霊の初穂 梅津裕美
ローマの信徒への手紙8章18〜30節
初穂の祝い
主イエス・キリストのよみがえりを祝う復活祭から50日目の五旬祭、ユダヤでは小麦の収穫「初穂」を祝う刈り入れ祭でした。「初穂」とは、そのあとに多くの収穫があることを約束する言葉でした。
ちょうどその日に、天から激しい風が吹いてきて、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまりました。それは、天から与えられた炎、たとえ小さくとも決して消えない聖霊の初穂でした。復活の主イエス・キリストがご自身の体として与える教会に、天から注いだ霊の灯でした。それは、いかなる時代にも消えることなく、蒔かれた種を育て、実りをもたらし、収穫へといざなう聖なる力でした。
うめく世にあって
しかし、今私たちは、その聖なる力がどこに働いているのか見失うような時代に生きています。感染症に悩まされる日々は、既に3年目に突入し……
■教団新報 第4971・72号
【4971・72号】イースターメッセージ(1面)
【4971・72号】148回神奈川教区総会報告(2面)
【4971・72号】世界宣教委員会・国際関係委員会(2面)
【4971・72号】宣教委員会(2面)
【4971・72号】社会委員会(2面)
【4971・72号】公告(2面)
【4971・72号】東日本大震災 11年記念 3.11集会報告(3面)
【4971・72号】各教区総会開催予定のお知らせ(3面)
【4971・72号】事務局報(3面)
【4971・72号】お詫び・訂正(3面)
【4971・72号】年金特集 年金局編集No. 75(6面)
【4971・72号】東北教区・関東教区 10被災教会の声(10面)
【4971・72号】第36回外キ協全国協議会報告(10面)
【4971・72号】人ひととき-和田 征子さん(10面)
……
お知らせ(1面)
「教団新報」今号を4971・72合併号とし、次号は5月28日に発行します。
総幹事 秋山 徹
お知らせ(2面)
「教師検定試験受験の手引き」を改訂しました。「受験科目の準備の仕方と参考書について」等、一部手直ししました。1冊200円です。
問い合わせは、教師検定委員会(℡03−3202−0546)まで、お願いします。
お知らせ(3面)
台湾基督長老教会(PCT)、および台湾エキュメニカルフォーラム(TEF)よりユースウェビナー(ウェブセミナー)のお知らせ
◎テーマ The Neo-Cold War: The Resurgence of the Geopolitics of Global Empires in (North) East Asia
◎日 時 2022年4月26日21時から23時
(Zoom招待は4月25日に配信)
◎発……
破壊されたビルや、敗残の戦車、路上に散在する死体、ロシアのウクライナ侵攻の暴挙、その惨状に目を覆うような光景を見せられる日々を過ごしています。その勃発以来、教団は何かのメッセージを発信すべきではないかとの声に即応して、「平和を求める祈り−ウクライナとロシアを覚えて」の祈り、また社会委員会より募金の訴えをホームページに載せています。
即刻戦争が止み、戦禍の中にある人々の日常が取り戻されるように、平和と正義の回復を願う切実な祈りが込められた募金を、どこに、どのように届けるべきか、これは募金を呼びかける者に課せられている重大な責任です。教団として、今回はACT(Action by Churches Together)アライアンスという団体に送ることにしています。世界のルーテル教会、メソジスト教会、改革派教会などプロテスタント系の世界最大の救援団体で、カトリックや正教会もこれに加わっています……
伝わらない言葉であっても
和田 征子さん
日本原水爆被害者団体協議会事務局次長、洗足教会員
和田征子さんは1歳10か月の時に長崎で原子爆弾投下に遭遇した。当時の記憶は無いが、母から惨状を繰り返し聞いて育つ。活水、明治学院に学び、英語教師として勤めた後、夫の仕事でカリフォルニアで過ごした。
2015年、核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議の際には要請団としてニューヨークに赴き、国連のロビーで原爆展を開催した他、学校や施設で、英語を用いて被爆の証言をした。帰国後、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の活動に参加、事務局次長に就任、被爆者への国家補償、核兵器廃絶を二本柱に活動している。
