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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4573号】荒野の声

2005年3月5日
▼地震の被災地を豪雪が襲っている。新聞テレビで見ても、凄まじいばかりだ。▼初任地の教会は大通りに面していた。早朝ブルドーザーが走り、路面が見える程きれいに除雪される。その分、教会の玄関には、時に高さ二mの雪の壁ができる。朝六時頃、かちかちに凍り付いた雪に、スコップ時にはツルハシで向かい合う。九時からの教会学校に間に合わないくらい暇取ることさえあった。大雪が降るたびに、この繰り返し。▼雪について事実ありのまま記したら、大法螺或いは被害妄想と受け止められるだろう。出典不明だがこんな話を聞いた。「立ち小便するなかれ、この下に高田の町あり」。町全体が全く雪に埋もれているという意味だ。▼雪国の子供はそれでも雪が大好き、秋が深まると初雪を待つ毎日。田畑が清々しい雪に覆われると、寒さも忘れて心弾む。大人だって同じだ。今よりずっと雪が多かった江戸時代の『北越雪譜』、舞台は地震被災地域に重なる。豪雪に苦しみ……

【4573号】メッセージ

マルコによる福音書 八章三一~三八節 手をかけさせない神 古屋博規 イースターを前にしたレントの季節を迎えました。私たちは今、悔い改めと和解とを得て、共に聖餐に与るために、信仰への入門・再入門に備え、全ての者が原点に向き合うように導かれています。古代教会の人々は、四〇日間の修練(レント)の期間に、悔い改め・断食・祈りをもってこの時を迎えたと言われます。 執り成し 「人生は失敗と見ゆる処にて成功する。私が成ろうと熱望したのに成り得なかったそのことが私を慰める」(ロバート・ブラウニング)。この詩は、物事は成功だけでは判断できないことを教えてくれます。愛せる者を愛するということは簡単ですが、愛せない者を愛するという難しさを問われていることにも通じるような気がします。人間の営みの中に起こってくる様々な人間の振る舞いにも、神様は私たちと共にいまし、イエスの執り成される業を通し……

【4572号】お知らせ

2005年2月19日
★宣教師公募 任地=カナダ・フレザーバレー日系人教会                                                       /任期=2005年6月から3年間                                                              /条件=ハーフタイム(週20時間)                                                          /応募締切=3月10日/面接=3月18日                                                        /その他=英語力要詳細は世界宣教協力委員会にお問い合わせ下さい(TEL03―3203―0544)。 ★神学校新卒者エキュメニズム研修会 時=3月7日(月)10時~16時半……

【4572号】人ひととき 堀江悦男さん

恵まれた道を行く隻腕の設計技師 不慮の事故で利き腕を失って三〇年余り。人に知れない労苦も当然あろうが、「大きな障害や問題もなく、ただ恵まれた道を一所懸命に歩んできた」と、隻腕の設計技師堀江悦男さんは振り返る。 幼い頃、絵描きになるのが夢だった。しかし、周囲の人々の助言もあり、より現実的で絵描きの賜物も活かせる建築設計技師への道を選んだ。画家への夢と賜物は、創造的なデザイン・設計に存分に生かされ、やがて大きな建築設計を担当する機会が巡ってきた。 さらなるステップへのチャンスと、打ち込むのが当然だった。積み重なった過労は、いつしか限界を超えていた。朝の出勤時、駅のホームに立ちながら意識を失い、線路に転落した。ちょうど電車が入線してきたが、たまたま体が線路の間に入り、九死に一生を得た。ただ、命と引き替えに、大事な利き腕を失った。設計技師としては致命的だ。希望から絶望への転落となってもお……

【4572号】ボランティア活動報告 西東京

第34回教団総会の折に、関東教区から「新潟県中越地震被災支援センター」を立ち上げたので、各教区に献金とボランティアの協力の要請がありました。西東京教区では、関東教区からの協力の要請をそのまま教区内の諸教会に伝えました。 しかしその後間もなく、「西東京でまとまってボランティアを派遣した方がより実際的な協力ができるのではないか」という意見がだされ、「新潟県中越地震被災支援委員会」を教区内に作り具体的な検討に入りました。 東京教区西支区時代のことになりますが、阪神・淡路大地震の時に、二ヶ月近くボランティアを送ったことがあり、その当時参加した人々からも意見を聞き、関東教区及び十日町教会とも連絡を取りつつ計画を進め、十一月の第二週から十二月十一日までの四週間、十日町教会のボランティアセンターにウィークデイを中心に派遣することになりました。 教区諸教会に呼びかたところ、教職・信徒合わせて十五名が……

