全国の信徒が一堂に会し、交流の時を持ちたい、というのは永い願いでありました。知り合っていなければ、協力しても力は半減してしまうからです。
そこで、教団総会の日程の中へ、そのための時間と場所を設定するようにお願いしたところ、総会準備委員会が工夫してくださり、第五回常議員会で決定されました。
設定を申し入れた主旨は、会の性格を決めることにもなるので、その全文を掲げて、広く全国の信徒の皆さんのご理解をお願いする次第です。
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『教団に属する全国の信徒の交流の機会は三〇有余年もたれていない。教区内での交流は比較的良く行われているので、その交流の輪をつなぎ合わせなければならない。
以前には、教団総会の中に時間を設けたり、全国規模の研修や、信徒大会が行われていたことを思うと、残念であり、責任を果たしていない事にもなる。
先の宣教方策会議の席でも、津村正敏氏始め複数の方から、開催を……
神の全能の力の中に生きる
ゼブリー・クリスチャン
ゼブリー・ケイ
(PCUSAから教団への派遣宣教師)
この紙面を借り、日本の皆様にお別れの挨拶が出来ますこと、感謝に耐えません。私どもが日本伝道の働きを始めたのは1988年、盛岡の善隣館、潮義男牧師のもとででした。当時、善隣館のディレクターで、私ども家族を抱きかかえんばかりに、温かく迎えて下さいました。先生は私たちの伝道にかける気持ちを育てて下さり、短い期間で日本を心から愛するようになりました。私たちは外人ですが、盛岡は私たちの日本での生まれ故郷です。
私たちはずっと盛岡で住むものと思っていましたが、神様の計画は別でした。善隣館で英語を教えて一年たった頃、教団が、青年プログラムを改善すべく長期契約の宣教師として私たちを招いて下さいました。この新しい使命は私たちが大学時代に得た青年伝道への使命という、予言ともいえる幻を具現化する……
四六一一号三面、消息欄氏名、「井刈堅治氏」を「井苅堅治氏」にお詫びして訂正いたします。
竹中正夫氏(無任所教師)
八月十七日、逝去。八〇歳。中国の北京に生まれる。一九五〇年同志社大学神学部卒業。五五年から九七年まで同大学神学部に神学教師として奉職した。遺族は妻の百合子さん。
小井沼國光氏(無任所教師)
八月二四日、逝去。六一歳。栃木県に生まれる。一九九六年日本聖書神学校卒業後、二〇〇六年までサンパウロ福音教会在外教師として務めた。遺族は妻の眞樹子さん。
伊藤忠雄氏(隠退教師)
八月二六日、逝去。七二歳。東京都に生まれる。一九五四年日本聖書神学校卒業。六〇年西都教会に赴任。その後豊後高田、相模原、橋本、下田、波田、大台めぐみ各教会を牧会し二〇〇〇年隠退した。遺族は妻の卓江さん。
問いつつ、問われつつ
菅根信彦
この八月開催された、教区社会部平和聖日集会において『教会から考える教育基本法』を主題に、扶桑社の歴史教科書採択反対運動を通しての講師の証しを伺いました。そこで、改めて思想や信教の自由を含めてその権利が脅かされている教育現場の危うい統制化された現状を教えられました。
同時に今を生きる私たちが「コンフリクト・フリー」の状況に陥ってしまっていることを想起させられました。周りで重大な事態が進行し、それによって大きな被害を受ける可能性が高いか、あるいは、実際に受けているにも関わらず、当時者の内面で葛藤や軋轢が感じられなくなった状態をそう呼ぶそうです。元来は、コンピューター用語ですが、近年は精神医学の世界でも広く使われています。思考の面で言えば、論理の矛盾に対して一定程度のセンシビリティー=感性もなくなってしまった状況です。このような感性を抑圧して、同調的圧力……
うすきみどり宣教師派遣式が、村山盛芳世界宣教協力委員会委員の司式、木村量好八幡ぶどうの木教会牧師の説教で八月二〇日に八幡ぶどうの木教会で執り行なわれた。うすき氏は柳田剛行・柳田雅江宣教師の後任として台北の台湾基督長老教会、国際日語教会に派遣される。木村氏は説教で「教会の交わりの中で育まれた命のつながりの中でうすき氏を台湾にお送りしたい」と語った。
うすき氏は同志社大学神学部を卒業後、八幡ぶどうの木教会、同志社高校、ぶどうの木保育所と幅広く活動した。この幅広さを物語るように、派遣式には多くの参加者があった。
