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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4944・45号】部落解放センター運営委員会

2021年2月27日
置かれた意味を問い続けて 第7回運営委員会を1月28日、ズームを利用し開催した。運営委員15名の出席と10名の陪席。 各部門の活動報告は「コロナ禍」での健闘を伺えるものだった。青年ゼミナールはオンラインでの実行委員会を継続し、ゼミ当日に向けて事前学習会も予定している。英字ニュースレターと『良き日のために』編集委員会は、活動委員会が主体的に関わり、発行ペースを維持する。また、「部落解放奨学金」の運用が始まり、給付申請者2名に面接を経て支給を行った。 協議事項では、次期センター主事について検討した。部落解放センターが社会との約束において設立されてから今日まで、主事はその柱となり、縁の下の力持ちとして責任を担ってきた。近年重要性が増してきたエキュメニカルな協働においても、常に動く立場にある。重要性を改めて確認した。その一方で財政的理由からフルタイムの任用への戸惑いもあることを受け止め、当面……

【4944・45号】事務局報

逝去 知花眞康(隠退教師) 20年12月12日逝去、80歳。沖縄県生まれ。67年東京神学大学大学院卒業。同年より真和志、首里、与勝教会を牧会し、11年隠退。遺族は妻・知花常代さん。 平井孝次郎(隠退教師) 20年12月27日逝去、87歳。宮城県生まれ。96年東北学院大学卒業。同年より石巻山城町、涌谷教会を牧会し、14年隠退。遺族は妻・平井順子さん。 中村 瀞(隠退教師) 21年1月13日逝去、93歳。広島県生まれ。64年農村伝道神学校卒業。同年より西都教会を牧会し、12年隠退。遺族は息・中村哲信さん。 永井義之(無任所教師) 21年1月3日逝去、74歳。福島県生まれ。76年東京神学大学大学院卒業。77年より仙台長町、陸前古川教会を牧会し、東北学院大学に務める。遺族は妻・永井貞子さん。 河野信広(無任所教師) 21年1月14日逝去、62歳。山梨県生まれ。85年東京神学大学……

【4944・45号】オンラインの可能性

毎年行われる「信教の自由を守る2・11札幌集会」の責任を負っているが、今年はオンライン併用で開催することとした。主会場を設定するが、講師にはオンラインで話していただき、それは主会場以外でも直接オンライン視聴できるようにした。 北海道内各地で行われていた2・11集会のいくつかはやはりオンライン開催となった。それによって、参加する側も、複数の集会の中からどれに参加するかを選べる状況が生じている。 コロナ禍で、オンラインの利用が一気に普及した。企業でもリモートワークが日常化している。教団の多くの会合もオンラインで行われるようになった。 オンラインの会合にはもちろん限界もあるが、場所の制約から解放されることの影響は大きい。2・11の場合のように「各地域ごとに集会を行う」ことの意味が薄れてしまったのだ。「全国集会」はおろか世界規模のミーティングさえたやすく実現してしまう。さまざまな運動や活動の……

【4944・45号】人ひととき 荒井忠三郎さん

キリストに生きる 荒井忠三郎さん 戦争が終わって「人生やり直し」との思いから夜学に通っていた荒井忠三郎さんは、年若いクラスメイトから渡された新約聖書を開いて読むようになった。誘われて伝道集会に出席し、キリストを信じる決心へと導かれた。 やがて、伝道チラシを受け取り、聖和教会の礼拝に出席するようになる。昭和29年のイースター、臼井義麿牧師より受洗した。 しばらくして長老に選ばれた荒井さんの自宅兼職場に、臼井牧師が訪ねて来た。工場の広い敷地と周囲の様子を見て言った。「君、ここは伝道に最適だよ。是非、開拓伝道をやり給え」。戸惑いつつも、促されるままに伝道計画書を作成。すぐさま臨時総会が開かれて、伝道所開設となった。 工場倉庫での礼拝。労苦はあったが、伝道の勢いは凄まじいものだった。教会学校も開かれた。ひたすらに福音を宣べ伝えた。 開拓伝道は10数年続いたが、工場の倒産により閉じられる……

【4944・45号】第41総会期第11回常議員会

「日本基督教団の教師論」を可決 第41総会期第11回常議員会が2月8日、オンライン会議で、常議員30名中29名が出席して行われた。 総幹事報告において、秋山徹総幹事は、コロナ禍への対応について報告する中で、「延期した第42回教団総会は、21年10月26〜28日となったが、状況によっては検討の余地も残している。教区選出議員は、7月開催予定の常議員会で承認する」と述べた。また、「教団のメディア戦略」として、専門家に相談しつつ、カナダ合同教会からの伝道指定献金を用いて、スタジオ設置構想の検討を開始したことを報告した。教団三局については、「機構改定、コロナ以降の体制に鑑み、適正な職員の配置数を図って行きたい」と述べた。 質疑応答の中で、教団総会を開催しなかった場合にホテルに払う1千万円前後の違約金について問いがあった。道家紀一総務幹事は、これまでは違約金を決めることはなかったが、コロナ禍で、……