しかし、いずれも険しい道のりだという。日本政府は、国の戦争はすべての国民が等しく耐え忍ぶものとの「受忍論」を主張し、国家の責任を認め補償するということには至らない。世界では、核を保有する常……
「コロナ後の移民社会と歴史的課題」を主題に
「外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト者連絡協議会」(外キ協)の全国協議会が1月28日にズームによって行われた。教団や在日大韓基督教会、カトリック教会など各教派での運動を担う代表者45名が集まり、また、この協議会の後、全国集会が開かれた。
秋山徹総幹事の開会礼拝説教の後、「コロナ後の移民社会と歴史的課題〜未来世代へのメッセージ」の主題のもとに、外キ協のこれまでの歩みを総括し、これからの歩みを確認する集会となった。日本政府の外国人登録法改訂や難民認定について国会でも取り上げられ、また難民申請中で拘留されていたスリランカの女性が不当な扱いによって死に至らされたことなど、コロナによってとりわけ重荷がしわ寄せにされているこの国に住む外国人、移住者・難民の現状と人権に対して社会的にも深い関心がよせられているが、キリスト教各派や団体の取り組み……
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会
東北教区・関東教区 10被災教会の声
感謝とお願い
レントの中、主の復活を待ち望むこの季節、新たな年度を迎え、今年こそコロナから解き放たれたいと願う日々です。
東日本大震災からちょうど10年になる昨年2月、3月、立て続けに福島沖、宮城沖で震度6強を記録する大地震が起こりました。幸い津波が生じず、人的被害がなかったため、あまり大きく報じられず、人々の記憶に深く刻まれることはありませんでした。けれども、被害を受けた教会の方々はそういうわけにはいきません。10年経って東日本大震災からの復興の目処がついたと思われるときに、再び教会が大きな苦難を背負わされたのです。そんな中、「これらは東日本大震災の余震だ」と気象庁は発表しました。その言葉に自然の力の持つスケールの大きさを改めて思わされました。
これらの地震によって、多くの教会が再……
コロナ下での変わらぬご支援に感謝します
日本基督教団年金局 理事長 中川義幸
「謝恩日献金」のご報告を申し上げるにあたり、まずもって皆さまの安否をお見舞い申し上げます。教団年金も厳しい運営を強いられましたが、主のお導きと皆様のあつい御支援のお蔭をもちまして無事2021年度を終えることができました。多くの皆さまから従前と変わらぬお支えを頂いたことに心から感謝申し上げます。
21年度の事業報告は6月に正式決定されますが、お陰さまで20年度に比しやや好転した決算となりました。その内容を要約しておきますと、掛金収入総額が昨年度より僅かながら増加に転じた一方、年金給付総額は年々少しづつ減少する傾向が21年度も続きました。この結果、掛金収入総額と給付支出総額の差(いわゆるワニの口)は、ほんの僅かではありますが減少する(閉じる)こととなります。
このマイナス差を埋めたのは、申すまでもなく「謝……
新報4968号1面常議員会「出版局」1段後ろから1行目「収支」を「売上高」にお詫びして訂正いたします。
新報4969・70号3面下段囲み、議長メッセージ本文2行目「世界で唯一の被爆国」を「世界で唯一の戦争被爆国」に、お詫びして訂正いたします。
髙見敏雄(隠退教師)
22年2月26日逝去、88歳。大阪府生まれ。59年同志社大学大学院修了、60年より浪速、西大和教会を牧会し、10年隠退。遺族は妻・髙見まり子さん。
赤木善光(隠退教師)
22年3月1日逝去、92歳。福岡県生まれ。56年東京神学大学大学院修了、同年より東中通教会を牧会し、東北学院大学、東京神学大学に務め、98年隠退。遺族は妻・赤木百合子さん。
佐栁文男(隠退教師)
22年3月6日逝去、82歳。旧満州国新京特別市生まれ。69年東京神学大学大学院修了、同年より千歳船橋教会で牧会。タイ・チェンマイのパヤップ大学神学部に派遣、越生教会を経て、北星学園大学、聖隷クリストファー大学に務め、06年隠退。遺族は妻・佐栁光代さん。
阪田吾郎(隠退教師)
22年3月23日逝去、84歳。滋賀県生まれ。63年同志社大学大学院修了、64年より洛西教会を牧会し、03年隠退。遺……