国際日語教会は一九七三年に日語礼拝が創設され、一九八五年に日語教会が開設された。現在は、日本の企業から派遣されて台北に駐在している日本文化を母体とし、日本語を母語としている日本の方が午前中に台北郊外の天母礼拝に集っている。日本の約五〇年間の植民地統治によって日本語を母語としているが、……
第34総会期第三回スイス協約委員会が、二〇〇六年九月十三日、教団会議室で開催された。まず常議員会からの報告として、当委員会が所属する世界宣教協力委員会を「世界宣教委員会」に改組するための議案が、次回教団総会に上程される予定であることの説明があり、これに関連して、新しく傘下に入るであろう六つの委員会相互の「横のつながり」を生むための工夫が望まれるという意見が出された。
協議事項では、今年十一月に、スイス国バーゼルで開催される「スイス・韓国・日本三国間教会協議会」に関する準備的な話し合いが中心になった。協議会の総合主題である「God's Migrating People」は、グローバリゼーションの時代に特徴的な広義の「人の移動」、すなわち留学や外国駐在あるいは国際結婚、あるいは移住労働や移民そして難民、さらには人身売買などから生じる社会的および政治的な諸問題を、まずは念頭に置いたものである……
第34総会期第六回の世界宣教協力委員会が去る九月八日(金)教団会議室において行われた。
今回の委員会には任期を終えて帰国されたケルン・ボン日本語キリスト教会の小栗献宣教師と台北の国際日語教会の柳田剛行、柳田雅江両宣教師をお招きし、共に昼食を頂きながら懇談し、活動報告を伺った。
小栗氏は映像を示しながら現地の様子や集会の状況等を分かり易く話された。
柳田剛行氏は第二次世界大戦後の台湾の歴史に触れつつ、現在の社会状況及び教会の現状を報告され、柳田雅江氏はご自身が取り組まれた教会学校について語られ、子どもたちやその親たちとの交わりの中で支えられた七年間であったことを感謝された。
委員一同三人の方々のご苦労に感謝し、それぞれのために二名の委員が祈祷をささげた。
しかし、悲しい知らせもあった。サンパウロ福音教会をご病気のため辞任し、帰国療養中であられた小井沼國光氏が療養の甲斐なく去る八月二……
第10回「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会が九月五日に教団会議室において開かれた。
1、事務局報告
①献金累計額(九月四日現在)一一〇、〇一四、四二七円。このうち、六月六日以降の増加額は一一、七四一、八九四円。一八三件。
②被災支援関連の会計監査が実施された。(七月常議員会決定)
◎教団事務局 八月二九日実施。
◎関東教区被災支援関連会計 九月二六日教区事務所で実施予定。
③「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建募金のお願いを全教会あてに送付した。
2、関東教区報告
村田元中越地震被災教会・被災地支援センター統括主任から被災教会の現況について報告を受けた。
①長岡教会=関係工事はすべて終わっている。
②栃尾教会=六、七月には低迷していた礼拝出席も八月にはもとに回復してきた。
会堂部分の修復工事は終わったが、融水パイプの修理、井戸掘り工事等、業者のやり繰りがつ……
第34総会期最後となる第六回委員会を九月十一日(月)十二日(火)に教団会議室にて開催した。山本光一委員の奨励による礼拝の後に、愛澤豊重教団総務幹事より、 第29総会の常議員会提案「社会活動基本方針を廃止する件」の取り扱いとその最終結論についての発題を聞いた。前総会期より社会活動基本方針に関する学びを重ねているが、「社会活動基本方針」が教団において現在どのように位置づけられ、法的に取り扱われているかを確かめる必要性を感じていたからである。そして、委員会は次の事柄を確認することができた。総会から差し戻されて第29総会期第五常議員会は三役提案を議決承認、すなわち「議案としては廃案」としたこと、故に教団において「社会活動基本方針」はそのまま存続している、ということである。
おもな協議決定事項は次のごとくである。
1、社会福祉施設援助金を関東、神奈川、大阪、兵庫、東中国、九州の六教区から推薦のあ……