第五四回西中国教区定期総会が、五月十日~十一日、山口市の防長苑を会場に開催された。開会時、正議員一三六名中一一九名の出席で総会は成立した。
第一日目は、開会礼拝、組織会、教区議長総括報告に続き、関東教区問安使平山正道氏、教団問安使小林眞教団副議長から挨拶を受け質疑応答。
その後、三名の准允式と二名の按手礼が執行され、教区総会議長・副議長選挙が行われた。議長に高橋敏通氏(下松)、副議長に柴田もゆる氏(廿日市)が再選され、書記には東島勇人氏(益田)が選任された。
夜には第34回教団総会報告の時間を持ち、総会出席の四議員から報告を受けて協議。
この際、教団問安使より教区の報告に歪曲があるかのような発言があったため、これに抗議がなされ、議事終了後も場所を移して議論が続けられた。
第二日目は逝去教師・信徒記念式に始まり、兵庫教区問安使佃真人氏、教区内来訪者より挨拶を受けた。 その後、由宇伝道所廃止、府中教会・神辺伝道所合併、松江イエスキリスト教会の教団加入(常議員会承認後の名称は松江古志原教会)を承認。教団加入の件では、同教会の教師・教会員九名が約四時間の道程を経て総会に出席され、一同で喜びを分かち合った。
議員提案であった「『合同のとらえなおしと実質化』推進のため、教区内教会・伝道所が取り組みを進める件」は、議案中の「推進の態度決定を目標に」という文言の受けとめを巡って議論となった。各教会・伝道所にさらに積極的に課題の共有を呼びかけていきたいとの意見、趣旨には賛同するが教区主導ではなく各個教会・伝道所が主体的に決断し取り組むべきことであるとの意見等が交わされ、採決の結果少数否決となった。
その後、同じく議員提案であった「辺野古の米軍新基地建設の白紙撤回およびボーリング調査を中止させるために具体的に取り組む件」、「あらゆる米軍基地機能の強化に反対し、米軍基地撤廃の取り組みを推進する件」を審議の後に賛成多数で可決。新たに「基地問題特別委員会」が設置されることとなり、「合同のとらえなおし」で問われていることへの取り組みを教区として推進する結果となった。
この他建議案三件については常置委員会に付託された。
常置委員
【教職】古賀博(山口信愛)、久保田十一郎(広島船越)、鈴木恭子(下関西)
【信徒】西澤宏(広島牛田)、浦部頼子(小郡)、島敞史(宇部緑橋)
(東島勇人報)