【4572号】牧師のパートナー

健やかな時も病める時も 中条 鈴枝 (盛岡市・内丸教会員) 「みちのくは花盛りなり、君ら得て」と奥羽教区に温かく迎えられた。故浅野順一先生のご紹介でチリ地震津波後の港町大船渡で、開拓伝道に勤しむ牧師に嫁いだ。 故荒井源三郎先生は、「地方の伝道は台所教会、家内工業である。九九パーセントは夫人の力による。しかし牧師の一を加えて百パーセントになることを」。中山年道先生からは、「牧師夫人程、悪魔になるか、天使になるかの選択を日々求められる人はない」と大先輩の伝道者から頂いた心構えを胸に秘めて。 開拓伝道の幻を共にして、新居は礼拝堂であり、集会室であった。教会学校の生徒は溢れ、若者達は深夜まで、人生、神を語った。伝道所が生まれた事を知った人々が、牧師を訪ね、出入の多い日々を送った。 「二匹の魚と五つのパン」の奇蹟、スリルに満ちて、オサンドンに専心した。いろいろな補いの必要から英語塾に……

【4572号】消息

宮内俊三氏(隠退教師) 十一月十二日、逝去。九七歳。大阪府に生まれる。一九三一年日本神学校を卒業後、岩沼教会、小田原十字町教会、横須賀小川町教会、日本聖書協会等を経て、七四年から隠退する九六年まで浄風教会を牧会した。遺族は次女の明子さん。 児玉浩次郎氏(隠退教師)                                                            十二月七日、逝去。九五歳。宮崎県に生まれる。一九三九年同志社大学神学科卒業後、桐生東部教会、土佐教会を経て、五八年から七八年まで神戸教会を牧会し隠退した。その後、三木市にて開拓伝道に従事した。遺族は妻の寿美子さん。 黒田英彦氏(隠退教師) 十二月二九日、逝去。七一歳。兵庫県に生まれる。一九六二年関西学院大学神学部卒業後、神戸栄光教会に赴任。直方教会、御影教会を経て八一年から二〇〇二年まで三原教会を……

【4572号】教区コラム 千葉支区

千葉支区の課題と楽しみ 内田 汎 千葉支区には六二の教会・伝道所があります。大変乱暴で大雑把なくくり方ですが、以下のようにその開設状況をまとめることができるかもしれません。 日本基督教団成立までに十八の教会が設立されていました。ちなみに一八七九年に千葉教会(創立一二五周年)が開設され、創立百年を越える教会が十一あります。 第二次大戦後、一九五〇・六〇年代に二〇の教会が開設されました。東総分区、北総分区の農漁村部です。 七〇・八〇年代に二一の教会が開設されました。高度成長期の千葉県に呼応するように総武線、常磐線沿線、千葉内房分区、東葛分区です。 ここにもう一つ新しい動きが起こりました。一九九七年南房伝道所が開設され、その後長浦伝道所(〇二年)、君津伝道所(〇三年)が開設され、〇四年度内にはもう三つの伝道所の開設申請、申請準備が進められています。 首都圏への通勤可能な土地に次々……

【4572号】インドの宣教と奉仕のために 三浦照男宣教師派遣式

三浦照男宣教師派遣式が一二月二七日に教団会議室で山北宣久議長の説教、上田博子宣教幹事の司式により執り行われた。 三浦照男氏は、インドのアラハバード農業大学継続教育学部の学部長として一〇月一日付で、すでに赴任しており、一時帰国中に派遣式が行われた。 前任者の牧野一穂、由紀子宣教師夫妻が九月三〇日に四〇余年に亘る宣教の業から退任した後を受けての赴任である。三浦氏は、フィリピン国立大学ロスパニョス校で農業教育を、また米国カンザス州立大学大学院で社会学を修め、アジア学院の副校長等を歴任している。現在インドでは、政府の方針により、キリスト教の宣教師という資格では事実上入国できない状態にあり、三浦氏の働きは北米やヨーロッパの教会からも注目されている。 派遣式では、山北議長がインドの教会がインドの宣教と奉仕のために最も必要としている働き人を、教団が送り出すことの出来る幸いを述べた。 派遣式後にも……

【4572号】「部落解放の祈りの日」運動展開 部落解放センター運営委員会

第34総会期第一回部落解放センター運営委員会が教団会議室にて一月一一~一二日開催された。前教団部落解放センター主事の角樋平一さんが昨年九月二六日に逝去されてから最初の運営委員会ということもあり、はじめに皆で角樋さんを偲びつつ開会礼拝の時をもった。「部落解放・人間解放」のために全力を捧げ尽くされた角樋さんの遺志を継いでゆこうとする運営委員会の仲間たちにとって、新たな気持ちに立たされた委員会の始まりとなった。 委員会では、「教団部落解放基本方針」具体化の一つとして前総会期に決議した「部落解放の祈りの日」運動についての報告が各教区よりなされた。七月第二主日を「部落解放の祈りの日」として覚えながら様々な部落解放への取り組みがなされたこと、そして何よりも主日礼拝の中で部落解放を願う祈りがささげられたこと等々を知った。今年も七月第二主日を「部落解放の祈りの日」と定めて、昨年以上の多くの教会・伝道所で……
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