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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4967号】東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 (4面)

2022年2月12日
東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問) 2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 竜ヶ崎教会にうかがって  2021年東北地方地震被災教会会堂等再建支援委員会は11月16日に茨城県にある竜ヶ崎教会の方々にオンラインで話を伺った。  今回は支援委員会より、篠浦千史、黒沼宏一委員、河田直子各委員、オブザーバーとして福島純雄関東教区議長、道家紀一幹事が参加した。  竜ヶ崎教会からは飯塚拓也牧師と役員の堀田松子さん、平野和雄さん、田中和子さん、韓国から来ているさんが出席してくださった。地震があった土曜日の夜、飯塚牧師は代務を担う那須塩原教会での礼拝に備えて、那須塩原のホテルにいた。そこでも停電が生じ、すぐには連絡が取れない状況だった。しばらくして牧師館との連絡がつき、竜ヶ崎教会と隣接する竜ヶ崎幼稚園の被害を確認した。本が落ちたりしていたものの、夜だったことも……

【4967号】人ひととき-クリスティーナ・ボーネットさん(4面)

PDF版 日本に遣わされて クリスティーナ・ボーネットさん  「日本食の中で、絶対食べないと決めていたものを最近口にした。フグの唐揚げはサラサラしていて爽やかな味。スッポンは硬い牛肉のよう。鯨のだご汁はまんざらでもなかった」。よどみない日本語で、絶妙な表現を用い、自身のことを語るクリスティーナ宣教師は、召命を受け、3年前、21歳の時に来日した。  鎮西学院高等学校で、グローバル・イングリッシュコースの副担任を務める。高校3年生には最後の課題としてリサーチペーパーを課している。生徒はそれぞれにテーマを選び、初めての英語論文を執筆する。原子爆弾投下の倫理性やLGBTについて書く者もあった。生徒たちは背伸びの末、3年間の学びの成果をクリスティーナ宣教師にぶつけ、学びの実を収穫して、気分爽快、卒業して行く。  聖書の授業も受け持つ。学院のキリスト教教育の再建に尽力した元ラガーマン、鐵口宗……

【4967号】厚生年金加入促進問題-宗教団体の実態調査へ-(4面)

 ここ数年、キリスト教会にかぎらず、宗教法人格のある宗教団体に厚生労働省の所管である「日本年金機構」から「厚生年金加入」の実態調査が実施されていると、日本宗教連盟を通じて報告されています。しかしその調査は、いささか実態に即したものではなく、半ば強制的な方法が用いられていることが問題化しました。  本問題の発端は、「厚生年金法」第6条第2と「健康保険法」第3条第3項2号に記載されている「法人の事業所であって常時従業員を使用するもの」が、強制適用事業所に当るか否かの判断に因ります。しかしながら、まさにこの点が一般企業と相いれないところです。宗教法人教会の教師は、(主任教師は法人の代表役員となります)教会の指導者としての報酬(謝儀)は受けますが、給与として、法人事業所としての宗教団体から支払われるわけではありません。また、企業のような定年制度をもっていません。したがって、厚生年金に加入しても、……

【4967号】事務局報-(3面)

逝去 大村綾子(無任所教師)  21年10月2日逝去、87歳。61年同志社大学卒業、98年より04年まで筑後小郡教会を牧会。遺族は息・大村道生さん。 教師異動 ベウラ 就(代)竹内成子 伝道所廃止 徳島南 伝道所所在地変更 なか 〒231−0026 横浜市中区寿町3−10−13 金岡ビル205……

【4967号】変化の中に主の恵みを受け止めて-宣教師からの声 (1面)

コロナ禍でつながる 石田 求 《アメリカ合同教会 シカモア組合教会日語牧師》  私が仕えるシカモア組合教会は、昨年の5月から対面とズームを使ったハイブリッド礼拝を守っているが、周辺地域の教会では一度も対面礼拝を再開せず未だにオンライン礼拝を続けているところが多くある。また昨今の状況から一度は再開したものの再びオンライン礼拝に戻る教会も多い。正解のない状況の中で、どのようなスタンスを取るかは各個教会に委ねられている。  私はコロナ禍のため約1年の間、日本で待機をした末に昨年の2月にようやく着任した。アメリカはその頃からワクチン接種が進んでいたため、私が来てすぐに対面礼拝再開のために動き出した。時期尚早という声もあったが、説得を重ね、対面とズームのハイブリッド礼拝の再開に踏み切った。日語メンバーの方が英語メンバーよりも年齢層が若いことから日語礼拝から試験的に再開した。その後、日語礼拝には……

【4967号】2・11 メッセージ-(3面)

