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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4574号】消息

2005年3月19日
仲本幸哉氏(隠退牧師) 昨年一二月一七日、逝去。七二歳。大阪府に生まれる。一九五七年、同志社大学神学部大学院修了後、国分教会、住道一粒教会、長浜教会、高石教会を経て、七一年から二〇〇一年まで神戸雲内教会を牧会し、隠退した。遺族は妻の志津江さん。 大石啓三氏(無任所教師) 一月二六日、逝去。七四歳。神奈川県に生まれる。一九六二年、日本聖書神学校卒業後、千葉本町教会に赴任。千葉南教会を開拓し、六四年から九〇年まで二六年間牧会。その後、南房総に於て地域伝道に努めた。遺族は妻の貞子さん。 小泉定夫氏(夜久野教会担任)                                                             一月二七日、逝去。七三歳。栃木県に生まれる。一九五三年、関西農村教化研究所飯盛野伝道学校卒業。八六年から八八年、佐伯教会に赴任し、九五年から夜久野教……

【4574号】教区コラム 四国教区

教区雑感 芦名弘道 准允の教区面接で教団の教師となる志を問われ、「各個教会に仕えることによって全体教会に仕えたい」と答えた。二〇年を経た今も、その思いは変わらない。 ある時、教区の先輩牧師から「教区は各個教会を支える主体である」と聞き、自分の教会への召しと教区の役割が真っ直ぐ繋がった。換言すれば「教区は各個教会のためにある」となろう。 しかし「ために」ということの理解は決して一様ではない。これを教区内諸教会全体の益のためと受け止めれば、教会は他教会のためにという視野を持つこととなり、自己の利害に固執せず、互いに仕え合う中で自らが問い直され、常に新しくされる歩みが必然化する。 それに対し、教区は自分たちのためにあると受け止めれば、自教会の都合の良し悪しで教区を測り、悪ければ都合良くしようと水面下の画策が始まる。それは結局利己主義に他ならない以上、自己を問い直す機会を失い、無自覚……

【4574号】厳しい財政状況の中で 予算・決算委員会

第34総会期の最初の予算決算委員会は二月十日、十一日の両日、昨年十二月の常議員会において選任された七名の委員全員が出席し教団会議室で開催された。 冒頭、総幹事挨拶があり、新委員会が選任された経緯の説明、今期の予算決算委員会に望む事、実務的仕事として厳しい財政状況の中で、さらに教団財政の明確化が進められ、健全化に向かう事が期待されていると述べた。 ついで委員会組織について協議し、互選により委員長に飯塚拓也、書記に池田浩二、常任委員に伊藤瑞男の各氏を決定した。 担当の計良祐時幹事からは最近の事務処理事項について報告があり了承した。 今期の委員会は前33総会期から継続で、各委員が当委員会に関わる事項を分担・検討し、その結果を報告・協議する事を確認した。 具体的には、①会計構造の見直し、②C表の見直し、③二〇〇六年度予算審議、④二〇〇五年度実行予算審議、⑤全国財務委員長会議用の各教区報告……

【4574号】札幌で共同の研修会開催 統一原理問題東京地区連絡会

一月三一日~二月二日、北海道クリスチャンセンターを会場に統一原理問題東京地区連絡会(東京、西東京、関東、神奈川教区)共同研修会が開かれた。 講師は北大の宗教社会学教授である櫻井義秀教授とカウンセラーのパスカル・ズィヴィ氏、札幌「青春を返せ裁判」で統一協会から元信者たちに画期的勝訴判決を勝ち取った郷路征記弁護士の三氏。北海教区の牧師、被害者家族も含め、延一八名参加の研修会となった。 教団の抱えた三つの裁判全てが勝訴となり、一つの山を越えた観のある中での研修会であったが、今回は心に傷を受け、トラウマや被害妄想に悩む被害者の問題が共通話題となった。 この問題に取り組む全国の現場では、かつてのような初期段階ではなく長期にわたってカルト集団に所属した被害者や家族の相談が増える傾向にある。 カルト集団によって、あるいは不適切な介入によって(日本基督教団での相談ではそうした事態が起こらないよう徹……

【4574号】天と地のひびき轟く 『信徒の友』40年の感謝のつどい

『信徒の友』40周年記念感謝会が二月一二日午後一時半から、東京杉並区の阿佐ヶ谷教会で開催された。 二〇〇四年度はこの記念のために、例年の『信徒の友』セミナーに代えて、全国各地(兵庫、岩手、愛媛)で、執筆者たちによる記念講演会を開いてきたが、今回はその最後として「講演とオルガンのつどい」として行われた。 第一部は礼拝で、出版局前理事長の四竈揚牧師が司式し、讃美と聖書朗読(ヨハネによる福音書6章27節、34~35節)の後、感謝の祈り(連祷)を編集委員、執筆者、画家、読者の代表で捧げた。 第二部の「講演とオルガン演奏」では先ず、ドイツ文学者でフェリス女学院理事長の小塩節氏による「天と地のひびき」の講演があった。氏が幼少から親しんでこられたドイツの音楽とその作曲者たちとゲーテとの出会いが紹介され、さらに彼を感動させたバッハの旋律が「神を賛美し、人の心を生きかえらせるために」生まれたことが語ら……

