2018年は自然災害が多発し、特に台風は9月から10月にかけて、北は北海道から南は沖縄までを襲った。教団の教会も建物に多くの被害が発生し、会堂共済組合に加入している教会から被害の報告が相次いで届いた。届けは2019年3月7日の段階で合計113教会に達した。
会堂共済組合では早速に罹災届の用紙を送付した。地域によっては業者が忙しすぎて見積りが出ないところもあるが、罹災届が届き次第迅速に対応した。
3月7日現在95教会に総額9156万円の支払いを実行した。教区別の支払い実績は下記のとおり。
まだ加入されていないところはぜひ問い合わせてもらいたい。現在の保険料との比較表をお送りする。教会・学校の財政の役に立ちたいと願っている。 (辻井秀雄報/会堂共済組合常務理事)
後宮俊夫牧師は去年の暮96歳の人生の幕を閉じ、天に帰られた。不思議な人だった。容姿はお世辞にもいいとは言えず、説教は何を言っているのか分からない話を長々とする。学歴はなく学閥もない。ユーモアがあるわけでもないし、要領よく立ち回る器用さも持ち合わせていない。
なのに彼の周りには人が集まり、教会員は皆よく働く。次々と大きな仕事をこなしていかれた。
ご自分のことをこう言った。「わたしは何一つ自分から願ってやったことはない。行けと言うから行き、来い、と言うからついて来ただけ」。
彼はまた、大事な判断の基準を「わが思いではなく御心を」に定め、「迷ったときは『いやだなあ』と思う方を選ぶと間違いない」と言っていた。だからどんな圧力にも動じない人だった。大きな方向性は「御心を問う」ことに徹していた。失敗を責めないで大目に見てくれる優しい人。だから誰からも信頼された。
それ……
辻 建氏(隠退教師)
19年3月17日逝去、86歳。京城府(現ソウル市)生まれ。64年関西学院大学大学院卒業。同年より主恩、宝塚、夙川東を牧会し、09年隠退。
遺族は息・辻学さん。
篠原 信氏(隠退教師)
19年3月24日逝去、92歳。東京都生まれ。47年日本聖書神学校卒業。52年より目白教会を牧会し、09年隠退。
遺族は息・篠原和太郎さん。
中村みどり氏(隠退教師)
19年3月28日逝去、89歳。東京都生まれ。53年日本聖書神学校卒業。同年より津屋崎、東郷、津屋崎、池袋西教会を牧会し、95年隠退。
遺族は義弟・亀井耕二さん。
明治学院の創立者の一人であるJ・C・ヘボン(James Curtis Hepburn)博士がアメリカのペンシルベニア州ミルトンで誕生したのが1815年、生誕から204周年になります。
ヘボンの母は外国伝道に関心を抱いて『ミッショナリー・ヘラルド』という宣教師向けの雑誌を購読し、ヘボンも小さい頃からその雑誌をよく読んでいたとのことです。16歳でプリンストン大学の3年に編入し、そこでラテン語、ギリシャ語、ヘブル語を習得しましたが、これが日本語訳聖書をつくる際に、役立つことになるのです。
ヘボンは、さらにペンシルバニア大学医学科に入り、1836年には医学博士の学位を授与されました。卒業後、開業医をしていたヘボンは、生涯の伴侶であるクララ・メリー・リート(Clarissa Maria Leete)と出会い、東洋に福音を伝える使命感を確かめ合って結婚いたします。そして、1841年、……
いよいよ社会人生活がスタートした。しかも、初めて実家を離れての生活の始まりと同時に、である。千葉出身であるが、社会人のスタートは、遠く離れた高知で始められる。不安に感じることもあったし、神に揺さぶられていると感じることもあったが、礼拝で整えられた今は、神の導きに身を委ねるということを心底実感している。
就職先は、南国市にある教団関係学校の「清和女子高等学校」である。受け持つ教科は理科。小学校時代の理科の授業が楽しかったことがきっかけで、幼少期から理科の先生を目指していた。そういう意味では、幼少期の夢を、神の導きの中で見事実現させたということになる。
専門は化学。聖書(信仰)と化学の関係について、「神が創造されたピースを用いてパズルのように組み替える作業をするのが化学の世界だと思っている。パーツを生み出すのは神であり、聖書(信仰)と化学は矛盾なく両立する」と語る。
……
