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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4584・85号】隠退教師を支える運動

2005年8月13日
去る六月一五日~一六日、教団会議室にて標記の会を開催した。出席者は各教区と東京各支区の推進委員及び事務担当の二八名。それに教団総幹事竹前昇氏、年金局理事長小林貞夫氏、同業務室長青地恵氏の三名にも陪席を得て、合計三一名であった。 開会礼拝で、竹前総幹事より「霊の賜物」(第一コリント・一二章一~一一節)と題する説教があった。 多田信一委員長、小林年金局理事長の挨拶に続いて、二〇〇四年度の事業報告、決算報告などを承認したあと、年金局業務室長より「教団年金の現状」について詳しい説明を聞き、改めてその厳しさを認識した。 その後各推進委員から活動報告を聞いた。例えば教区内の諸教会を訪問して、丁寧に説明して推進活動に励んでいる委員、或いは教区や支区、地区などのあらゆる集会に出かけて行ってアピールをしている委員。ある教区委員からは「話を聞きたいから来て欲しい」との要請に応じて、その教会、地区の集会に……

【4584・85号】牧師のパートナー

牧師のパートナーとして40年 篠原 節子 (鴻巣教会キリスト教教育主事) 牧師館に住んで この世に生を受けたのが牧師館の一室であったと母から聞いております。亡き父が牧していた宮崎県・飫肥教会の牧師館でした。 それから数えて六〇有余年、未だに牧師館の住人であることは、主の深いみ旨と思い感謝して日々を過ごしております。 牧師のパートナーとなってから今年はちょうど四〇年、六教会六つの牧師館に住ませていただいたことになります。 教会と牧師館が離れている所もありましたが、礼拝堂や集会室の二階に住んでいた時は、元気があり余っている三児の子育てに、はらはらすることもありました。 一歳半の息子が二階から転落したこともありました(幸い右腕の骨折だけですみました)。 木犀の香り漂う牧師館 この秋までと古木見上ぐる (「信徒の友」短歌入選歌) 九年間住み慣れた前任教会を去る前の秋……

【4584・85号】消息

藤井厚之氏(水沢教会牧師) 五月二一日、逝去。三四歳。京都府に生まれる。一九九五年同志社大学神学部大学院修了後、倉敷教会に赴任。その後、九九年から水沢教会牧師を務めた。遺族は妻の友紀さん。 野田千尋氏(無任所教師) 五月二八日、逝去。七八歳。福岡県に生まれる。一九五六年東京神学大学大学院修了後、曙教会に赴任。その後、福岡中部教会、福岡女学院教会、大牟田正山町教会を経て、七一から七五年まで福岡中部教会を牧会した。遺族は妻の武子さん。 伊集院虎雄氏(無任所教師) 六月二七日、逝去。九一歳。長崎県に生まれる。会社を定年退職の後、一九九〇年東京神学大学卒業。代々木教会、清水教会、富士見町教会等で伝道に従事。遺族は妻の和子さん。  

【4584・85号】教区コラム 奥羽教区

信仰告白を検討する小委員会設置 渡辺正男 この七月に奥羽教区常置委員会のもとに「教団信仰告白小委員会」が設置されました。制定五〇年になった教団信仰告白をあらためて学び、検討し、深めていくために設けられたのです。小委員会は各地区から一名と教区副議長の五名で構成されています。 数年前に、北西地区教師会から「教団第二信仰告白の制定準備について」の要望書が常置委員会に提出されました。その要望書は、「日本基督教団信仰告白の評価と問題点」と「説明的文書」からなっています(「福音と世界」誌2002年10月号参照)。その内容について常置委員会だけでなく、教区教師宣教セミナーなどいろんな機会に協議されてきました。意見が対立して、ときに激論が交わされています。とくに贖罪論については多様な意見があるのです。 常置委員会は、多様な意見を受け止めて、さらに「日本基督教団と沖縄キリスト教団との合同のとらえ……

【4584・85号】フレザーバレー日系人合同教会へ カナダ・宣教師派遣式

木原葉子宣教師派遣式が、六月九日教団会議室で、大宮溥世界宣教協力委員会委員長の司式、木下宣世同委員会書記の説教により、執り行われた。 木原氏は、カナダ・バンクーバーの郊外にあるフレザーバレー日系人合同教会に二〇〇五年七月一日付で赴任する。一九九三年に就任した大下秀三宣教師の後任である。 フレザーバレー日系人合同教会は、日系一世、二世の高齢化を迎えている。高齢の一世、二世は礼拝への出席も難しくなり、出張の礼拝、聖餐、交わりなどが大切な働きとなっている。 日常的には英語で生活していても、心の問題や宗教に関わることは日本語で対応してほしい、という日系人の一般的な状況がある。この状況は近年世界の各地で紹介され、母国語でのコミュニケーションによる心と体の癒しが注目されている。 フレザーバレー日系人合同教会は、教会員の高齢化に加えて、日本からの新しい滞在者が少ないなどの課題もある。 派遣式で……

