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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4967号】変化の中に主の恵みを受け止めて-宣教師からの声 (1面)

2022年2月12日
コロナ禍でつながる 石田 求 《アメリカ合同教会 シカモア組合教会日語牧師》  私が仕えるシカモア組合教会は、昨年の5月から対面とズームを使ったハイブリッド礼拝を守っているが、周辺地域の教会では一度も対面礼拝を再開せず未だにオンライン礼拝を続けているところが多くある。また昨今の状況から一度は再開したものの再びオンライン礼拝に戻る教会も多い。正解のない状況の中で、どのようなスタンスを取るかは各個教会に委ねられている。  私はコロナ禍のため約1年の間、日本で待機をした末に昨年の2月にようやく着任した。アメリカはその頃からワクチン接種が進んでいたため、私が来てすぐに対面礼拝再開のために動き出した。時期尚早という声もあったが、説得を重ね、対面とズームのハイブリッド礼拝の再開に踏み切った。日語メンバーの方が英語メンバーよりも年齢層が若いことから日語礼拝から試験的に再開した。その後、日語礼拝には……

【4967号】2・11 メッセージ-(3面)

2・11メッセージ  もし、善いことに熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません。心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。」   (一ペトロ3・13〜15)  自分の生まれた年の1966年に「建国記念の日」が制定されました。  個人のあらゆる思想信条や信仰を抑圧し、もともと日本神話に由来する天皇制を強要するために、明治憲法下の1873年に2月11日を日本国が成立した日として「紀元節」という祝日に定められました。第二次世界大戦中、天皇を「神」として崇拝することが強要され、国民がその監視下に置かれ、キリスト教をはじめ他の宗教にも迫害と弾圧がなされていました。日本では自分の信じる神さまを自由……

【4967号】パンではなく文化が-文化庁長官賞授賞式に参加して-(4面)

 日本宗教連盟から推薦されて、昨年12月14日、文化庁長官賞表彰式に妻と共に出席した。21年度は74名の受賞者がいて、妻はその名簿に市川海老蔵さんの名を発見、目が輝いた。妻は海老蔵さんの大ファンで「サインをもらう」と心弾ませて式に出席。「サインを求めてはいけない、サインをしてくれないから」と話していたが、馬耳東風、式後、集合写真を撮るまでの時間にサインをもらいに海老蔵さんのところに飛んで行った。手をふって断られたが、「わたしの顔を見てくれた」と大喜び。帰宅してからも海老蔵さんの話ばかり、妻にとって最高に嬉しい日になった。  都倉俊一長官の挨拶は「人はパンだけで生きずと言われていますが」と始まり「文化が第一にされる社会を」、「文化で世界をリードする国に」と述べた。「文化が第一になる社会において人間は豊かに生きることができる」との長官の言葉が心に響いた。  「『命』は『つながり』において『……

【4967号】社会での奉仕者の声に聞く-社会委員会が支援した活動の中から-(2-3面)
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

野宿者のいのちがそこなわれないように NPO法人神戸の冬を支える会 《兵庫県》  神戸の冬を支える会の「2021−2022年神戸越年越冬活動実行委員会」が掲げた活動主題は「野宿したくない人が野宿をしないように!今、野宿せざるを得ない人のいのちがそこなわれないように!」でした。  以前から様々な団体によるホームレスへの支援活動があったと聞きます。しかし、1995年1月17日に神戸を襲った兵庫県南部大地震により被災した住民が公園や学校の校庭などに避難したところ、以前から公園に寝泊まりしていた方々が「ホームレスは公園から出ていけ」と言われる状況が起こりました。震災で家を失った人への支援と震災前に家がなかった人への支援の隔たり・差別は許されないという声が起き、震災の年の12月15日から40日間、テントを8張立てて支援活動を行いました。その時から今年で27回を数えます。  2021−2022……

【4966号】国際社会における台湾の 孤立化を受けて-(4面)
正義と平和のための台湾エキュメニカルフォーラム

2022年1月29日
PDF版  2021年12月7、8日、台湾キリスト長老教会主催による「正義と平和のための台湾エキュメニカルフォーラム」がズームで開催され、パネラーとして参加した。  参加は各国から約80名。主題は「新しい冷戦の時代:地政学的観点によるアジアにおけるグローバルな帝国の復活」。背景には国際社会における台湾の孤立化がある。そこに加えて近年では中国の台湾への軍事的侵攻の緊張感が高まっている。台湾の識者は2028年までに中国は台湾に軍事的侵攻を開始すると予測している。もしそうなれば単に台湾・中国の二国間の問題ではなく、アメリカ、日本、韓国、更にはロシアを巻き込む地球規模の争いに発展する可能性があることは容易に想定できる。  7日は台湾プロスペクトファウンデーション代表のLai, I-Chung博士による主題講演が行われた。  8日はニュージーランド、香港、韓国、日本、フィリピンからパネラーが……

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-高槻日吉台教会《高槻市》(2面)