総幹事の働きを担って1年がたった。それまで日曜日を中心に回る牧会生活から一変して、月曜日から金曜日までのサラリーマンのような生活に何か後ろめたさを感じながら、たくさんの委員会や海外出張など多くの人と出会い、目まぐるしく動き回るうちにあっという間に過ぎた1年間だった。
総幹事となって最も大きな意識変革は、一教会の牧師として教会員のことを配慮し、付帯施設のことや教区や近隣教会のことを配慮することを中心とした生活から、各教区や様々な団体から教団に送られてくる「通信」や「機関紙」に目を通して、それぞれの働きの様子にかなりの関心をもって時間を使うことである。以前は教会に送られてくる書類には、申し訳ないが多くは目を通さずにいたように思う。
また、教団の事務局、出版局、年金局の職員が毎朝礼拝をもって一日を始めるが、その際に「信徒の友」の日毎の糧にある「今日祈る教会」をあげて、それぞれの……
揺り動かされるただ中で
木村太郎(宇都宮教会牧師)
それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」《マルコによる福音書8章31〜33節》
東日本大震災から8年−揺り動かされた信仰
救い主イエス・キリストのご受難を覚える時を過ごしています。
キリストは、ご自身の受難と復活をはっきりと予告されました。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている」と弟子たちに教え……
第1回信仰職制委員会が、3月4日に担当幹事の同席のもと、教団会議室にて開催された。委員の構成は、武田真治(招集者)、岩田昌路、小池磨理子、小泉健、田村博、服部修、松井睦の計7名である。委員会では、最初に今期委員会の組織について協議され、委員長に武田真治、書記に田村博を選任した。
次に、信仰職制委員会の任務について秋山徹総幹事より説明があった。
続いて、前期委員会よりの申し送り事項(①「礼拝指針」について、②各教区における「准允」「按手」実施状況等について、③教規・諸規則の問題点、など)を確認した。
その後、次の2件の諮問について協議した。
第一は、東京教区総会議長・岸俊彦氏からの次の諮問である。「教規第129条の規定による教師退任申請についてお尋ねします。教団の信徒に戻ることを理由に教師退任は認められるべきでしょうか。認められる場合、補教師または正教師が退……
第41総会期第1回世界宣教委員会が、3月8日に教団会議室で開催された。今総会期委員は西之園路子(委員長)、近藤誠(書記)、朴憲郁、小海光、ロバート・ウィットマー、宮本和武、ウェイン・ジャンセンの7名。当委員会では、各国に派遣されている宣教師の状況を確認し、遣わされた教会や地域の宣教課題や宣教師家族の安否などの共有に努めている。また限られた予算内ではあるが、語学習得や医療のための経費、緊急費などを補助している。
今回は特に、パラグアイ・ピラポ自由メソジスト酒井兄姉記念教会に遣わされていた知花スガ子宣教師が退任帰国し、新会堂建築(3月完成予定)を含めた豊かな宣教報告を受けた。続いて後任として立てられた江原有輝子教師の面接を行い、活動方針や支援会などを確認、承認した。宣教師の活動は時に困難を極め、心や体に重大な影響を及ぼすこともあるが、得難い喜びや恵みを与えられることを信じて歩むように……
第41総会期第1回予算決算委員会は3月8日、教団会議室で行われた。今期の委員並びに委員会組織は次の通り。委員長・宇田真、書記・中村公一、國吉常喜興、高花富夫、田口博之、田村毅朗、丸山玲子。常任委員には委員長と書記が職責上選ばれ、高花委員を互選した。
はじめに秋山徹総幹事より主に次の報告があった。2020年には教団財政が行き詰まるとの第39総会期予算決算委員会における見通しを受け、第40総会期常議員会で「教団伝道推進基本方針」を策定した。第41総会期の教団伝道対策検討委員会では、同方針を具体的に展開するため「教団伝道推進基本方針展開検討小委員会」並びに「教団機構改定検討小委員会」を設置した。また「牧会者とその家族のための相談室」相談電話を開始した。
次に大三島義孝財務幹事より、2018年度は約3億円の事業活動収入に対して、収支差額約1千万円赤字の見通しであることが報告された……