【4944・45号】社会委員会

行政支援が行き届かない人々を支援 第7回社会委員会は、1月26日にズームによるオンライン会議として開催した。森下耕委員長による聖書朗読と開会祈祷の後、前回議事録を承認。担当委員、担当幹事、秋山徹総幹事からの諸報告の中で、特に災害募金について、「2018年諸災害救援対策献金」と「台風19号豪雨緊急救援募金」を2021年3月末で閉じて双方の繰越金を「救援対策基金」に繰り入れることが報告された。 協議では、クリスマス献金をもとに実施している社会福祉施設への援助について取扱い、各教区より推薦された4施設について提出された申請書類を審査し、それぞれの運営状況や支援の必要性などに鑑み、各10万円を送ることを可決した。 また、秋山総幹事からの提案で、コロナ禍の中で社会委員会として教会のみならず社会の課題に対してなし得る働きについて協議し、各教区社会委員会を通して行政支援が行き届かない外国人労働者や……

【4944・45号】東日本大震災から10年を迎えて

「あのことがあって今がある」 教団総会議長、越谷教会牧師 石橋 秀雄 2011年3月14日、石巻に入った。凄まじい津波に破壊され、ヘドロで埋まった地に立ち、衝撃を受け言葉を失ってトボトボ歩く心に「わたしたちの助けは、天地を造られた主の御名にある」(詩編124・8)との御言葉が示された。この御言葉を掲げて、直ちに「東日本大震災」の議長メッセージを書き、さらに、この御言葉を掲げて東日本大震災災害救援基本方針を定めて活動して来た。 大震災発生後の最初のイースターを迎えることになるが、その前の日の23日のことは忘れられない。23日は「土曜日のキリスト」だ。死んで墓に納められた主イエスを見つめる日だ。この日の朝日新聞の天声人語に被災者を思ってと島田陽子氏の詩「滝」が掲載されていた。 「滝は滝になりたくてなったのではない/…まっさかさまに/落ちて落ちて落ちて/たたきつけられた奈落に/思いがけな……

【4944・45号】伝道委員会

開拓伝道援助金、申請額の6割を援助 第7回委員会は、感染症拡大防止対応として、2月1日、オンライン会議の形式で行った。冒頭、秋山徹総幹事と委員にて教団・常議員会の動静について意見交換した。その後、おもに開拓伝道援助金および建築資金貸出の審査を行った。 開拓伝道援助金については次の5教会・伝道所の申請を受理・審査した。西東京教区・八王子ベテル伝道所(千原創教師)、関東教区・菖蒲教会(東海林昭雄教師)、東中国教区・久世教会(宮本裕子教師)、中部教区・中川ぶどうの木伝道所(尹成奎教師)、沖縄教区・石垣農村伝道所(川﨑正志教師)。審査の結果、開拓伝道援助資金の現状を鑑み、一律、申請額の6割援助を行うこととした。 なお、近年、申請額に対して満額支援ができていない。同資金の原資は「教会創立記念日献金」と「開拓伝道援助献金」となるが、改めて同献金の趣旨を全教団的に訴える必要性を確認した。 建築資……

【4944・45号】教区議長コラム 九州教区 日下部遣志

支え合う中で 九州教区議長 日下部遣志 昨年5月開催予定だった定期総会はコロナの影響により書面による総会となりました。その後も様々な会議や集会が中止や延期、オンライン開催になった1年でした。 当たり前だった総会が如何に貴重な時、場であったか、ボディブローのように効いてきています。九州教区は7県10地区に渡る広域教区です。地区が違えば、年に一度しか顔を合わさない方々もいます。だからこそ一堂に会し、1年の歩みを報告しあい、意見を交わし、開会礼拝、逝去教師追悼礼拝、閉会礼拝でみ言葉に励まされ、各地に戻っていくのです。総会中は奄美地区を支える物産バザーや教師互助のための古本屋が盛況です。沖縄宣教連帯献金などの募金箱も置かれます。休憩時間にはホームレス支援のための1杯100円のコーヒーで一息つきます。もちろん、二晩ある福岡の夜も元気をもらう一時です。 総会という貴重な場。今年も開催は不透明で……

【4942・43号】教団出版局の財政危機と改善に向けて

2021年1月30日
教団出版局の財政危機と改善に向けて 日本キリスト教団出版局は、営利事業を行う教団の一部局ですが、信徒向けのキリスト教書や牧師や研究者のための神学書、讃美歌、「信徒の友」や「こころの友」などの定期刊行物の出版を通して、キリスト教出版業界の中心的な役割を担い、日本の社会全体にキリストの福音を伝える重要な働きを担っています。この出版局の財政状況が年々厳しさを増してきており、ここ数年間は赤字経営の状態が続いています。 出版局の売上高は2000年には7億1000万円余でしたが2015年には3億4000万円に半減し、2019年には3億1000万円余とさらに減少してこの傾向はとまりません。これに対して製造原価や人件費等は大幅な減少をはかることは容易ではなく、最近6年間の当期純利益は、2015年:−1218万6千円、2016年:−651万6千円、2017年:−2355万3千円、2018年:−3843万……
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