2・11メッセージ  もし、善いことに熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません。心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。」   (一ペトロ3・13〜15)  自分の生まれた年の1966年に「建国記念の日」が制定されました。  個人のあらゆる思想信条や信仰を抑圧し、もともと日本神話に由来する天皇制を強要するために、明治憲法下の1873年に2月11日を日本国が成立した日として「紀元節」という祝日に定められました。第二次世界大戦中、天皇を「神」として崇拝することが強要され、国民がその監視下に置かれ、キリスト教をはじめ他の宗教にも迫害と弾圧がなされていました。日本では自分の信じる神さまを自由……

【4967号】パンではなく文化が-文化庁長官賞授賞式に参加して-(4面)

 日本宗教連盟から推薦されて、昨年12月14日、文化庁長官賞表彰式に妻と共に出席した。21年度は74名の受賞者がいて、妻はその名簿に市川海老蔵さんの名を発見、目が輝いた。妻は海老蔵さんの大ファンで「サインをもらう」と心弾ませて式に出席。「サインを求めてはいけない、サインをしてくれないから」と話していたが、馬耳東風、式後、集合写真を撮るまでの時間にサインをもらいに海老蔵さんのところに飛んで行った。手をふって断られたが、「わたしの顔を見てくれた」と大喜び。帰宅してからも海老蔵さんの話ばかり、妻にとって最高に嬉しい日になった。  都倉俊一長官の挨拶は「人はパンだけで生きずと言われていますが」と始まり「文化が第一にされる社会を」、「文化で世界をリードする国に」と述べた。「文化が第一になる社会において人間は豊かに生きることができる」との長官の言葉が心に響いた。  「『命』は『つながり』において『……

【4967号】社会での奉仕者の声に聞く-社会委員会が支援した活動の中から-(2-3面)
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

野宿者のいのちがそこなわれないように NPO法人神戸の冬を支える会 《兵庫県》  神戸の冬を支える会の「2021−2022年神戸越年越冬活動実行委員会」が掲げた活動主題は「野宿したくない人が野宿をしないように!今、野宿せざるを得ない人のいのちがそこなわれないように!」でした。  以前から様々な団体によるホームレスへの支援活動があったと聞きます。しかし、1995年1月17日に神戸を襲った兵庫県南部大地震により被災した住民が公園や学校の校庭などに避難したところ、以前から公園に寝泊まりしていた方々が「ホームレスは公園から出ていけ」と言われる状況が起こりました。震災で家を失った人への支援と震災前に家がなかった人への支援の隔たり・差別は許されないという声が起き、震災の年の12月15日から40日間、テントを8張立てて支援活動を行いました。その時から今年で27回を数えます。  2021−2022……

【4966号】国際社会における台湾の 孤立化を受けて-(4面)
正義と平和のための台湾エキュメニカルフォーラム

2022年1月29日
PDF版  2021年12月7、8日、台湾キリスト長老教会主催による「正義と平和のための台湾エキュメニカルフォーラム」がズームで開催され、パネラーとして参加した。  参加は各国から約80名。主題は「新しい冷戦の時代:地政学的観点によるアジアにおけるグローバルな帝国の復活」。背景には国際社会における台湾の孤立化がある。そこに加えて近年では中国の台湾への軍事的侵攻の緊張感が高まっている。台湾の識者は2028年までに中国は台湾に軍事的侵攻を開始すると予測している。もしそうなれば単に台湾・中国の二国間の問題ではなく、アメリカ、日本、韓国、更にはロシアを巻き込む地球規模の争いに発展する可能性があることは容易に想定できる。  7日は台湾プロスペクトファウンデーション代表のLai, I-Chung博士による主題講演が行われた。  8日はニュージーランド、香港、韓国、日本、フィリピンからパネラーが……

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-高槻日吉台教会《高槻市》(2面)

PDF版 今この時だからこそ開かれる扉  安心できる場所を捜し、次々と宿屋の扉を叩くマリアとヨセフの姿を想いながら、今年度もコロナ禍に向き合い、宣教の扉を叩き続けるクリスマスを過ごしました。感染症対策のためにいくつもの扉が閉ざされましたが、ため息を祈りに変え、「お言葉どおり、この身に成りますように」と、主が開かれる扉を捜し求める日々が続きます。  多くの教会でも行われたように、高槻日吉台教会でもオンラインを併用し、会堂に集う人数を制限して、クリスマスイヴの礼拝を守りました。寒い中、換気のために窓を開けていましたが、外から風が吹き込む度に、蝋燭の火が大きく揺れ動きます。その光景は、オンラインを通して礼拝を守っている人々にも印象深く映ったようで、ある人は「主のご降誕を告げる聖霊の臨在を感じた」と感想を伝えてくださいました。  昨年度来閉ざされた扉の一つは、教会員の家や街をめぐり歩くキャ……
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