【4584・85号】「社会活動基本方針」で発題、議論 社会委員会

去る六月二七日、二八日、教団会議室において、礼拝をもって委員会が始められた。礼拝は前総会期から踏襲されている。上地武委員がマルコ福音書一章一四、一五節から、忘れ去られている地域への主イエスの働きかけに学びたい、と奨励。主な協議・決定事項は下記のとおりである。 一、日本キリスト教社会事業同盟(以下、社事同)の「実情と展望」を学ぶ。社事同から推薦されている小森宏委員が発題。 六月一六、一七日の一泊総会で役員改選があり藤田基理事長が退き新理事長に稲松義人氏(小羊学園理事長)が就き、小森宏総幹事の後を平井章氏(十字の園理事長)が引き継ぐ。 検討が続けられてきた「将来構想」について紹介がなされた。国の社会福祉政策が措置から契約へと変化し、キリスト教社会事業の意味が新しく問われており、教会との連携、クリスチャン・ワーカーの養成が課題となっている。商業主義、利益誘導ではなく、キリスト教精神の実践と……

【4584・85号】教憲第九条検討作業委員会

二日目の最後に、教憲第九条を検討する件が扱われ、中間報告のかたちで検討作業委員会報告がなされた。藤掛順一委員会書記は、二種教職制の問題は教団における教会論、教師論を確立していくという課題と密接に関わっているという認識のもと、基本的な問題と具体的な問題に整理して報告した。具体的な問題としては、神学校間における教育内容の相違、Cコース受験者の学びの指針、合否判定の基準の問題、また教師補を設けることを想定した場合の問題などがあげられたが、今後第九条の変更への取り組みは困難であるとの判断が示された。 この報告に対して、そもそも検討作業委員会に委ねられた課題が何であったか、中間報告をどう受けとめるかなど、歴史を遡って考える議論や、委員会の性格や課題、今後の方向を巡る議論があった。 (藤盛勇紀報)

【4584・85号】会計監査の使命に抜本的取組み

有澤禧年会計監査委員長は、「予算決算委員会報告の件」の承認に先立ち、詳細な「教団会計監査実施要項中間報告」を行い、第34総会で大幅に改正されたことで「会計監査の役割がより重要さを増した」ことを強調した。 基本方針では、いずれ外部監査を受ける法人になることを目標として、当面は組織の確立を計ることを主な仕事とすること、また、総会で新たに加えられた『業務監査』を視野に入れ、教団の機構・組織・制度そのものを監査する使命について述べ、長期的で困難な課題に取り組む覚悟を披瀝し、同時に理解・協力を呼びかけた。 具体的な取り組みとしては、以下の項目を上げた。A.「教団三局の合同監査を進めるために」、三局の合算貸借対照表を作成する試みをした。B.「教団内の各センター会計決算の掌握と統合を進めるために」、その問題点となっていることを指摘し、予算決算委員会の答申に依れば「各センターは独立法人への移行が望まし……

【4584・85号】年金制度見直し再検討案提示

年金に関連して年金局決算報告、「隠退教師を支える運動」報告、年金局理事会報告が行われた。 年金局〇四年度決算報告では、謝恩金勘定一〇九七万円、退職年金勘定四億九九六二万円の収支決算が報告された。 〇四年度「隠退教師を支える運動」には、年度計画額を越えて六七五二万円の献金が寄せられ、年金局に対し五二〇〇万円の繰出を計画どおり執行した。 理事会報告では、第34回教団総会での「教団年金危機打開案」否決を受けて、年金制度見直しを再検討してきたことが報告された。 理事会は、年金改革の選択肢として「現行制度内での改革」を主として検討してきたが、合わせて「現行制度枠外の抜本的改革」、「解散」についても検討を行った。作業部会、常任理事会の検討を経て、六月に開催された全体理事会には、以下を主な内容とする案が提案された。 ①退職年金満額給付の開始年齢を六五才から七二才に引き上げる。②第34回教団総会に……

【4584・85号】協議会開催要望の議員提案否決

土井しのぶ常議員より「セクシュアル・ハラスメント裁判に現れた教会内のセクシュアル・ハラスメントに対して、真摯に受け止め、具体的に速やかな対応をする件」が提案された。 議案は次のとおりである。「①教団議長による責任ある見解を公表し、教団内諸教会・伝道所に表明する。②常議員会でセクシュアル・ハラスメントに関する学びのための協議会をおこなう」。 ①については、既に教師委員会による「戒告」の戒規執行を受けて、議長談話が「教団新報」(二〇〇五年七月九日、第四五八二号)に掲載された。また②については教師委員会作成のセクシュアル・ハラスメント防止ガイドラインが検討されている。しかし提案者としては、戒規適用に関し、戒告を受けた教師の悔い改めを問い、また被害者に対する謝罪、加害者や教会の回復に向けての教団の対応と方向性を求めるというものである。 これらに対し最初に山北宣久議長は、議長談話で申し訳ないと……
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