PDF版 今この時だからこそ開かれる扉  安心できる場所を捜し、次々と宿屋の扉を叩くマリアとヨセフの姿を想いながら、今年度もコロナ禍に向き合い、宣教の扉を叩き続けるクリスマスを過ごしました。感染症対策のためにいくつもの扉が閉ざされましたが、ため息を祈りに変え、「お言葉どおり、この身に成りますように」と、主が開かれる扉を捜し求める日々が続きます。  多くの教会でも行われたように、高槻日吉台教会でもオンラインを併用し、会堂に集う人数を制限して、クリスマスイヴの礼拝を守りました。寒い中、換気のために窓を開けていましたが、外から風が吹き込む度に、蝋燭の火が大きく揺れ動きます。その光景は、オンラインを通して礼拝を守っている人々にも印象深く映ったようで、ある人は「主のご降誕を告げる聖霊の臨在を感じた」と感想を伝えてくださいました。  昨年度来閉ざされた扉の一つは、教会員の家や街をめぐり歩くキャ……

【4966号】新春メッセージ-底知れぬ闇から輝く光-石橋秀雄 (1面)

PDF版 底知れぬ闇から輝く光 ルカによる福音書4章1節〜13節 石橋秀雄(越谷教会) 「もし神の子なら」  昨年の11月末、小説家川村元気が「神曲」を出版した。この小説をめぐって対談がテレビで放映された。  川村元気がカトリック教会で上智大学の聖歌隊が歌うのを聞き「涙が止まらなかった。クリスチャンではないけど神を信じる人の気持ちが分かるような気がする」と語り、「コロナ禍で不信と憎悪が広がり誰も信じない、自分も信じない。ワクチンをめぐるデマが広がり、信じる力が弱くなり、疑う力が強くなっている」と語る。  信じる力が弱くなり疑う力が強くなる社会は、病んでいく社会だ。  コロナ禍の中で、疑う力が強くなり、自分も信じることが出来ず、絶望して他者を道づれに死ぬという凄惨な事件が多発している。社会全体が病んでいることを思い知らされている。  コロナ禍で病んでいく社会の痛みを痛烈に感じさせる……

【4966号】荒野の声-(1面)

PDF版  教会で納骨堂建設計画が進む中、改めて「はか(墓)」について思い巡らすことが多くなった。そのような中でふと同音異義語の「はか(捗・果・計・量)」という言葉が、「目当て」や「あてど」を意味することに思い至った。▼「はかる」とは、目標に向かって進んだ距離を測定すること。「はかない」とは、目標なく、不確かで、むなしいこと。「はかどる」とか、「はかばかしい」と言えば、物事が着実に進捗していることだ。▼「はか(墓)」と「はか(捗)」の語源に、関連があることを裏付けるのは難しいだろう。しかし、何らかのつながりがあったのではと妄想してみると面白い。教会が「はか(墓)」を建てるのは、信仰者として歩んだ先達を偲び、記念するだけでなく、「終わり」に向けて神の救いの歴史が確かに進んでいることを証しするためではないだろうか。▼もし、納骨堂の計画が実現したならば、「はかない」ものと思われる世にあって、主……

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-学生キリスト教友愛会 《杉並区》(2面)

PDF版 コロナ禍にあって、学生・青年センターとして  1931年創立の日本キリスト教団の学生・青年センター「学生キリスト教友愛会(SCF)」。教会と同じく「集うこと、信頼と信仰の共同体を形成すること」を大切にしてきた私たちは、2年前のコロナの出来事で「集うこと」が制約され活動も大きく変化しました。  青年たちは「コロナ禍だからこそ活動的にポジティブに」を掲げて、リモートであっても下を向くことなくプログラムを立案し、週に5回のリモートプログラムを通して共同体の形成と仲間への励ましを送り続けてきました。また緊急事態宣言の解除後は、会館の換気設備を点検し空気環境の整備、定期的な消毒等、様々な対策を講じて「集うこと」を積極再開し、ハイキング等の屋外でのプログラムは人数の上限も設けませんでした。その様な取り組みの集大成として行われた昨年のクリスマス会は、複数回に分けて行い密を防ぎつつ、今まで……

【4966号】東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 (4面)

PDF版 東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問) 2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 名取教会に伺って  11月9日午後、宮城県名取市にある名取教会の方々に、オンラインでお話を伺った。名取教会は、JR名取駅から徒歩12分ほどの所にあり、近くを通る国道の高架からも空港アクセス線の車窓からも屋根の上の十字架が見える教会である。この印象的な十字架が、今回の地震によって基底部が破損する被害を受けたのだった。  名取教会からは、荒井偉作牧師と教会員の高橋嘉男兄、菊地誠兄が出席され、2021年東北地方地震被災教会会堂等再建支援委員会より、篠浦千史委員長、黒沼宏一委員、河田直子委員、オブザーバーとして保科隆東北教区総会議長、道家紀一担当幹事、星山京子職員が参加した。  地震発生時の2月の状況を荒井牧師に伺うと、数秒前から大きな地震が来るという予感があり、そ……
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