【4574号】ドイツ教会の教師養成 神学部との関係の中で(上)

神学部の学問の自由と教会と 教会と切っても切り離せない関係にあるのが神学校、つまり教師養成機関である。日本基督教団には教団立東京神学大学の他に五つの教団認可校があり、教団から教師養成の任務を委託されている。教会と神学校の関係がいかなるものであるかについて、様々な議論が出来るが、ここでは視点を移してドイツ・バーデン領邦教会における教会と神学部のあり方について取材してみた。 △ △ まずは前提となる基礎知識について。ドイツの人口のほぼ三分の一がローマ・カトリック教会員、三分の一がドイツ福音主義教会(EKD)員、残りの三分の一が他の自由教会か他宗教、または宗教を特に持たない人という風に区分される。今回取材したバーデン領邦教会はこのEKDに加盟している合同派の教会の一つで、地域的にドイツ南西部(バーデン・ヴュルテンベルク州)に位置する。それぞれの領邦教会は独立しており、おのおの教会憲法を……

【4574号】イースターメッセージ

ローマ人への手紙 八章一~一一節 復活と生まれかわり 李 孟哲 復活について キリスト教が宣べ伝えている主イエス・キリストの復活のメッセージはキリスト教信仰の中の最も大事なことです。 しかし、一般の人々はそれを理性的に検証しようとしますので、なかなかキリスト教に入信することができません。復活は本当にあったのか、人は復活できるのか、復活する必要があるのかというのが彼らの疑問です。確かに、人類の歴史の中で、それを経験したことはありません。 聖書の中に何人かの復活について記されていますが、彼らはたとえ一度復活しても最後にはやはり死んでしまったのです。ですから、人の理性のみで判断しますと、復活の事実は受け入れ難いものです。 しかし、パウロはきっぱりと言いました、「もしキリストがよみがえらなかったとしたら、わたしたちの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もまたむなしい」(Ⅰコリン……

【4573号】終わりから初めへ

2005年3月5日
別掲の如くJNACの閉会総会に出席してきた。戦後60年を様々なかたちで記念される年だが、IBCから数えて57年間、北米・カナダの教会が日本の福音宣教のために捧げた大きな祈りと実践の実は日本伝道史に不滅の光を放ち、語り継がれていくものであろう。天に移された先達をはじめ多大の貢献をされた宣教師とその家族の方々に心からの感謝と敬意を表してやまない。主が豊かに報いて下さるように。 問題はJNAC以後である。大きな組織連合体としての関係は終ったが、個別の新しい関係はこれから始まる。 教会と教会の関係がより現実的、直接的、具体的に結ばれ各個の教会に影響を与えるようなものとなるように関係者がみんな願ったうえでのJNAC解散である。 北米・カナダ八つの教派、教団が日本基督教団及び在日大韓基督教会とそうした新しい関係に入っていく。 そのため日本基督教団も新しい機構改正を考えねばならぬが、世界宣教の生……

【4573号】人ひととき 飯田英章さん

ただ今単身赴任中 「ただ今、単身赴任中です」と飯田さんは屈託がない。火曜夕方から木曜夕方まで東京・八王子の自宅で過ごし、夫人手造りの五日分の食べ物をアイスボックスに詰めて教会に戻る。生まれも育ちも東京で、一人暮らしは初めてだそうだが、「野菜も自分で作っていますよ」と教会菜園を見せてくれた。 都庁勤務時代、聖書研究会に所属していた飯田さんは、定年を迎えた際、第二の職場を薦められたが、「神学の勉強をしたいから」と固辞して東神大に学部編入し、大学院を卒業して、昨年春、九十九里教会に赴任した。都庁聖研時代の仲間が多数礼拝に出席して激励してくれたという。 六〇歳を過ぎて、何故牧師の道を志したのか。「娘を事故で失ったことがきっかけかもしれない」と飯田さんは淡々と語り、「昨日もたまたま、ヤイロの娘のくだりを読んでいたんです」とつけ加えた。 九十九里教会は一八八三年(明治一六年)、創立一二一年……

【4573号】ボランティア活動報告 東海教区

東海教区常置委員会は関東教区からの要請に応え、「中越震災救援活動」を決議し、支援ボランティアを募って、04年11月9日(火)より12日(土)まで派遣した。 募集に応えたボランティアは延べ21名であった。十日町教会が救援活動の地域センターの一つに指定されており、私たちは会堂を寝食の場所として利用させて頂いた。 ボランティアは十日町市、小千谷市、川口町などに開設されている救援センターに出向き、登録をして様々な救援要請に応えて各地に派遣されることになった。主な任務は震災で散乱状態の家屋の後片づけ、炊き出しの手伝い、壊れた家屋の補修などであった。 全国から老若男女の夥しい数の救援ボランティアが集まっており、被災地域の人々との交流、ボランティア同士の交流があちこちに感動の波紋を描いていた。 被災地域に突如このような「よそ者」が一時的であれ流入し、信頼と協力の分かち合いが起こったのは、恐らくこ……
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