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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5016号】能登半島地震報告 《学校現場から》(2面)

2024年3月23日

愛と希望と喜びの経験を運ぶため

 2024年元旦、16時10分、能登半島地震が発災。すぐに、全学院での学校関係者の安否確認、校内点検に入りました。校舎の被害もありましたが、数日で整理のできる範囲でした。調理室、理科室、図書室、職員・研究室、ロッカーなどから備品の散乱や破損があり、パイプオルガンはパイプのゆがみが何本も確認されました。しかし、すべて数日か数週間で整備できました。ただ、教職員・生徒の実家で被害を受けた方もあり支援を必要とされています。
 発災後しばらくは、ずっと体が揺れているような感覚がありましたし、心の後遺症のようなものもあります。また、若い人たちは大きな揺れを体感し、日々のニュースによって心に重圧を感じているでしょうから、学内では礼拝から始まる安定した日常を取り戻し、中高では「ほっとかふぇ」を開催して校内で安心できる空間をつくってみたりもしています。
 地震1週間後、共生地域創造財団の支援活動のために支援物資保管場所を提供させていただくことになりました。財団・生活クラブ・グリーンコープとの協働です。また、大学の被災地支援専門の教授のもと、2月下旬より、学生・生徒・教職員による炊き出しボランティア活動、支援活動を順次展開する予定です。このボランティアを支える皆様からの祈りとご支援を心から感謝申し上げます。
 本学は北陸3県唯一のキリスト教学校ですから、教会、全国のキリスト教学校との関係を持ち、何ができるかが問われています。日本基督教団とは、地区・教区・教団それぞれの考え方がありますから、対話をさせていただいているところです。
 学校は、キリスト教界の社会的信頼を受けている機関として、あの悲惨の中で「キリストが私にも来てくれた」という愛と希望と喜びの経験を地域の皆様のもとに運ぶために、小さな働きを積み上げていきたいと願っているところです。

(堀岡満喜子報/北陸学院中学・高等学校校長)

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