第五九回/「合同」後三六回兵庫教区総会は五月二二・二三日両日、テーマを「『支えあう教会』~福音を生きるいのちのつながりを…~」とし、阪神大 震災後十年を経て再建された神戸栄光教会を会場に正議員二一一名中一五九名が出席する中、堂山興治志筑教会牧師の開会礼拝説教を以って開催された。
来賓として権寧國在日大韓基督教西部地方会会長、宮田誉夫部落解放センター運営委員会常任委員、三浦修関東教区議長、鈴木伸治教団書記から挨拶を受けた。特に教団問安使に対して質疑が行われ、沖縄教区総会選出議員不在で行われた第34回教団総会に対して教団議長が行った措置、対応に対する疑義、「教区総会提出議案の不受理」に対する抗議が議場から多数出された。
他に教団総会関連としては、「第34回教団総会報告に関する件」(八号)において議長から総会の様子が報告されると共に、教団総会議員以外の人からの質問に教区選出議員が答える形で現在の教団が抱える課題を分かち合い、報告が承認された。
教団総会での議論を受け出された議案としては「『合同のとらえなおし』に関する件」(十号)が審議され[福音を生き、神による平和をつくりだす営みのために~「合同のとらえなおし」に関する兵庫教区決意表明~]を可決した。
阪神淡路大震災から十年を経て十一年目を迎える兵庫教区として新潟中越地震被災教区である関東教区から教区議長を迎え、議場の外ではパネル展示等行われ
る中、「『災害に向かい合う』宣教を担う兵庫教区の決意表明に関する件」(十一号)と「日本基督教団内に自然災害被災者支援活動連絡会(仮称)の立ち上 げを呼びかける件」(十二号)を可決した。
「セクシュアル・ハラスメントに関する件」(十三号)においては、四月二二日概ね「被害者側全面勝訴」の判決をもって終了した「教会でのセクシュアル・ハラスメント被害を訴える裁判」を受け、私たちの日常性を問い直しつつ兵庫教区としての意見表明を可決した。
「クリスチャンセンター会計不正流用問題報告に関する件」(七号)は一日目の始めから上程され二日目午後まで議論した後、承認された。
建議としては「『子ども記念公園』及び『記録館』(仮称)建設に関する件」(建議一号)が常置委員会に付託され、「いのちを脅かすものへの恐れを表明し、いのちを脅かすものの前になんとか踏みとどまり可能で必要な働きに取り組む決意表明」(建議二号)に関する件が議場で可決された。
また「准允・按手式執行に関する件」(六号)は、教師検定試験の現状についての理解に関して「補教師の聖礼典執行に関しては、諸教会の現実的実態に即し、また兵庫教区第二五回総会以降の歴史的経過を踏まえつつ、その教会の決定を尊重する」とのいわゆる「第九号議案」を決議した教区として対応が不十分であるとの意見が出され、二日目まで議論を継続した。その議論を経た上で同議案を承認し、准允・按手式(准允・六名、按手・三名)を執行した。
(車田誠治報)