の影響が大きいこと、その対応として、負担金減免の実施、緊急謝儀互助の実施、貸出制度の設置といった財政支援をしているほか、コロナ禍対策部署の設置といった取り組みをしていることが報告された。 また、教団に対しては、ほぼ全ての教区より、負担金の減免(減額)を求める意見が出された。それに対して宇田予算決算委員長は、現在、今年度第2次補正予算案を検討中であり、各教区からの……

【4936・37号】人ひととき 春成紀代枝さん クリスチャン教師たちとの出会いによって

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネによる福音書3章16節)の御言葉を愛し、信仰の生涯を歩んできた。「春成酒造」の趣ある看板と伝統ある造り酒屋の中に自宅がある。まるでよい酒をじっくり醸成してきたかのように、10代の頃から80代の今日まで、信仰の生涯を一歩ずつ歩んで来た。 七尾幼稚園に入園し、クリスチャンの教師に出会ったことがキリスト教との最初の出会い。その後、父親の恩師のおかげで七尾から金沢に下宿をし、北陸学院中学校に入学したことがキリスト教との二度目の出会いである。 北陸学院中学校では、YWCAの女性教師をはじめ、信仰者である教師たちに憧れた。アルトハウス先生は、直接下宿先にたずねて来られ、神様のお話をしてくださった。加藤常昭先生をはじめ、牧師たちから聖書の授業を受けた。 教師たち……

【4936・37号】最大の小規模教会

札幌北部教会の年間予算は約 一千万円。うち牧師に関わる支出が8割を超える。招聘時の「謝儀は北海教区謝儀基準による」との条件を忠実に履行しているからだ。教区負担金は多い年は百万円を超えるが、支えあう当然の負担と受けとめ議論になることはない。経常会計に余裕は全くなく実質赤字決算が続いているが、経常外の会堂献金や対外献金(教区活動資金や他教会支援、災害支援など)にも年間百数十万円が献げられる。 現住陪餐会員は50名ほどだが夫婦の会員が多いので「財布」の数は40を切る。半数以上が年金収入のみの高齢者で、とくに富裕な会員もいない。 何年か前、北海教区のデータを分析してみた。当時、教区内の教会は「50名以上」「40名以下」の二群に分かれ、一人あたりの負担額は明らかに後者のほうが大きかった。札幌北部教会は50名以上だが負担額は小規模教会なみ。「最大の小規模教会だ」と一同胸を張った。 今……
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