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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4594・95号】牧師のパートナー

2006年1月28日

主は生きておられる
小堀富士美
(富山鹿島町教会員)

「牧師先生、教会を愛してください。○子さん、教会から愛されてください」二年前の東舞鶴教会から夫が転任する時、後任の若い伝道者のご夫婦に私が言った言葉です。今思い出しても、何て生意気なことを言ったのかと顔が赤くなります。
私たちも一九年前、夫の初めての任地として東舞鶴に来ました。夫と見合いをして三ヵ月後のことです。牧師と結婚することになるなんて私には思ってもみないことでした。心から信頼する方が間に入ってくださり、見合いをすることになった相手が牧師だったのです。結婚式はまるで若い伝道者を送り出す壮行会のようでした。牧師の生活とはどんなものなのか、ノンクリスチャンの家庭に育った私には、さっぱり判りませんでした。
牧師夫人といえば、自分の信仰を育ててくれた牧師の尊敬する夫人しか知りません。でも、その夫人のようになるのはとても自分には無理! 東舞鶴教会の方々に「奥さん!」と呼ばれても自分のこととは思わずに返事も出来ず、教会学校の説教をすればサムエルとサムソンを間違える。そんなふうに始まった生活でした。
東舞鶴教会では大好きな幼稚園という場が与えられ、毎日子どもたちとワーワーと楽しい日々でした。こんな私を東舞鶴教会の方々はとても大事に愛して下さいました。「奥さんいつもありがとう」と教会のおばあちゃまたちは優しく声をかけてくださいました。私には幼稚園の仕事がありましたので、一年後に生まれた娘を可愛がり、面倒見て育ててくださったのは教会の方たちでした。
牧師の奥さんが本当に恵みを受けていると思うのは、教会で起こる神様の御業をいつも桟敷席で眺める事が出来ることです。これは神様が働いて下さらなければ起こるはずがない、と思えることがあちこちで起こります。夫の転任の話が持ち上がった時にも、「神さまが決められたことなら従おう、ただ神さまに付いて行く人生を送りたい」と素直に思えるようにまで変えてくれたのは、神さまであり教会です。「自分は愛された。愛していただいた」という思いでいっぱいです。ですから後任の若い伝道者のご夫婦の顔を見て、思わず冒頭の言葉が飛び出したのです。
富山鹿島町教会に来て、大好きな幼稚園の仕事は無くなりました。でも、毎週祈祷会に出ることが出来るようになりました。そこで、毎回教会員の方が「牧師の上に、牧師の家庭のうえに主の平安と祝福を…」と祈って下さいます。こんなにも祈っていただき、何て大きな恵みでしょう。
この原稿の依頼があった時、ちょうどご近所の教会の牧師夫人とおしゃべりの真っ最中でした。「たいへん!〝牧師のパートナー”だって!」と話すと、彼女はあっさり「私たちのパートナーは神様でしょ!」と言うのです。私より二〇才も若い彼女の言葉を聞いて、とても頼もしく思いました。何も無い私です。しかし、主はこんな私の手を取ってくださり、そばに居てくださり、いつも生きて働いてくださいます。本当にありがたいです。この感謝を体いっぱいで表したいと願っている私です。

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